「まさかの結末」セブン ビリケンさんの映画レビュー(感想・評価)
まさかの結末
薄暗く犯罪の多い街を舞台に七つの大罪をなぞるが如く猟奇的事件が展開されてゆく。近代に入り政治経済においてシステム化されていき人々の繋がり、共同体の共助が薄れていく都会において、その世界は魅力的ではなくあまりに薄暗く余りに悲しくそして大罪が日々繰り返されているのだ。このような街では、純粋な青年は憤怒により心に悪魔を宿しまた罪を繰り返してゆく。いや、それ以上に無関心こそが近代において新たに加えられる八つ目の大罪なのかもしれない。
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