「マーベル世界侵略の偉大なる第一歩。幼心に強烈なフェティシズムを植え付けた罪深き一作。」X-メン たなかなかなかさんの映画レビュー(感想・評価)
マーベル世界侵略の偉大なる第一歩。幼心に強烈なフェティシズムを植え付けた罪深き一作。
「ミュータント」と呼ばれる突然変異的に現れた超能力者達の苦悩と戦いを描いたアメコミアクション映画『X-MEN』シリーズの記念すべき第1作。
ミュータントとして目覚たことをきっかけに家出をした少女ローグは、地下格闘技で日銭を稼いでいる記憶喪失のミュータント、ローガンと出会う。
行動を共にする2人だったが、彼らは次第にミュータントを二分する争いに巻き込まれてゆく…。
監督は『ユージュアル・サスペクツ』『ゴールデンボーイ』のブライアン・シンガー。
鋼の爪と治癒能力を持つミュータント、ローガン/ウルヴァリンを演じるのは、当時はミュージカルなどで活躍していた、のちのレジェンド俳優ヒュー・ジャックマン。
「X-MEN」の前に立ちはだかる宿敵、エリック・レーンシャー/マグニートーを演じるのは『ゴールデンボーイ』の、レジェンド俳優サー・イアン・マッケラン,CBE。
ローガンと共に戦うX-MENのメンバー、スコット・サマーズ/サイクロップスを演じるのは、当時は新進気鋭の俳優だったジェームズ・マースデン。
気象を操るX-MENのメンバー、オロロ・マンロー/ストームを演じるのは『ラスト・ボーイスカウト』『エグゼクティブ・デシジョン』の、後のオスカー女優ハル・ベリー。
製作総指揮に名を連ねるのは『ブレイド』の、アメコミ界を代表するライター兼エディター、スタン・リー。
遂に「X-MEN」シリーズのレビューを開始〜🎉
今や世界一稼ぐフランチャイズとなった「MCU」だが、ローマは一日にして成らずという言葉もあるように、先人たちによる試行錯誤があったからこそ、このような偉業を達成することが出来たのでしょう。
アメコミ映画は数あれど、現在まで続くアメコミ人気の魁となった作品こそ、この『X-メン』!
日本の漫画/アニメにも多大な影響を及ぼした偉大な作品です🙌
ヒュー・ジャックマンやハル・ベリーなど、人材を発掘&育成したという功績もある。
このシリーズがなければ、ヒューはここまでのスターになっていなかったかも。
小学生か中学生の頃に初鑑賞したと思うのだが、その時の衝撃といったら半端なかった!
なんかめっちゃ怖かった…😖
上院議員がクラゲになっちゃうところとか、ミスティークの姿とか、軽くトラウマになったものです…😵
シリアスだしホラー映画かと思うくらい怖かったんだけど、中学生くらいのボンクラ男子にとって、超能力者のバトルってやっぱり大好物な訳で、すっかり『X-MEN』の虜になっちゃいました。
『3』くらいになると、「こんなガキっぽい映画観てられねえやい!」って感じでシリーズから離れた訳ですが…💦
今度はちゃんとシリーズを制覇していくぞ!
90's後半から00'sのアメコミ映画は、むっちゃシリアスという特徴がある。
子供向け作品というイメージからの脱却を図ったのだろう。2008年の『ダークナイト』で、この方向性は頂点に達する。
奇しくも同年、『アイアンマン』がスクリーンに登場。
この辺りから、徐々に明るく楽しい作風へとムーヴメントが変わっていった感がある。
んで、やっぱり本作の作風も、当時の風潮の通りかなりシリアス。むしろ、本作がアメコミ映画のシリアス路線を決定付けたといっても良いのかも。
冒頭からホロコーストのシーンで始まりますからね。戦争映画でも始まるのかと思っちゃう。
本作で描かれるのは、マイノリティへの差別。人種間の断絶。過激派と融和派との対立。無知ゆえの恐れと偏見。アメコミ映画とはいえ、かなり社会派の作品である。
そもそも、原作のコミック自体が公民権運動のメタファーである言われているので、こう言う内容の映画になるのも当然かもしれません。
本作で描かれている内容は、20年経った今でも全く古びていない。むしろ、BLMやトランプ支持者の暴動、コロナ差別など、当時よりも現代の方がこの物語が胸に迫ってくるような感じもある。「近い未来」を舞台にしているのが、皮肉にも符合しているなぁ、と思ったりしました。
アクションやCGは、今観るとショボいし地味かも。もう少しアクション描写には派手な演出が欲しかった。
とはいえ、鉤爪を出すウルヴァリンや嵐を起こすストームはカッコいい。
なので、もっとバトルが多めだと嬉しかったかな。
いまいち盛り上がりにかける原因の一つは、マグニートー一味が地味過ぎたところにもあると思う。
カエルと熊男と青い人。マグニートー以外みんな肉体派なんですよね。
X-MENには派手な技を持っているメンバーが揃っているんだから、もう少しマグニートーサイドにも華のあるヴィランが欲しかった。
あと、クライマックスのバトルがちょいとショボい。マグニートー呆気なさ過ぎ!!
まぁ問題点もあるけど、基本的にはよく出来たオリジン・ストーリーだと思う。
たった2時間で『X-MEN』の世界観を過不足なく描き切っている。これだけでも凄いことだと思うよ!
なんのかんのと言ってきましたが、本作の素晴らしさはキャラクターのビジュアル✨
ローガンやサイクロップスのデザインも素晴らしいが、何より女性陣のルックがヤバい😍
ほとんど裸のミスティーク。怖いんだけど、めっちゃエロい…💕ケモナーにも似た背徳感があるような…。
そして褐色の肌に白髪というストームもエロい💕胸元がざっくり開いている私服が…😳
ピチピチのレザースーツというのも、エロい💕
モンスター・褐色・レザースーツ!
いけないフェティシズムの大・三・元!!
少年だった自分の癖を、完全に壊していった罪作りな作品です。
映像的には古く感じるところもあるが、テーマ性は全く古びていないし、今観てもかなり面白い!
続きが気になる終わり方もいいね!
出だしは好調。この先どうなる!?