「トンデモTOKYO過ぎて、もはやジャンルはSF映画✨ 北川景子可愛ッ!」ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT たなかなかなかさんの映画レビュー(感想・評価)
トンデモTOKYO過ぎて、もはやジャンルはSF映画✨ 北川景子可愛ッ!
クライム&ストリート・レースを題材にした『ワイルド・スピード』シリーズの第3作。
前2作と異なり、主人公がブライアンから新キャラクターのショーンへと変更されている。
暴走運転が原因で父親の住む日本へと追いやられた高校生ショーンが、ストリート・レースにより自身の居場所を見つけてゆく様子を描く。
ショーンの同級生でレース仲間のレイコを演じるのは、『間宮兄弟』の北川景子。
レースのスターターを務めた"超ハンサムな男"を演じるのは、『ウォーターボーイズ』『ジョゼと虎と魚たち』の妻夫木聡。
ショーンの親父が連れ込んでいた女を演じるのは、『下妻物語』『ゆれる』の真木よう子。
また、ヴィン・ディーゼル演じるドミニクがカメオ出演的に再登場を果たしている。
明けましておめでとうございます!🌅✨
皆様、去年はお世話になりました。本年もよろしくお願い致します🙇♂️
ということで新年1本目はこちら💁♂️
『ワイルド・スピード』シリーズの3作目、『TOKYO DRIFT』!!🚗💨⚡️
新年に相応しい、景気の良い作品だったぜ!フッフゥー!
前2作との繋がりがほとんどない、独立した作品。
邦題こそ『3』となっているが、原題は『The Fast and the Furious: Tokyo Drift』であり、『3』とは何処にも書いていない。
原題からもわかるように、シリーズの番外編として観るのが正解な一本なんだろう。
結論から言えば、超楽しい映画だった!
日本人の目線からすると、とんでもない日本描写に度肝を抜かれるし、そのせいで全くお話が頭に入ってこないんだけど、まぁそれはもうどうでもいいじゃない。『ワイスピ』世界の日本はこんな感じなんだよ。…多分。
むしろ、現在から100年後くらいの、移民の流入により人種の坩堝となったネオ・TOKYOが舞台の映画だと思いながら観ると、モロにサイバーパンクの世界っぽくなって面白さが×3くらいになります。この見方はとってもおススメ🤗
物語の流れはほとんど少年漫画。
不良の転校生、陽気な相棒、乗り越えるべきライバル、世捨て人感のある師匠、自分とよく似た境遇のヒロイン…。
物語の流れからキャラクターの配置まで、日本の漫画っぽさ100%のシナリオになっているのは狙ってやったのだろうか?それとも偶然?
どちらにしろ、なんか凄く出来の良い漫画の実写化を観ているようで気持ちが良かったです。
たしかにバカバカしい映画ではあるんだけど、それだけではないんです。
社会に対して疎外感を抱く者たちへのエールになっているというのも、本作の美点だと思う。
外国人かつレールから外れてしまったショーンに対して浴びせられる「ガイジン」という蔑称。
日本生まれである筈のニーラも、その言葉に苦しめられてきた。
この似た境遇にある2人がドリフト・レースにより社会との接点を見出していく様には、なかなかに心を打たれるものがあった。
凄く楽しい映画ではあるが、それでもやはり看過しがたい問題点も散見される。
まず新主人公とトンデモ高校描写問題。
シンプルに、ショーンがどこからどう見ても高校生に見えないっ💦
何故こんなに老け顔で20歳過ぎの役者を高校生として起用したのか?
ただでさえ外国人の詰襟姿に違和感バリバリなのに、その上老け顔なもんだからもうコントにしか見えない。
しかもショーンの初登校シーン、先生が柴田理恵で「ウワバキウワバキ」連呼するし、もう爆笑ですよこんなん!🤣
「オアシス」とかいう「いかのおすし」的な小学生標語がデカデカと書いてあるし、もうなんなんだよコレ笑
この学校描写は楽しいんだけど、やっぱりぶっ飛び過ぎててその後どんなにシリアスな展開になってもギャグっぽさが抜けない。
いっそのこと、下手にシリアスなドラマ展開にせずに突き抜けたバカ映画にして欲しかった。
キャラの問題点としてはもう一つ。
ハン以外のキャラクター性が弱過ぎる。
ライバルであるD.K.は、その初登場シーンこそかなりインパクトがあり良かったのだが、その後どんどん小物っぽくなっていったのは非常に残念。
また、ヒロインであるニーラもただのトロフィーとしての役割以上のものが無いためキャラとしてペラッペラ。
全然彼女のことを好きにならずに、というか名前すら覚えることなく映画を観終わってしまった。
相棒であるトゥインキーや北川景子演じるレイコなど、使い方によってはとても面白くなりそうなキャラクターたちがほとんどモブとしてしか作用していなかったのも勿体ない〜。
もう一つ問題点を挙げるとすれば、レースシーンの見にくさ。
本作は過去2作と比べてストリート・レースの要素が強めになっている。
それ自体は本作の強みであるし凄く良い。
さらに本作は「ドリフト」という日本発祥の走行技術をフィーチャーしており、それを軸に物語が進展してゆく。このおかげで映画に一本筋が通り、とても纏まりのあるタイトな作品に仕上がっている。
でもなー、特にD.K.とのラスト・バトルなんだけど、暗いし揺れるしで何やってるのかよくわからない…😅
そのため、盛り上がるはずのクライマックスがショボショボしてて、凄く尻すぼみに映画が終わってしまったという印象を受けてしまった。
まぁ、これはカーレースに全然興味がないという個人的な理由にも原因があると思うけど。
決して完璧な映画じゃない…というか無茶苦茶な映画なんだけど、非常に楽しい作品です。
そして何より、若き日の北川景子がめっちゃ可愛い!!💕
どう考えても、ヒロインはこっちにするべきだったじゃろ!
もっと北川景子の出番が多かったら完璧な映画だった。間違いない。
大事なことがもう一つ。
JJ・サニー・千葉は日本の誇りです🥷
※ドリフトって日本発祥の走行技術なんですね〜。全然知らんかった〜。
釣りをしている仙人みたいなオッさんは土屋圭市さん。
ドリフトを世界に広めた凄いレーサーで、別名「ドリフト・キング」。
本作のカー・アクションのスタントも担当されている。
「D1グランプリ」というドリフトの技術を競うモータースポーツの大会の考案者でもある、まさに生きるドリフト神。
カー・レース・マニアの人なら、あの釣り人シーンはとんでもなくテンションの上がるポイントだったんでしょうね〜。
いやー、ドリフトって奥が深い。まさか「D1」とかいう大会まであるとは…😅