トゥモロー・ワールドのレビュー・感想・評価
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見所たくさん
この映画を知ったのがつい最近で、一気に見た。
発想が面白い、そんでもって途中からカットの長さに何度もえ、え、ってなる笑
メッセージ性が非常に強い。命、人間、内戦、欲望…。壮大なテーマを壮大にやってのけた。
なにしろ長回しということはあんだけ長いセットを、計画的に、計算して撮っているという事。この団結力はすごい。かつての黒澤映画を思い出させる(ニュアンスは全然違うけれど、あの監督のスタッフと役者を極限まで緊張感を煽る技術はすざまじかったね笑)
確かに、物語に集中するとカットなんて気にならなくなってくるものだけれど、あるときはってなるものです、あれ、これさっきから回しっぱじゃない?
ただ一点、
ちょっと話が分かりにくいかな。
根本的に、この世界観の理由が描写されていない気がする。ちらっとしてあった気もする、でもやっぱり、正直ちょっと理解しにくい。オチも尻窄みかもしれない、燃え尽きた感。
メイキングでちょいちょい言ってるので、そっちも見れば映画ってすげーってなるかも笑
話が見えないってのが正直なところ
戦場のリアル感だけが救い。
セットといい金かけてるなぁ。
でもね、まず
脚本わかりづらいなぁ。
ストーリー展開や背景の細かいプロットが
足りずとにかくわかりづらい。
せっかくのコンセプトぶち壊しって感じです。
全然面白くなかったかな。
まあ、あくまでも個人的な感想ですが。
手持ちカメラが諸刃の剣に・・・
今年(2006)は人類滅亡の危機をテーマにした近未来物語の作品が多い。そんななかで、この作品の世界観がいちばん現実的だ。
ただ、たったひとりの妊婦を護ることにどれほどの意義があるのか最後まで曖昧なのがしっくりこない。手持ちカメラの映像は、戦闘のリアルさは伝わってくるものの、その分、重点が偏ってしまい、本来のテーマがボケてしまった。
なんにしても・・・映画のように人類の危機を脱してほしいものだよ、若者の皆さーん!!
異様な臨場感
良い映画とは何よりもまず映画的な体験でなければならない。物語を述べるという点では、映画は決して小説には勝てない。原作を忠実に追ったハリー・ポッター 1, 2 より、アルフォンソ・キュアロンの撮った 3 のほうが映画的に優れているのは当然である。重要なのは没入感、緊迫感であり、今我々は何かすごいものを目撃しているのだ、という気にさせることである。その意味でトゥモロー・ワールドは、比類ない映画的体験だ。
これが並みの映画でないということは、冒頭のコーヒーショップの場面ですぐ分かる。ワンカットで突然のテロ爆破まで描き、我々を現場に放り込む。素晴らしいことに、撮影技術がそれ自体のためではなく、あくまでも、一人の人間ではどうしようもない巨大な運命の中のかすかな希望を描くというこの映画の目的のために使われている。常にセオを中心にし、ワンカット長回しによる異様な臨場感を用いることで、我々はセオと現実を共有する。セオたちが階段を下りてくるあの心を揺さぶる映画的瞬間に必要なのは、子供が生まれなくなった原因の説明などではなく、子供が本当にいないという現実感なのだ。最初から最後まで緊張が持続する傑作である。
凄まじい
自ブログから抜粋で。
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ありうる未来を舞台に、命の重さ、尊さをストレートに描いた問題作。
人はここまで追い詰められなければ、命の尊さを思い出せない愚かな生き物なのか。
予告から予想されるようなSF映画ではなかったけれど、凄いものを観させられた気分。
時折見せるワンカット長回しのシーンが技術的にも、内容的にも凄まじい。
いわゆる娯楽大作とは一線を画す硬派な語り口に見応え充分。
一度は観ておきたい傑作。
静かに、そして深く胸に迫る傑作
この映画を的確な言葉で推薦することのできない自分のリテラシーの低さに嫌気がさすけど、陳腐な言葉なのを承知で推薦すると、静かに、そして深く胸に迫る傑作です。
原因不明による女性の不妊化が進んだ未来(2027年という設定)という舞台にリアリティ生み出した世界観の構築、美術、映像、そして音楽、そのどれもが素晴らしい。もしまだ観た事がない方がいたら、絶対に観ることをオススメします。傑作です!
最後の長い長いワンカット
この映画はアクション映画だと思います。
ストーリーはややこしいので語りません。
ワンカットの戦闘シーンが複数ありますが、ラストは一見の価値有り!主人公の背後から撮影している映像はとにかくリアル!
その辺の映画とは違います。
戦争映画やゲームが好きな人は是非!
メッセージが強い映画です。
人類が生殖能力を失ってから18年経った世界。舞台はイギリスです。
いまの”テロとの戦い”をそのまま推し進めていくと、こうなってしまうのか?と思わず思ってしまいます。テロはまだ続いており、世界は平和になるどころか、テロが蔓延しています。イギリスが舞台なので、他の国は出てきませんが、イギリス以外はかなり悲惨なことになっているようですね。ロンドンの街中を、第三世界にありがちなバイクタクシー(?)の様な乗り物が走り抜けているのは、その象徴でしょう。また、物語後半にデモシーンがあるのですが、イスラム世界の象徴の言葉を口にしていました。
人類がなぜ生殖能力を失ったのかは、遺伝子操作、環境汚染、いろいろ理由はありそうですが、物語の中では明らかにされません。また、テロ組織FISHの背景も、子供を連れて行くヒューマン・プロジェクトの背景も明らかにされません。また、ラストシーンも、ちょっと尻切れ感が・・・。このあたりが、見ていてちょっと消化不良を起しそうになります。
いろんな意味で、メッセージ性が強いですね。まずもって、テロとの戦いがまだ続いていて、世界は難民?であふれかえっているという設定はかなり皮肉です。世界は全然安全にはならないのですね。この映画では、子供が生まれてこないというのは絶望の象徴で、新たな子供は希望の象徴なのでしょうか? ネタばれになってしまうので詳しくは記しませんが、ラスト近くシーン(宣伝文句上の『クライマックス。緊張の8分間』)はとっても印象的でした。考えさせられる映画です。
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