劇場公開日 2006年11月18日

「無慈悲な世界」トゥモロー・ワールド ezioさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5無慈悲な世界

2024年2月16日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

興奮

紛争や戦争(の一場面)を描いた映画は数多存在する。それらの中で本作よりも戦闘描写や戦争の悲惨さが忠実に映されている映画もそれは沢山あるだろう。
だがそれらひっくるめても本作を語る上では外せない、終盤のあるワンカット。それはSF的な"そこに至るまで"のカタルシスによって素晴らしいシーンになっている。
命が軽い、だがそれは大人に限った話で本作で子供の命は何よりも重く尊い。
監督は本作の後『ゼロ・グラビティ』『ROMA』とより知名度を上げていくが、本作の時点でもっと製作費をかけることが出来ていればSFドラマの傑作としてもっともっと評価されていたと思う。
もっと有名であるべき作品。

ezio