「臨場感がもの凄いディストピア」トゥモロー・ワールド 蜷川吝塀さんの映画レビュー(感想・評価)
臨場感がもの凄いディストピア
近未来のイングランドが舞台の作品です。
初っ端のシーンから一気に引き込まれますが、最後まで集中して観ることは出来ませんでした。恐らく暗い世界観が原因かと思います。俳優の皆さんの演技は文句無しで、緊張感が伝染する長いワンカットシーンが随所に散りばめられ、クライマックスでは、さながら『プライベート・ライアン』の再来すら感じてしまいました。
希望の光が微かに見えるラストシーンに少し安堵しますが、彼女たちの行く末を想像し胸が苦しくなりました。
2006年の映画とは思えない古さを感じさせない作品です。お時間のある時にご覧頂ければと思います。
コメントする