「時間の残酷さを感じる映画です。」スリーパーズ よしさんの映画レビュー(感想・評価)
時間の残酷さを感じる映画です。
スラムで育った幼馴染4人組。悪ふざけの窃盗が大事になり少年院に送られるが、そこで看守に虐待を受ける。大人になった彼等は偶然看守を見かけ・・・と言うストーリー。
実力派が揃い、各々の魅力がしっかりと伝わる秀作です。ベストセラーの映画化ということもあり、設定もストーリーもしっかりとしていました。
過去と現代を無駄に行き来させることなく、過去にはモノローグを付けて差別化してくれているので、物語に自然に没頭することができました。
無邪気な少年時代、暗黒の少年院時代、そして進む道を大きく違えた現代。ラスト円卓を囲んだシーンで、時間の残酷さと寂しさが伝わってきます。
看守4名への復讐が達成したことのカタルシスもあり、十分に満足出来た作品でした。
この作品の原作は、フィクションなのかノンフィクションなのかで議論されていたようです。正直、少し残念に思える話ですが、フィクションと割り切って鑑賞すれば素直に楽しめる作品だと思います。
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