戦場のピアニストのレビュー・感想・評価
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●ユダヤ人というだけで。
願いは生き延びることだけ。家族も友人も失う。隠れてても密告される。壮絶だ。
観るのにすこし覚悟がいる。終始、暗い色調。でも観ようと思う。
クライマックスのピアノ演奏シーンに息をのむ。
生涯最後の演奏かもしれないわけだ。なに弾くか。その一瞬の間。
そして、その息遣い。屈指の名シーンだ。濃縮した生を感じる。
エンドロールで、これが実話と知る。さらに衝撃だ。
自伝映画ゆえの感動。
概要にもあるとおり、実在の人物の自伝映画なのだが、その時期が戦時であるというのが物悲しい。そして、一人のピアニストが感じるには重すぎる自体の連続に、何度も息を呑まされる。何度も何度も演奏シーンが出てくるが、そのたびに彼は何を思うのか、そう考えざるを得ない。
戦争映画としてみると、これは戦争の悲惨さを個人視点で表している。自伝が基となっただけあってリアルなのだ。そのことを考えながら見れば、この作品の出来は一層高くなる。何もかもが終わった後に奏でられる、最後の演奏は必聴。
脚本やセリフに不備もない、画も音も魅せてくれる、作品としての肝精度が嵩い。監督の手腕、主演の演技力、そして何より、こんな悲惨な人生を過ごしたピアノマンの彼に、この映画を作ってくれた礼を言いたい。
実在の人物ユダヤ人のピアニスト、シュピルマンの物語と共にロマン・ポ...
運命とは気まぐれで無慈悲
地味やけど良
やっと観られた
実話ならではの重みが有ります。 フィクションであれは、家族のその後...
素朴でしかし安定感のあるストーリー。
ピアニスト
邦題もこれならいいなって思った。
少し長めの映画だったけど、飽きることがなく真剣に見入ってしまった。自伝だったというのは後から知ったけど、それならしょうがない。ナチスドイツがどれだけ酷いものだったかは誰でも知っているけれど、ポーランドとの関わりは収容所があること以外あまり知られてなかったかもしれない。安心して暮らせない。常に銃声が聞こえる。こんな中身を潜めて住んでいたピアニスト。最初は家族みんなで生き延びようと思ってたけど、途中でバラバラに。そしてピアニストとして有名だったから、逃がしてもらえた。運が良かった。家族のことを考えても、ここではもう自分が生き延びるだけで精一杯。そんな様子が見えた。友人にも助けてもらって運が良かったと思う。そして一番好きだったシーンは、大尉とのシーン。若くて強い大尉。最初見たとき危ないって思ったけど心優しい人だった。やっぱり戦争が嫌いな軍人もいる。最後捕まってピアニストが大尉を助けることができたらいいのにとは思った。けれどなかなかそうもいかない。実話だし。
大尉役の俳優さん。どこかで見たことあると思ったらアベンジャーズのヒドラでした。笑
前半の目を背けたくなる程の卑劣な描写と、後半の主人公の孤独、どちら...
次世代に残すべき映画
主人公を助けたドイツ兵は、ドイツ軍がもう負けるとわかっているから、...
ピアノの音色が心に滲みます
2015年、戦後70週年を記念してデジタルリマスター版が公開されたので行ってみました。10年以上前の作品ですが、実は、初見。最初の公開の時は、見逃していたんですよねぇ。
シュピルマンがピアノ演奏をしている最中にドイツ軍のポーランド侵攻が開始されるシーンから映画は始まります。このシーン、ピアノを引いている手のアップからそのままパンアップして、演奏しているシュピルマンの姿を捉えています。この作品では、シュピルマンをエイドリアン・ブロディが演じているのですが、ということは、エイドリアン・ブロディはピアノの練習をしたということですよね。その証拠に、エンドロールで、エイドリアン・ブロディのピアノトレーナーの名前もクレジットされていました。彼、元々、ピアノが引けるんですかね?そうで無いとしたら、かなり練習したのかと思います。
第二次大戦のポーランド戦を巡る様々な出来事が描かれています。ワルシャワ・ゲットー蜂起、ワルシャワ蜂起。シュピルマンは、ワルシャワ・ゲットー蜂起の時には既にゲットーから脱出していて、ゲットーの外からその戦いを見ていたわけですが、その心境はいかばかりか。
それと、ヴィルム・ホーゼンフェルト大尉。彼のその後は、Wikipediaなどに詳しいけど、気の毒だね。
ポスターから、廃墟の中でシュピルマンが演奏するシーンを想像していましたが、そう言うシーンはありませんでした(シュピルマンとホーゼンフェルト大尉の出会うシーンはそれに近いですが)。でも、そんなシーンが無くても十分。って言うか、私が不勉強なだけでした。
ピアノの演奏がキレイなだけに、戦争の悲惨さが余計に心に滲みました。
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