戦場のピアニストのレビュー・感想・評価
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実話ならではの重みが有ります。 フィクションであれは、家族のその後...
実話ならではの重みが有ります。 フィクションであれは、家族のその後なども描かれるでしょうが、全く触れられないし、命の恩人であるナチの将校も救われない。 戦争は何故人を狂気に落とし入れるのか? 生き延びてこそのエンドロールの演奏が心に響きます。
素朴でしかし安定感のあるストーリー。
音楽の美しさ。 つねに ピアノの場面もけしてハッピーな状況ではないけれど なぜか希望を感じる美しさ。 戦争が壊してしまう日常の当たり前。音楽というもの、芸術というものが突き抜けると何にもかなわない強いものになると 思います 強さとはどこかで弱さも秘めているけれど 芸術のなにかを伝える強さは 何事よりも大きいのだと 感じました。
ピアニスト
邦題もこれならいいなって思った。 少し長めの映画だったけど、飽きることがなく真剣に見入ってしまった。自伝だったというのは後から知ったけど、それならしょうがない。ナチスドイツがどれだけ酷いものだったかは誰でも知っているけれど、ポーランドとの関わりは収容所があること以外あまり知られてなかったかもしれない。安心して暮らせない。常に銃声が聞こえる。こんな中身を潜めて住んでいたピアニスト。最初は家族みんなで生き延びようと思ってたけど、途中でバラバラに。そしてピアニストとして有名だったから、逃がしてもらえた。運が良かった。家族のことを考えても、ここではもう自分が生き延びるだけで精一杯。そんな様子が見えた。友人にも助けてもらって運が良かったと思う。そして一番好きだったシーンは、大尉とのシーン。若くて強い大尉。最初見たとき危ないって思ったけど心優しい人だった。やっぱり戦争が嫌いな軍人もいる。最後捕まってピアニストが大尉を助けることができたらいいのにとは思った。けれどなかなかそうもいかない。実話だし。 大尉役の俳優さん。どこかで見たことあると思ったらアベンジャーズのヒドラでした。笑
前半の目を背けたくなる程の卑劣な描写と、後半の主人公の孤独、どちら...
前半の目を背けたくなる程の卑劣な描写と、後半の主人公の孤独、どちらともあまりにも辛すぎる。 これが実話だと知り、どんな気持ちで書きおこしたのかと思うと、より哀しみが増す。 建物や衣装、空気感が凄くリアルに表現されてて、それもまた主役と一体になることを助長させた
次世代に残すべき映画
ユダヤ人迫害の残酷なシーンは、 本当に心が傷む。 心の中でピアノを弾き、 孤独と戦いながら、必死に生きようとする 主人公の姿に涙が止まらない。 最後に、ドイツ兵に命じれ、 ピアノを弾くシーン… 彼の戦争への深い哀しみと怒りがこもった ピアノの旋律に心が揺さぶられる。
主人公を助けたドイツ兵は、ドイツ軍がもう負けるとわかっているから、...
主人公を助けたドイツ兵は、ドイツ軍がもう負けるとわかっているから、自分だけかくまってもらおうとして助けたような気がする、 とにかく、ついひと昔前でもこんなむごいことが行われていると思うと非常に心が痛む。歴史を確認するといううえでも戦争映画はなんとなくみてしまう。 実話だったんだね~ 銃でバンバンするのに意外に驚かせるシーン少ないのね。
ピアノの音色が心に滲みます
2015年、戦後70週年を記念してデジタルリマスター版が公開されたので行ってみました。10年以上前の作品ですが、実は、初見。最初の公開の時は、見逃していたんですよねぇ。 シュピルマンがピアノ演奏をしている最中にドイツ軍のポーランド侵攻が開始されるシーンから映画は始まります。このシーン、ピアノを引いている手のアップからそのままパンアップして、演奏しているシュピルマンの姿を捉えています。この作品では、シュピルマンをエイドリアン・ブロディが演じているのですが、ということは、エイドリアン・ブロディはピアノの練習をしたということですよね。その証拠に、エンドロールで、エイドリアン・ブロディのピアノトレーナーの名前もクレジットされていました。彼、元々、ピアノが引けるんですかね?そうで無いとしたら、かなり練習したのかと思います。 第二次大戦のポーランド戦を巡る様々な出来事が描かれています。ワルシャワ・ゲットー蜂起、ワルシャワ蜂起。シュピルマンは、ワルシャワ・ゲットー蜂起の時には既にゲットーから脱出していて、ゲットーの外からその戦いを見ていたわけですが、その心境はいかばかりか。 それと、ヴィルム・ホーゼンフェルト大尉。彼のその後は、Wikipediaなどに詳しいけど、気の毒だね。 ポスターから、廃墟の中でシュピルマンが演奏するシーンを想像していましたが、そう言うシーンはありませんでした(シュピルマンとホーゼンフェルト大尉の出会うシーンはそれに近いですが)。でも、そんなシーンが無くても十分。って言うか、私が不勉強なだけでした。 ピアノの演奏がキレイなだけに、戦争の悲惨さが余計に心に滲みました。
ユダヤ人問題を抉り出す圧倒的描写力
総合80点 ( ストーリー:80点|キャスト:85点|演出:100点|ビジュアル:90点|音楽:65点 ) ナチス・ドイツ占領下の街で、ユダヤ人たちはどのような生活をおくっていたのか。それを描く演出が実に残酷で恐怖と絶望に満ちている。 突然家から引きずり出され、殴られ、殺され、通りを歩けば殴られ、歳をとっていれば殺される。ナチスのユダヤ人に対する人権の蹂躙は如何様だったのか、その模様が生々しいほどに現実的に描かれる。そしてユダヤ人居留地に押し込められたユダヤ人は、暴力と飢えに怯えながら、怒りと誇りをその身に隠して生き残りのためにあらゆる努力をする。最後にはただ食べ物を求めて細い生命を繋ぐだけの日々は、まるで汚れてやせ細った鼠のよう。 美術も演出も演技も、これほどに当時の状況を再現できた質の高い作品もそうはない。アカデミー賞三部門・カンヌ映画祭パルムドール受賞も納得の力作。ただ悲惨だ悲惨だと話にばかり聞くユダヤ人問題を、眼で捉えこういうものなのだと感じとるという意味では最適の一本に違いない。 惜しむらくは、多くのユダヤ人の扱いの描写を直接的にしておきながら、どこかに列車に乗せられ連れて行かれた彼の家族の末路がはっきりと描かれないことである。主人公が列車に乗る列からはじき出されて「命を救ってやった」と言われたことから想像するしかない。
圧巻の伴奏
壮絶…。 "生"をゆっくり、かつ確実に奪われていく主人公の様子を、見事にエイドリアン・ブロディが演じていました。素晴らしい! 心から拍手です。 しかし、こんなSFディザスター映画のような出来事が現実に起こっていたとは…。まさに地獄絵図です。 ユダヤ人に対して慈悲も糞もありません。 こういった映画こそ小中学校の"人権週間"とやらで観るべきだ。自分の行いがドイツ軍のそれと変わらないことに気づき、自ら恐ろしくなるだろう。
なにを伝えたい?
期待して観た分がっかり。 ひょろひょろピアニストが自分のことしか考えないで周りの人の親切心をフルに使って戦争を生き残る話…家族、仲間、女は?そんなにしてまで一人で生き残りたいか? 死んだ兵隊から銃奪うとかちょっとは自分で身を守れ。
生き甲斐が自分を苦しめ、そして自分を救う
ユダヤ人ピアニストの第二次大戦中の壮絶な実話を映画化。 2002年カンヌ国際映画祭パルムドール、アカデミー賞3部門(監督・主演男優・脚色)受賞。 劇中の主人公と似た過去を持つロマン・ポランスキー監督渾身の一作。 ナチスドイツによるユダヤ人迫害。 「アンネの日記」「シンドラーのリスト」など多くの映画で描かれているが、人が人にする仕打ちだとは思えない。 ユダヤ人は自由を奪われ、住む場所も限定され、公衆の面前で辱めを受け、人の扱いではない。 ナチスドイツはどんな横暴も許され、平然と命さえ奪う。挙げ句の果てにはホロコーストという名の大量虐殺…。 ヒトラーはユダヤ人を劣等民族と吐き捨てたが、人に優劣を付けるヒトラーこそ劣等感の塊である。 人類の歴史上の汚点であり、大犯罪だ。 ピアニストのシュピルマン。生き甲斐はピアノを弾く事。 収容所行きの列車に乗せられる寸前助けられ、あちこち逃げ隠れしながら生き延びる。生死のサバイバル。 恐怖とピアノを弾きたい思いに駆られ、憔悴し自分を苦しめる事もあった。 しかし、そのピアノが運命を変えた。 絶望的状況下、自分を救う事になったピアノの音色が美しく響く。 シュピルマンのピアノに心打たれ、彼を救ったドイツ人将校ホーゼンフェルト。ナチスドイツは悪であっても一人の人間。人は根本的に善であるという事を信じさせてくれる。 静かに深く胸に染み入る。 久し振りに見たが、やはり素晴らしい映画だった。
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