「【”2年の時を越えて。そして”運命”を変える程の恋心。”今作は、キアヌ・リーヴスとサンドラ・ブロックならではの気品溢れるファンタスティックSFラヴストーリーである。】」イルマーレ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”2年の時を越えて。そして”運命”を変える程の恋心。”今作は、キアヌ・リーヴスとサンドラ・ブロックならではの気品溢れるファンタスティックSFラヴストーリーである。】
■市内の病院に採用された事で、気にいっていた湖畔の一軒家から引っ越すことになった女医のケイト(サンドラ・ブロック)は、新しい家の主に郵便の転送を頼む手紙をポストに残す。
そしてこの家に引っ越してきた建築家のアレックス(キアヌ・リーヴス)はケイトの手紙を発見するが、二人の住む世界にはなぜか2年の隔たりがあった。ケイトは2006年。アレックスは2004年・・。
◆感想<Caution!内容に触れています・・っていうか、皆知っているよね、粗筋。ゴメン。>
・今作及びオリジナルもそうだけど、恋に落ちる男女が生きる時代がたった2年の違いって所が絶妙なんだよね。
・そして、冒頭にケイトが友人とバレンタインデイの2006年2月14日の公園に居た時に観た交通事故。彼女はその男を介抱するのだけれども、亡くなってしまうのである。そして、その際に男の顔は映らないが、来ていた服はアレックスが良く来ていた茶のラフなスーツ・・。
ココに気付いていると、その後の展開が更に気になるんだよね。
・ケイトとアレックスはその後も、ポストに届く相手からの手紙を読んで、自分と嗜好が似ている事や、手紙の字が綺麗な事や、文章の書き方などに惹かれて行くところの描き方も上手いのである。ケイトのお気に入りのジェーン・オースティン著「説得」のことをアレックスも良く知っている所や、その後、「説得」のペーパーブックが二人の絆を深めていくところも。
・二人は、一度はケイトの当時恋人だったモーガン(ディラン・ウォルシュ)が、勝手に出会ったばかりなのに、盛り上がってしまって多くの友人を呼んだパーティで出会っていたシーン。
ケイトがモーガンを見限るきっかけになっている所が、モーガンには可哀想なのだが、ケイトとアレックスは二人でポーチに座って話をしている時に、自然な流れでキスをするシーンも、気品が合って良いのだな。
気品があるといえば、この映画の中では、”ニック・ドレイク”の日本人好みとされる”ピンクムーン”が効果的に使われている事も良かったな。
<そして、ケイトが自分が助けられなかった男がアレックスだと知った時に、彼に必死の思いで書いた”公園に来ないで、湖畔の一軒家で待っていて・・。”と言う手紙。
その前に一度、二人は2年先まで予約の取れないレストランで、アレックスが予約を入れたはずなのに来ないシーンを観ているので、とてもハラハラするのだが、湖畔の一軒家の前で舞っているケイトの所に車でやって来るアレックスの姿を見ると、ヤッパリ感動するのだよ。そして、二人は仲良く湖畔の一軒家に入って行くのである。
今作は、キアヌ・リーヴスとサンドラ・ブロックならではの気品溢れるファンタスティックSFラヴストーリーなのである。>
