劇場公開日 2006年9月23日

イルマーレ : 映画評論・批評

2006年9月19日更新

2006年9月23日より丸の内ピカデリー1ほか松竹・東急系にてロードショー

オリジナルよりも大人なラブストーリー

韓国製のタイムトラベル・ラブストーリーをキアヌ・リーブスとサンドラ・ブロックでリメイク。2人は12年ぶりの共演だが、カップルとしての新鮮味は残念ながらあまりない。ただ、オリジナルより主役の年齢が上がったことで、必然的に彼らの仕事や、職場の人間関係、家族との葛藤も描かれることになり、キャラクターに厚みが出たのがいい。ロマンチックという点ではオリジナルの韓国映画に分があるが、ファンタスティックな題材にもかかわらず、人生の苦さや、生活のリアリティーも感じさせるところは、こちらのほうが上。しっとりとした味わいの大人のラブストーリーになった。

サンドラが医師、キアヌが建築家という職業設定もうまい。医師という仕事に絡んで、生と死のドラマがストーリーに組み込まれ、家を作るという仕事に、愛を育て、家庭を築いていくという思いが重なるからだ。キアヌの手紙をガイドにして、サンドラがシカゴの古い建築を見て歩く素敵なシーンもある。無理をせず急がず、丁寧に語られていく恋と、不器用だけれど、純朴で暖かいキアヌの人柄が実にマッチしている。彼の魅力を再確認できる一本だ。

(森山京子)

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