「キューブリック監督による体制批判‼️」スパルタカス 活動写真愛好家さんの映画レビュー(感想・評価)
キューブリック監督による体制批判‼️
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帝政ローマ時代、権力に反抗したスパルタカスを中心とする奴隷たちの壮絶な戦いを描いたスペクタクルな歴史劇ですね‼️やはり監督‼️主演のカーク・ダグラスがスタンリー・キューブリックに監督を任せたことで、怒涛のアクションに満ちた、今では「ベン・ハー」と並ぶローマ帝国モノとして、トップランクに君臨する傑作となっております‼️あからさまにローマを悪、奴隷を善として描くキューブリック監督の演出はホントに見事で、70ミリのワイドスクリーンを埋め尽くす人、人、人のスケール感‼️手前や隅っこで戦う兵士を組み込んだ計算されつくした構図の臨場感、クローズアップ、超ロングショットなんか、ある意味、大画面を無視してますよね‼️ローマ軍とスパルタカス軍の激突もド迫力で、数万のローマ軍が戦闘隊形をとるシーンや、奴隷たちが火をつけた丸太をローマ軍にぶちかますシーンの美しさと迫力はホントに開いた口が塞がりません‼️そして戦いに勝利したローマ軍が、生き残った何千という奴隷たちを十字架に磔、ローマへと続く街路沿いにズラリと並べる構図も壮絶‼️道の両側に立てられた十字架が、地平線の彼方まで延々と続くという、何という地獄絵図‼️さすがキューブリック監督、戦争の悲惨さ、虚しさが痛いほど伝わります‼️かと思えば、ソール・バスによるオープニング・タイトルは重厚なのにスタイリッシュでやたらとカッコいい‼️そしてそしてスパルタカスの演説シーンに代表される体制批判、ローマの上院議員のファシスト性や同性愛と、描かれるテーマも深くて刺激的‼️ホントにスゴい映画です‼️
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