「日常の煌めき」素晴らしき日曜日 ツネミさんの映画レビュー(感想・評価)
日常の煌めき
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・戦後の凄惨さは映像などでしか分からないけど、2人の境遇はインフラなど恵まれている現代と比べてみても惨めさなどは感情的には大差ないように思えて、貧富の差は人間社会の常なのだと切なくなった。
・最初から金がない日曜日なんてと暗い彼氏にそれでもいいじゃんと明るく振る舞う彼女の痛々しさがずっと続くけれど、日常の大半がこの繰り返しだと思ったのと、とにかく2人が普通の人すぎて、それを映画にしてどうするのかなくらいに途中くらいまで思ったけれど、クライマックスの観客に訴えかける音楽堂とラストで彼女を見送るシーンを観て、ようやく気づいたのが、これを日曜日の映画館で観ていたら、あぁ明日も頑張ろう、日曜日にまた彼女と会うため、とか希望を抱いて貰いたいっていう事だったんだと。映画の世界と現実とがクロスした感覚がしてとても良かった。音楽堂のシーンを観てプリキュアはこれを参考にしたのかなと思った。
・あからさまなダフ屋、喫茶店でメニューにない料金に驚いたのと引いたけど、戦後すぐってもっとエグそうだからまだ優しい方なのかなと思った。
・2人がパン屋を始めようって言って希望を抱いていた。あの時にインボイス制度があったら、2人はパン屋始めてたのかなとか思った。
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