TAXI NY : 映画評論・批評
2005年1月5日更新
2005年1月8日よりニュー東宝シネマほか全国東宝洋画系にてロードショー
頭を全部からっぽにして見たいカーアクション映画
ギンギンにチューンアップしたイエローキャブでマンハッタンからJFK空港までたった9分28秒でぶっ飛ばす女タクシー運転手のクイーン・ラティファと、車の運転が大の苦手というドジな刑事ジミー・ファロンの底抜けコンビが、スーパーカーで爆走するセクシーな銀行強盗(ボス役は、レオナルド・ディカプリオの元恋人で、スーパーモデルのジゼル・ブンチェン!)を追っかけるというカーアクション映画。
ラティファの出世作「バーバーショップ」を手がけたティム・ストーリー監督が、ツーカーな彼女のコメディエンヌぶりを引き出し、「サタデーナイト・ライブ」出身のファロンと自在にかけ合いをさせているのが妙だ。さらに、WWEのディーバのようなコミカルなお色気を加味し、おバカ度を増している! ファロンのアル中の母親に“美脚の女王”アン・マーグレットを配するなど、そこかしこにお楽しみがいっぱいだ。
もちろん原案はリュック・ベッソンで、フランスで3本作られたヒット作「TAXi」のリメイクにあたる。カーチェイス自体ちっともワクワクしないが、誰もが知っているニューヨーク・ロケだけにフムフムと見てしまう。頭を全部からっぽにして見たい、国際線の機内上映にうってつけの映画かもね。
(サトウムツオ)