「TOTOの音楽が嬉しい」デューン 砂の惑星 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
TOTOの音楽が嬉しい
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最初にTOTOを観たのが1985年の武道館ライブ、それから2006年、2019年の金沢公演を観たのですが、最後に観た時に初めて「DUNE」を聴いた♪ルカサーフリークだった俺にとっては初めての体験で興奮したものです。
てなことで、この不評の嵐である作品もTOTOの音楽のおかげでのめり込むことができました(劇場で観てないのが残念)。ディミニッシュスケールの不気味なメロディから圧倒されるわけですが、とにかく最初の設定を覚えるのが大変で、何度も見直してしまった。簡単に言えばアトレイデス家とハルコネン家の確執、それを皇帝が政略結婚による和睦しなかったことによりハルコネン男爵とともに陰謀を企てたというシェイクスピア劇風のストーリー。
宇宙の4惑星を巡る壮大な叙事詩をデビッド・リンチが仕上げたのに、コンパクト過ぎるという不評が多かったみたいで、見終わるとすぐに忘れてしまいそうな内容でした。しかし、CGの無い時代に大掛かりなセットを組んだり、巨大な砂漠虫の迫力があったりして映像も素晴らしいし、重低音が響き心臓バクバクものでした。それにリンチらしいキショい造形も印象に残ります。
前半はかなり丁寧に描いていたのに、父が殺されてからはかなりテンポが速くなって感情移入もしにくい。惑星間の復讐劇、そしてフレメンたちとの共同戦線などの見どころも満載。ようやく人物相関図を頭に描いたと思った直後に終わってしまった感じでした。出来れば「ヴォイス」という技とか、念力派みたいな技の説明が欲しい。
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