ストップ・メイキング・センスのレビュー・感想・評価
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【トーキング・ヘッズはイカしてる】
この「Stop Making Sense」はイギリスの音楽雑誌トータル・フィルムが選ぶ、史上最高のコンサート映画の第1位だ。
ボヘミアン・ラプソディ公開前の発表なので、今ランクするとどうかはわからないが、まあ、たぶん1位じゃないかと信じている。
もうノリノリだ。
アメリカン・ユートピアの異例のロングラン大ヒットも手伝って、この「10万分の1秒の音響映画祭」の上映だと思うが、デイヴィッド・バーンは、もうこの頃から、弾むように踊っていた。
コンサート自体はシンプルだけれど、無茶苦茶リズミカルで、映画館のシアターで、一つ席をあけた隣の女性は足でずっとリズムを取っていた。
僕の母親は、ジェームズ・ディーンが好きで、映画でジェームズ・ディーンが着ていたマクレガーのジャケットをおねだりすると、ニヤッとして”良いよ”と言ってくれるくらいイカしていたが、僕が、昔、トーキング・ヘッズのレコードを部屋で聴いていると、”なんか心臓がドカドカするから、ボリュームをもう少し下げてくれないか”と言われたことを思い出す。
ああ、母さん、イカしてないなあなんて思った。
でも、この映画をまた観直して、僕の母親は、うるさいとは決して言っていなかったし、本当は、このリズムを、胎動を感じていたのかもしれないと思って、心臓ドカドカは、今更ながらバクバクの方が適した表現かと思うけど、やっぱり、年齢の割にはイカしてたななんて改めて思ったりした。
もう説明はいらないし、今、音響の考えられたシアターで、これを観られたことは本当に幸福だけれども、映画館で観るべきとか、そういう次元を超えた作品だと思うので、Netflixで鑑賞できるし、是非、この胎動を皆さんに味わってもらいたい。
1984年の映像だけれど、ぜんぜん古さをかんじさせない。
アメリカン・ユートピアに感動した人はぜひ!
映画関係者の皆さん、これは、アメリカン・ユートピアとセットでもう少し全国的に、それも長めに上映しなよと本当は思う。
最高でした。
僕は、近々、再度、アメリカン・ユートピアに足を運びたいと思っている。
※ 親しみ込めて、敬称略😁
昔はわからなかった。
食わず嫌いを今更後悔
トーキング・ヘッズは聴いて
こなかったんです。80年代
必死に洋楽聴いてましたが、
ニューウェイブ系がチト苦手。
アメリカン・ユートピア鑑賞し
なんだ?これ?かっこいい!
ってなりまして、シネクイント
さんの粋な企画のおかげもあり
一気に80年代Liveを初見。
あれ!?
こんなに楽曲良かったっけ?
こんなにカッコいい音だっけ?
なんだか、かなりの忘れ物を
していた気持ちになりました。
ステージ演出が良いんですな。
まさかのラジカセ抱えた
デビッド・バーンの登場から
舞台が、バンドが次第に出来上がって
ライブはそれにあわせてどんどん
ヒートアップ。
いかん、これは、、ノれるっ!
今でも古さを感じない、
あ、だからこそのニューウェイブ?
あぁ、なんでしっかり聴いてこなかった
のだ!私は!大損気分満喫です。
アメリカン・ユートピアのパーカッション
凄くインパクトあったんだけど、そーか
トーキング・ヘッズのころから
だったのね?だから、あーいう感じに
なるのね?
アートっぽいステージ演出しかり。
何事も食わず嫌いはよろしくないですな。
トム・トム・クラブ大好きになって
しまいました。
【"デヴィド・バーンがカセットデッキ片手にガランとしたステージに現れ、宴は始まった・・。"今見ても格好良すぎの、トーキング・ヘッズのライヴ・パフォーマンスを収めたエポックメイキング的作品。】
- デヴィド・バーンがトーキング・ヘッズを率いて、デビューした時は衝撃的だった。-
◆それは、今作品でも描かれるように、デヴィド・バーン率いるトーキング・ヘッズの当時、余りロックでは見た事のない打楽器を使った演奏を取り入れた楽曲の新鮮さと、ステージ上での斬新なパフォーマンスである。
ブカブカの背広”ビッグスーツ”を羽織り、酔っぱらいのような足取りで舞台を動き回り、行進しながらアートロックナンバーを歌う姿が、それまでのロックスターの概念を打ち砕いたからだ。
そして、徐々にメンバーが登場し、ステージも華やかになって行くライヴ構成の妙。
<今見ても、格好良すぎの”アートロックショー”である。
トム・トム・クラブと兼務していたティナ・ウェイマスが歌う、”Genius of Love”も聞けて、大満足である。>
<2021年5月3日 センチュリーシネマで鑑賞。
まさか、あの作品を又観れるとはなあ・・。実に感慨深い・・。>
ステージ上での演出
TalkingHeadsはNYパンク、ニューウェイヴやポストパンクのイメージだけで聴かずに。
デヴィッド・バーンが出演した「きっと ここが帰る場所」で流れる"ThisMustBeThePlace"を聴いて改めて存在を意識したが。
パンクに心底ハマっていた中学生の頃に聴いていたら好きにはなれない?大人の今だからこそ良さが理解出来るバンドだと思いきや。
ラジカセから流れるピコピコ音とデヴィッド・バーンのアコギによる"PsychoKiller"で始まり、一曲ごとにメンバーが現れ徐々にステージが完成されていく演出、ドラムが大道具のスタッフと勘違いしてしまう地味な服装、コーラスやゲストミュージシャンに黒人を招きビッグバンド編成で奏でられるアフロ・リズムに大衆受けされたノリの良い音楽に少し戸惑う、二度目の鑑賞を映画館で観た感想は「ストップ・メイキング・センス」以前、パンクバンドとしてのTalkingHeadsが好きな大人になれない自分が一人!?
バーンはキモイ(褒め言葉)、ティナはカワイイ。
そもそも曲が格好良く、デビッド・バーンが痙攣したように震えたり体全体で波打ったり面白い動きを絶えずするのだから、つまらないわけはないのだが、それにしたって興奮した。映画館の音響設備で聞くトーキング・ヘッズの跳ねるようなビートはジッとしているのが勿体ないくらい。ライブの演出自体がインパクトのあるもので、段々バンドメンバーが増えたり、Life During Wartimeでは何故か走りながら演奏したり、This Must Be The Placeでは室内灯が出てきたり、派手な仕掛けはない、むしろ堂々と黒子がセットを用意する無骨な演出方法だが、それが却って単なる娯楽ではない演劇を見ているような気分にさせてくれる。後半は特にバックに大きく影を写したり、陰影を使った演出・撮影が印象的で、バーンがより狂人的に見える。バーン以外にも、脚を内に畳むように腰を左右に揺らしながら演奏するベースのティナに、端っこで黙々とギターを弾いたりシンセ?をいじったりして、降りて来いよと言われても降りないジェリー、終始ハイテンションでバーンに勝るとも劣らない存在感のサポートのアフロのギタリスト(最後Crosseyed And Painlessで縦横無尽に音を鳴らしまくってたのは彼だった)など、ステージに立ってる人間が皆強烈で、やはり飽きない。どこをとっても独特で、面白さに溢れているライブ映像。ただ、字幕が付いてはいるがそれを見ているとステージの様子を見るのが疎かになるので、歌詞はある程度把握しておいた方がより楽しい。
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