「最後まで一気に見てしまう巧みな展開」スクリーム(1996) うそつきカモメさんの映画レビュー(感想・評価)
最後まで一気に見てしまう巧みな展開
あとで思い出すといくつか疑問もわいてくるが、誰が犯人なのかとか実はどうでもいい問題だったりする。すべては主役の少女が殺されてしまうのか、生き残れるかの一点に集約する。そのヒントとして、犯人探しや、仲間を見つける展開がつながっていく。
もちろん意外な人が助けてくれたり、その逆だったりするが、破綻しない範囲で観客を惹きつける演出の一環なので、そこは目をつぶって楽しむのがいちばん。
シリーズの始まりでもあるし、このフォーマットでパーティーキラーが紛れ込んでいるという亜流がいくつも制作された背景から、身近な人が殺人鬼という設定はやっぱり魅力的なコンテンツなのだろう。
若手のスター候補をたくさん起用し、ヒットしたらスター性も育てていくという戦略もよく考えられていると思う。
2020.11.13
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