「信念を貫いた学生達」白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々 everglazeさんの映画レビュー(感想・評価)
信念を貫いた学生達
クリックして本文を読む
戦時中に実在したナチス抵抗勢力の組織「白いバラ」の主要メンバー兄妹、特に21歳の妹Sophieの視点で描かれた作品。
若干21歳にして取調室でもこの貫禄。
最初はゲシュタポを見くびっているのかと思いました。
泣きつけば幾らでも情状酌量されそうなのに「若き女子大生」は封印し、毅然とした態度を崩しません。
逮捕から3日間の取り調べで供述書にサイン。
4日目には無法裁判で死刑判決。
その日の夕方5時に処刑…。しかもギロチン(>_<)。
ナチス流裁判で、真っ赤な衣装を纏ったFreisler裁判官の怒号に唖然とします。きっとよく似せているのでしょう。そして座っているだけで弁護してくれない弁護人…。
兄Hansの答弁後、傍聴人らに気まずい雰囲気が流れる所が面白いです。みんな頭では分かっている、でもこんな狂気の世界を生き抜くには黙っていなければならなかった…。
大半が保身の為に間違った道を進んでも、何が正しいのか方向性を見失うことなく、そしてその信念のためなら命をかける価値があると行動した若き学生らの勇気が素晴らしいです。
両親との面会シーンは泣きました(T_T)。将来ある子供達を救えない悲痛な思いと、正しいことのためなら堂々としていなさいと処刑台に送り出せる凄さに言葉を失います。
Christophの子供達も父親を誇らしく思っていることでしょう…。ナチスでの職務内容によっては、遺族も年金を受け取れない場合があるのだそうです。色々学ぶことが出来ました。
コメントする