スカーフェイスのレビュー・感想・評価
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アルパチーノ祭
アルパチーノって本当に凄い人だなと再認識。
ヒートでの正義の役で初めてアルパチーノを知ったが、この悪役感こそ正しくアルパチーノなのだろう。
血が騒ぐほどの興奮を覚える映画は稀であり、この作品はそれである。
欲に塗れるな。
野蛮な主人公にヒヤヒヤさせられるけど、ハートで喋って交渉を成立させていく人間力は、こういう人が成り上がれるんだろうなと思った。
成功と共に人を信じられなくなって大切な人を失って孤独になって自滅するのもまた成金らしい最後というか。
欲にまみれてるクズストーリーなのに、女子供は殺さないとか、過激な演出とか、時間の長さを感じさせない面白さがあった。見終わった頃にはお腹いっぱい。
アル・カポネがモデルになっている作品に興味が出たので他にも見てみよう〜。
そんなにいいか?
ストーリーは関係なし。
最後の銃撃戦だけ見せたかったんじゃないのかと勘繰ってしまう。
ワイルド・バンチの方が数段イイ。
気がふれた演技をしたら演技力があることになるのか?
ギャング映画に限っても、他にもっといい映画はある。
どこまでも拭えない劣等感
Netflixで久々に観賞。
3時間近い大作で、展開も型通りではあるものの、やはり名作だと改めて実感した。
アルパチーノの名演が光ることは言うまでもないが、演じ方、描かれ方は、ゴッドファーザーとは明らかに違う。
言うなれば、どこまでも劣等感を拭えない“小物”。コカインで成り上がり、金と女と組織を手に入れても、家族や仲間を信頼できず、本当の一流とは程遠い。
欲望に従順で、度胸があり、人間臭い魅力に溢れているが、それでも男が惚れる任侠さはなく、そのことにどこか気づいているトニーの悲しさが、ラストの壮絶な死に様に表れている。
そういう小物が主人公であるにも関わらず、長時間の本作を見切ってしまうのは、やはりアルパチーノならではなのだろう。
小物なのに、どこか魅力がある、そういう表現をアルパチーノが可能にしている。
展開の早さやインパクトが重視される昨今、表現の可能性を改めて考えたくなる一作だった。
50点
チンピラからの成り上がり。
まぁ誰にも媚びず自信家で偉そうで
気に入らない物は全て排除の自己中
誰でもこうなるのかこの人だけが
不器用なだけなのか
演出はダサくまぁそんな大きな内容はない
任侠映画好きには好かれそうって感じ!
これならボヘミアンラプソティの方がいい
オレの商売道具はガッツと信用だ!
アルパチーノ演じるトニーモンタナがマフィアとして上り詰め没落する話。移民としてアメリカにやってきたトニーは人種差別を受けるがそんなのをもろともしない姿勢は尊敬できる。この映画はパルプフィックションまではfワードが最も多い映画とされたらしいw。それもそのはずアルパチーノのマシンガントークがとてもコミカルだ。そして有名なラストシーンはラリったトニーがマシンガンをぶっ放すとても爽快なものだ。
トニーモンタナ
脇も充実しているが、やはりアルパチーノの独壇場。下っ端の時から最期まで、枠組みからはみ出すデカさで主張し続ける。スマートなやり方はそぐわない。人間臭いやり取り。泥臭く自らの命をベットし続ける。トニーモンタナの生き様が色濃く刻まれる。
仲間がヤられてもそれには微動せずに生きている限りはミッションを果たすことのみに行動するチェーンソーのくだり、襲撃されても常に生き抜く行動しか取らない。ジーンに色目で見るマーニーにキレる眼の鋭さ。フランクに命乞いさせたり、ここまでコカインを吸引させたり、演出の切れ味はリミッターを外している。
堕ちていく様が凄く良かった
・コカインで成り上がっていくキューバ人が主人公っていうのが良かった。
・アル・パチーノがのし上がっていくも堕落していく様が凄く良かった。自宅の防衛に儲けの12%をかけてるのが面白かった。女子供は殺せないと頑なに命令を拒んだのも良かった。
・ミシェル・ファイファーが魅力的だった。
・雨に唄えばを観てから観たせいか、こっちはコカインであっちは俳優で成功して…とダブって観えた。
・妹がそんなに話にかかわらない気がしていたけどかなり本筋に関わってきて最終的に狂って兄貴であるアル・パチーノの家に入るのも嫌でたまらないと絶叫した後、殺そうとしたのが切ないながらも良かった。
・人間、あんなに自己中心的になるとああなるんだよなとしみじみ思った。
ならず者の誕生と最期
これを見ると、アメリカ人がメキシコ国境に壁を建設しろと言う動機が少しわかる。キューバから犯罪者が大量に流れ込み、治安が悪化したというイメージは間違いではないだろう。
しかし、この映画は、麻薬の売買で財産を築く主人公の口から、アメリカ社会の真っ当に見える人たちが、実は数限りない悪事に関係しているにも関わらず、その責任を流れ者のならず者に全て押し付けているという歪みを代弁させている。
暴力に次ぐ暴力で、気が休まらない映画ではあるが、明確なメッセージ性を感じる作品だった。
妹が兄の思いを理解できないところも、非現実的なようで意外とリアリティがあって没頭できたところがある。下品な言葉遣いばかりなのに、不思議と下品さをあまり感じなかった。
圧倒的なアルパチーノの存在感
あんたの手が触れたものはみんな腐っちまうんだよ!主人公の母の言葉だ
肥大化した自我が周囲のもの総てを押し潰す
精一杯背伸びした余裕無さ
ほんの少しでも体に触れられたり、反論されたら破裂したかのように攻撃する
この主人公の性格の理解が半端ない
これを100%以上演技に変換して、最早役者としてのアルパチーノではなくトニーそのものに成りきっており
観ていてアルパチーノを観ているのだという感覚を失うほどだ
映像はデパルマ監督の美しい世界そのもの
音楽はジョルジオ・モルダーの80年代サウンドそのものキラキラ感
オリバー・ストーンの密度とテンポを兼ね備えた素晴らしい脚本
そこにこのアルパチーノの名演技だ
アクション映画、ギャング映画の金字塔と断言できる
ギャングスター
ギャングスター映画の成り上がりは、なんといっても気合!
クソッタレな世の中を気合1つでみんなを黙らせる
しかし、手に入れるまでが面白いとはこういうこと。
前半と後半で成功と失敗をえがいており、なにかと面白かった
アルパチーノの異様な存在感
チンピラなのに自信満々で麻薬を扱うマフィアの中でのしあがっていく。
けれん味たっぷりの男のドラマが好きな男性は相当楽しめる。
ただ、欲求にストレートなチンピラが成り上がっていくのだが金、女、薬といつ転けるか?いつ転けるか?心配になる。
金を得て、権力を得ても、彼の不安は尽きず、特に妹への心配は酷い。
母親の息子への怒りや妹の中途半端なビッチっぷりなど、チンピラだった主人公の行状がよくわかる。
ラストは儚いマフィアの世界で主人公も同じ定めで死んでいく。
作品として、魅せる力はあるが内容に深みはない感じで、のしあがる過程にもカタルシスがない。
なんだかあっさりしている。
アル・パチーノの一人舞台!!
主人公が小柄なので絵的にも違和感を感じましたが、逆に小柄なのに自己肯定感や上昇志向が非常に強く、それは自分にはない部分なので参考にするべく注目しながら観ました。序盤からボスを軽視して、誰かをリスペクトするという事もなくずっと同じ調子なので、個人的には熱い内容ではなく、尺も長いため他人には薦めづらい映画だと思います。一人では成り立たない事業なのに、ビッグになってもずっとチンピラ時代の相棒一人とのやり取りが続きますし、成り上がりの高揚感も弱く、薄っぺらさを感じます。映画と言うより、アル・パチーノの舞台劇だと思った方が楽しめると思います。
後からくる
最初は?と思ったけど、
次の日になってみると
良さが沁みだしてくる。
最悪の環境で、犯罪に手を染めてでも「這い上がってやる」と思って
全てを手にし、銃弾を浴びて死んでしまった主人公。
何を手にしたかったのだろう。
お金を手にし、権力を手にすれば幸せになれると思ったのだろうか。
貧しさは幸せになる切符を手にしがたい。
最愛の人を失い、己の生も奪ってしまうから。
例えお金を手に入れても。
途方もなく美しく悲しい男の生き様を描いている秀作。
ただただ、悲しいと思う。
得るということは失うことへのフラグである。
だってそれは社会に反したものを土台にしてるんだもの。
悪い道に走っちゃしょうがない。
それしか生きていけなくても。
でもダメ。
でもアル・パチーノならOK
そんな感じ。
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