劇場公開日 2005年9月17日

「仲間由紀恵の美しさ以外、凡作の運命(さだめ)…」SHINOBI 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5仲間由紀恵の美しさ以外、凡作の運命(さだめ)…

2019年1月23日
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鑑賞方法:DVD/BD、映画館

悲しい

単純

萌える

見るのは公開以来。
その時から思ってたのだが、相当原作と違うのだろうと。
しかし、Wikipediaで原作のあらすじを見てみると、脚色点は多々あるようだが、一応は原作通り話は沿ってある。
即ち、

伊賀と甲賀、敵対する2大忍者勢力。
朧と弦之介、それぞれの後継者である若い男女の許されざる恋。
徳川の命により、存続を懸けて、それぞれ選ばれた5人の忍びが闘う。
その中に、朧と弦之介も…。

だけど、原作未読の者でもコレジャナイ感を感じてしまう。
山田風太郎の原作『甲賀忍法帖』は、闘う事しか出来ない忍びの者の哀しき運命(さだめ)や『ロミオとジュリエット』的悲恋もありつつも、もっと忍術や妖術や奇術のエンターテイメントだと思う。
勿論本作も、それらを駆使して繰り広げられるアクション・エンターテイメントではあるが、一体どの層をターゲットにしているのか。
美形スターや悲恋やスタイリッシュなアクションで若者向けだが、原作の『甲賀忍法帖』に慣れ親しんだオールド・ファンが見れば青臭い作りに辟易するだろうし、忍者アクションに期待して見ればショボいワイヤーアクションや拙いCGはもうちょっと何とかならなかったものかと思う。
かと言ってメインターゲットである若者も楽しめるかどうか疑問で、結局はミーハーなファン向け。
作りも狙いも何とも残念な運命(さだめ)…。

豪華実力派たちによる個性的なキャラは見てて面白い。中でも、椎名桔平の怪演とセクシーな黒谷友香。
だけどやはり、仲間由紀恵。
仲間由紀恵の美しさを見るのならばほぼ満点。
『TRICK』や『ごくせん』などコミカルな役が人気だが、こういうシリアスな役をやると、その美しさが際立つ。
時代モノも合う。
改めて、見惚れるね~。

近大
としぱぱさんのコメント
2019年2月1日

近大さん、こんにちは。甲賀忍法帳、漫画バジリスク共に素晴らしい作品でアニメにもなった傑作をまさに原作レイプ、なんちゅう事をと憤った作品ですね。オダギリジョーがミーハー受けした時代の流行りに乗った制作意図がありありでした。今ならもっと良いリブート出来そうですけどね。

としぱぱ