千と千尋の神隠しのレビュー・感想・評価
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少女が迷い込んだ不思議な世界
金曜ロードリアタイをキメそこねた為録画で鑑賞。
実は恥ずかしい話私は保育園のころ千と千尋の神隠しが畏怖の存在だった。湯婆婆が本当に怖くて大泣きしたのを覚えてる。
しかし今見返してみると、重厚なストーリー、散りばめられた考察ポイントが本当に素晴らしく、見ていて楽しい作品だった。
ちょっと気になった点を描きます
1 千とリンが札を裏にする時?の前のシーンの手前ら辺に「葬式」とあった…次に話す事を踏まえると千と千尋の神隠しは死後の世界なのだが死後の世界で葬式とは一体どういうことなのか
2 千とリンが大浴場を清掃してるときはバリバリ夜だったのにも関わらず朝飯といってる…調べた所、どうやら死後の世界は昼夜逆転と出た…つまりは…もう御察しください。
もしこんなこと考えたー!みたいなのがありましたらコメントお願いします!
自分探しの物語
"金曜ロードSHOW!" で久しぶりの鑑賞。
何度観たことでしょう。それでもまた観てしまうんですから、本作の醸し出す魅力に囚われてしまったと云うことでしょう。これはジブリ作品全般に言えること。
迷い込んだ異世界で名前を奪われた少女が、自分自身を見つけるために奮闘する。共感しない理由が見当たりません。
誰もが一度は通る道。「自分っていったい何?」と云う疑問にぶち当たる瞬間があるのではないかな、と思います。
油屋のある世界には、カオナシや海の上を走る列車の乗客のように、自分を見失い亡者になってしまった者がウヨウヨ…
カオナシなんて物を使うことでしか相手との関係を築けませんし、亡者の乗客も虚ろな存在でしかない。千尋ももし成長しないでこの世界で生きていたらそうなっていたかも。
油屋の従業員たちや、訪れる神々との交流を通して、自分のことを認めてくれる暖かい存在に気づき、誰かのことを思い遣る心を知って成長していく姿を応援せずにはいられませんでした。自我が芽生えたからこそ、ラストの試練で大正解することが出来たんだなと思いました。
[以降の鑑賞記録]
2022/01/07:金曜ロードショー
※修正(2024/01/12)
ジブリ 不朽の名作
引っ越しの途中で、不思議な町に入り込んでしまった
少女、千尋。
湯婆婆から名前を取り上げられた彼女は、
元の世界に戻れる日までそこで働くことに。
生きる意味を見いだせず、
死んだ魚のような目をしていた主人公・千尋が、
神々のために働くうちにイキイキとした瞳を取り戻していく姿に引き込まれる。
そして彼女が出会うユニークなキャラクターたち。
見た目からインパクト大なのが、巨大な玉ネギ頭をグイグイと押し付けてくる油屋の主人・湯婆婆。ワガママで子煩悩な彼女の強烈なキャラクターが秀逸だ。
彼女の双子の姉の銭婆の強さと優しさも魅力的。
私が注目したいのが、謎の存在・カオナシ。
彼(?)も生きる意味を見出せず、ある種死んでいた。
金さえ出せば喜んでもらえると思い、
その一心で千に金をあげるも、要らないと断られ、
感情をコントロールできなくなってしまう。この感情の爆発こそがカオナシの叫びであったのではないか。
ただ、喜んでほしいだけだった。
ただ、認めてほしいだけだった。
この出来事がカオナシの分岐点となったと考える。
また、千について尋ねた銭婆の所で、仕事とともに、
居場所をもらうことで初めてカオナシが本当の意味での〝存在〟を開始したのではないだろうか。
観れば観るほど、新しい発見に気がつき、
年を重ねるとまた新たな視点で、新しい作品のように、観ることができる。ジブリ、不朽の名作。
またもうひとまわり大人になれた時に、
この作品を見返したいと思う。
私の本当の名はニギハヤミ コハクヌシだ
【千と千尋の神隠し:おすすめポイント】
1.何気ない家族が迷い込んだ「八百万の神々が住む世界」が凄すぎる!!!
2.荻野千尋役柊瑠美とハク役入野自由の絡みとセリフが最高!!
3.湯婆婆が経営する、八百万の神が体を休める「油屋」(あぶらや)という屋号の湯屋がいいなぁ!
【千と千尋の神隠し:名言名セリフ】
1.荻野千尋役柊瑠美の名言名セリフ
→「おとうさんとおかあさんは?どこ?豚なんかになってないよね!?」
→「やっぱり豚になったの夢じゃないんだ」
→「私、人間よ。この世界じゃちょっと珍しいかもしれないけど。」
→「ハク、聞いて。お母さんから聞いたんで自分では覚えてなかったんだけど、私、小さいとき川に落ちたことがあるの。」
→「おばあちゃんだめ、ここにはお父さんもお母さんもいないもん。」
2.ハク役入野自由の名言名セリフ
→「口を開けて、これを早く。この世界のものを食べないとそなたは消えてしまう。」
→「ここでは仕事を持たない者は、湯婆婆に動物にされてしまう」
→「湯婆婆は相手の名を奪って支配するんだ。いつもは千でいて、本当の名前はしっかり隠しておくんだよ。」
→「私の本当の名は、ニギハヤミ コハクヌシだ。」
→「 私はこの先には行けない。千尋は元来た道をたどればいいんだ。でも決して振り向いちゃいけないよ、トンネルを出るまではね。」
→「私は湯婆婆と話をつけて弟子をやめる。平気さ、ほんとの名を取り戻したから。元の世界に私も戻るよ。」
3.湯婆婆役夏木マリの名言名セリフ
→「その代わり嫌だとか、帰りたいとか言ったらすぐ子豚にしてやるからね。」
→「 セーン!よくやったね、大もうけだよ!ありゃあ名のある河の主だよ~。みんなも千を見習いな!今日は一本付けるからね。」
ネガティブ→ポジティブ
全体を通し、ネガティブに見えたものが、実は良いものだと分かる、或いは良い面もあると分かる、という構造を徹底している。ハクや湯婆婆のような重要キャラは、ややひねりがあるが、やはりこの仕組みになっている。この構造は千尋の成長過程である。未知のものと出会い、はじめは恐れるが、良いところを理解して受け入れられるようになっていくという、実は子供の普遍的な成長だろう。
初めは新しい町や学校に気乗りしていなかった千尋。異世界での経験を経て、きっと新しい生活もポジティブに受け入れられることだろう。
そして言わずもがな、各キャラクターのデザインは面白いし、質感や空気感の表現は天才的。
宮崎さんの作品では、誰もが知っている「あの感じ」をとらえるのが素晴らしく上手いように思うが、それが特に極まったのがこの作品ではないかと思う。共感できる感覚が表現されているからこそ、内容に難解な点があっても、多くの人を楽しませられるのだろう。
余談だが、宮崎作品でよくある台詞、「いい子」が、今作は2回(かな?)もある。千尋が竜の姿のハクを「いい子だから」となだめたときは、流石にビックリした。
と、書いてはみたものの、宮崎さんのこの手の恐ろしく作り込んだ作品は、理解に深い知識を要する意図がありそうで、正しく解釈できる自信がない。
特に、ニガダンゴが全くわからない。なぜ千尋はそれが重要アイテムだと解ったのか?
考えすぎだろうか。
あ〜…
これはいいっすね。
この読後感は日本人なら嫌いな人いないっす…。
大人になった今思うことといえば、千尋がかわいそうっすね。ハクのこと、あの世界のこと、みんなが助けてくれたこと、自分一人でも頑張ったこと、現実では千尋以外誰も覚えてないんだからね。お父さんとお母さんに話しても通じるわけないし、一生忘れられるはずもないし、誰とも共有できない懐かしい記憶を一人で持ち続けて大人になるのってけっこうしんどいっす。
ここからは私個人の単純な妄想。千尋は現実世界で多分もうハクに会うことはないでしょうけど、「ハクがきっとどこかで見守ってくれている」「頑張って生きていればきっとまたハクに会える」という気持ちがこれから先千尋の挫けそうな心を折に触れて何度だって支えてくれるのでしょう。それは、いつもそばにいるのと、何度も出会っているのと同じこと。もう二度と一生出会うことがなくてもね。主題歌の「いつも何度でも」も大好きです。
千尋にはどうかまっすぐ大人になってほしいね。
"Spirited Away" that I've seen million times!
"Spirited Away" was directed by one of my favourite Japanese directors, Hayao Miyazaki. Well I think most people have seen this brilliant Japanese Ghibli anime at least once, if you haven't, just go watch it now. It really reminds me of my childhood when this came out and went to see it with my parents and sister, just wondering what this film is about. Seeing the most shocking scene in which Chihiro's parents turn into a pig devouring foods, my sister and I kinda got traumatised to eat meat for a while and still remember that we couldn't really sleep that night even with my parents. Anyway there are some vague things, for example, we can never know whether Chirio was dreaming or not or why her parents suddenly become the pigs. They could've been cuter animals instead though like cats or dogs. One of my favourite Ghibli. Too late to congratulate Hayao Miyazaki for winning an Oscar that year though. Go watch it if you haven't seen Spirited Away!
再上映
大阪に住んでる訳ではないけど、千と千尋の神隠しの再上映とのことで、2日前からチケットを押さえて見に行きました。初めて映画館で観た映画が千と千尋の神隠しで、私のなかでは一番大切な思いでの映画です、地上波も必ずみるし、DVDも持っています。しかし、今日 映画館で鑑賞して大きなスクリーン、特化した音響施設で見ると家で観るよりももっと、千と千尋の世界観が心に深く感じられました。やはり映画館で観るというのは、良いですね。ジブリ映画全て映画館で観直したいです。
脱線しましたが、千と千尋の神隠しは何度観ても新しい発見があるし、自分が成長することで捉え方も変わってきます。日本の映画の最高傑作のひとつといっても過言でないと思います。(個人的には一番だと思っていますが、感性はひとそれぞれですよね。でも観たことない人には、兎に角 騙されたと思って観て頂きたいです。)
長々と纏まりがなく、申し訳ないです。読んでくれた方ありがとうございます。
千はプロ
まずは母親の冷たさにびっくり。
当初千尋はしっかりしてなさすぎて、少し人をいらつかせてしまうタイプ。が、いくら神様といえど謎の巨体とエレベーターに乗ったり、なんか色々吐き出されたり、うわ。。と思わずにはいられないようなお客さん達が次々来ても、カエルに意地悪されても、顔に出さずに優しく尽くせる姿がすごかった。私だったら衛生的にも気が狂いそうになると思う。
ハクのくだりは、え、溺れた川が竜になってたの?なんだそれは!でした。
お〜おあたり〜♪で報われます。
なんかよく分からない
ちょっと田舎に引っ越してきた千尋と両親。新しい家へ着く途中に横道に入ってしまう。突き当たりにあったのは寂れたテーマパークの残骸のような場所。界隈で人気のいない料理店の料理を勝手に食べ始めた千尋の両親は、夜になると豚に変身していた!帰り道を閉ざされ途方にくれていた千尋をハクという少年が助けの手を貸す。神々が集う大先頭で湯婆婆のの下で働くことになる…。千尋は両親を救い無事現実の世界へ戻れるのか。
とても不思議なお話で、何をしたから何になる、という明確な話の展開もないまま、その場その場で話が続く様はまるで児童書を読んでいるような感覚。ふわふわしてて、最後に「?なんか気がつけば丸く収まっているなぁ」と狐につままれたような気分になる。それが狙いなのかどうかは分からない。
描写や世界観などは素晴らしく、千尋の微妙な少女の動きは本物感がでている。下る階段が怖いんだな、とか、どろどろで足元が動かしにくいんだな、とか。花の壁を進んでいく時の描写が綺麗だな、とか。映像と表現力は素晴らしいのだが、だから話も素晴らしいのかと言えば頭をかしげる羽目になる。
例えばよく分からないのが、坊は何故外に出てはいけないのか。(ネズミになって平気に外に出ていた。)坊は赤ん坊なのか?(それにしてはちゃんと喋る。)湯婆婆は外に鳥となって出て行ってどこで何をしているのか。なぜ銭婆は「恐ろしい人、一人で会いに行ってはいけない」と言われているのか(全然怖くないのに。寧ろむちゃ優しい人なのに。)、ハクが血を吐くようなズタズタな姿になっていたのは、あれは殺されかけていたわけであり、銭婆はハクを殺そうとしていたのか。ハクは結局何に殺されかけていたのか。(銭婆に?それとも湯婆婆に?)ハクはなぜ人間の格好をしているのか。結局何が千尋と両親を救ったのか?(ハクが契約破棄を願ったのでハクが実質救ったことになるのか?千尋がハクを思い出したから両親を救えたのか?そんな感じはしなかったけど。)両親を救うという方法が曖昧で、目的や解決法としての明確さなくモヤモヤする。
きっと上記に上げた「?わからん」と思うことは説明しなければならないほど大切なことでもなく、自分で好きに考えてくださいということなのだろう。それぞれが「これは、こういう意味だ」と思えば、そういう意味なのだろう。もうこの映画全体が好きに受け取ってくださいというもので、そういうタイプの映画なんだなと思うしかない。私からすれば、真面目に観れば観るほど話の構成に行き当たりバッタリ感を感じてしまい、ちょっと投げやりなんじゃないのとも思うが、それは好みの問題であり、他の人が「いや素晴らしいよ、すごく気に入ったよ」というのなら、確かに面白い映画だね、とは思う。きっと、どこか部分部分で、観ている人の心に響くものがあればいいなぁと思って作られたのだろう。
切なくて素敵すぎる、日本映画の名作。
何度観ても飽きない作品。
ジブリと言ったらこれですね。
全てのシーン、所々まで細かく描かれているので観る度に新しい発見があるのも面白いところ。
濃いキャラクターたち、あの世界感が大好きです。
ハクが銭婆の家に千尋を迎えに来たシーンからは、感動して涙が…。
この2人の関係、切なくて素敵過ぎる。
ハクの正体も、そうきたかぁと。
もう、あっぱれです。
ジブリ作品、そしてそれを生み出した宮崎駿監督は日本映画の誇りですね。
手ェ出すなら終いまでやれッッ
ジブリ史上最も
訳わからん作品かもしれない。
なのにたまに見たくなり、
何度見ても飽きない。
扉の向こうにある違う世界。
見たことのない生命体の数々。
小学生(たぶん)にして働かなければ
ならないというストレス。
褒められる喜び。生まれる自信。
そして恋……?
一人の少女の成長物語と言って良い。
最初の千尋と最後の千尋では
表情がだいぶ違う。
たぶんこの先何が起こっても
彼女は軽々と乗り越えて行くだろう。
何度も見たくなる理由の一つに、
BGMがある。湖の線路のシーン。
あそこで流れるBGMは特に聞き惚れる。
切なくて素敵過ぎる、日本映画の名作。
何度観ても飽きない作品。
ジブリと言ったらこれですね。
全てのシーン、所々まで細かく描かれているので観る度に新しい発見があるのも面白いところ。
濃いキャラクターたち、あの世界感が大好きです。
ハクが銭婆の家に千尋を迎えに来たシーンからは、感動して涙が…。
この2人の関係、切なくて素敵過ぎる。
ハクの正体も、そうきたかぁと。
もう、あっぱれです。
ジブリ作品、そしてそれを生み出した宮崎駿監督は日本映画の誇りですね。
優しく包まれるような浮遊感
カオナシは千尋に誘われるように社会(湯屋)に入ってくるが、自分の言葉を持たず、金を使わなければ他人と接点を持つことが出来ない。そして徐々に自分を見失っていく。まるでステレオタイプな日本人のようなキャラクターだ。
そんなカオナシも千尋に再び誘われるように銭婆のもとに行き、本来の自分を取り戻していく。銭婆と湯婆は生きている社会環境が違うだけで元々は同一の人物なのではないだろうか?
自分もまた湯婆やカオナシのように欲にまみれ、拝金主義になってしまえば、たちまち自分を見失ってしまうだろう。
ハクもまた千尋との交流で見失っていた自分を取り戻す。彼は自然そのものだったのだ。自分を取り戻したハクと千尋が涙を流し飛翔するシーンは何とも言えず暖かく優しさに包まれたようなシーンだ。
それは千尋の中に、ハクを救えた喜びと、ハクは弱い自分のことを子供のころからずっと見守ってくれていたという喜びが交錯しているからだろう。
自然も人間も普段は忘れていても根っこでは深く繋がっていて、自然は自分達のことを暖かく見守ってくれている。そんな感じがした。
名作です。
久々に見返しました。
ジブリ作品は年月が経って、見返す度に受ける印象、感じ方が変わってくるので不思議な気持ちになります。
最初は親に依存して挨拶も感謝の言葉も言えなかった千尋が、油屋で生活するうちに自分自身で生きる力を身につけ逞しくなっていく過程がとても良かったです。
それはハクとの愛の力もあるのかなと考えてみたり…
ラストのハクとの別れのシーンはとっても切なかったです。
その後どうなったんだろう…?と考えずにはいられない作品でした。
名作です!絶対にみてほしい作品です!
「神かくし」ってのがポイントですね。
大好きな映画で何度も何度も見ています。
それぞれのシーンの意味を読み解いたりした。
ポイントとして「千と千尋の冒険」とかではなく
タイトルに「神隠し」と使ってる所に製作側の意図が詰まっているように感じます♪
それぞれのシーンの意味を考えた結果ネタバレブログも書いてみるくらい好きです♪
千尋が・・
最初は、か弱くて、しっかりしてそうな子ではなかったけれどお母さんとお父さんを助けるために成長していく物語だった。。
何事もすぐできないと決めつけるわけではなく、まずやってみる。千尋がちゃんと成長していることがわかる映画だった。
次々と展開するストーリーに引き込まれました
途中で飽きることなく、最後まで集中して一気に見ました。
突然不思議な世界に迷い込み、初めは弱虫で泣き言ばかり言っていた千尋が、親切な人に出会い、助けられて、だんだん芯の強い女の子になっていくところがうまく描かれていました。
こんな、数々のいい意味ではちゃめちゃな出来事を、ひとつのストーリーとして完成させる宮崎駿は、本当にすごい才能の持ち主だなぁと改めて感じました。面白かったです。
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