千と千尋の神隠しのレビュー・感想・評価
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ハクがイケメン
完成度を高めるだけが面白い作品を生むとは限らない
見たのは久しぶりで2度目。
いろいろと発見がある、というのは楽しいですね。
不思議な世界に、どうしても、
そこに何かの意味を見出したくなってしまうのが、人の常なのですが、
宮崎駿が描きたかったのは、
私たちが見たそのまま、
つまり、
湯婆婆のいる迷宮と、そこに迷い込んだ千尋の奇譚そのもの
であったような気がしています。
「欲望とその果てにある汚物の山」はそこかしこに散りばめられたモチーフであるけれど
この寓話を通して、愚かな現実を比喩的に描きたかったとか
ましてや、警鐘を鳴らしたかったとか、
そんな解釈をしなくてよいような気がしました。
もちろんそういう解釈で、謎を解く楽しみを見つけたとすれば
それは、一つの楽しみ方ではあるのでしょうが。
よく考えてみると
寓話の世界にも、現実と相似形の出来事がなければ
私たちは楽しめない、というか、その寓話を何も理解できないことになってしまい、
寓話は必然的に現実の相似形になるのです。
『崖の上のポニョ』は、
誠に勝手ながら、私には破綻した作品にしか見えなかったのですが、
『千と千尋の神隠し』は、
破綻の手前きわどい所で踏みとどまった作品に感じました。
いろいろ盛り込みまくって、攻めまくって、ぎりぎりに踏み込んで。
で、とどまれた。
それって何?どこ?って、
いろいろありすぎるわけで、だから銭婆について詳細に描けなくなっているのじゃないかと。
でも、その結果生み出されたカオスが、面白さ、楽しさを倍増している稀有な作品、
それが『千と千尋~』。
と、これが私の印象です。どうでしょう。
The ジブリ
色んな解釈があっていいと思う。
ジブリには色んな都市伝説が囁かれているけれど。
宮崎監督はこれはこうだからこうなんだっていう、制作者が語ったんだからそれが絶対的な正解なんだっていうのをやらない。
それが本当に粋だなあ、と。
千と千尋に関しては温泉街のお仕事に就く女性の比喩という話があったと思いますが、それに引きづられつつも色々と考えながら観てました。
カオナシは人を食い物にして、プライドが急に高くなって威張り散らしてるから・・・
あー、現実世界ではあんな感じで稼いでる人たちかな。
じゃあ「湯屋にいるからいけない」という千尋の発言は何を表しているんだろう・・・?とか・・・一つ一つにいちいち、これはなんでだ?って思っちゃうシーンが満載ですね。
最後の選択のシーンは本当になんだろう。
豚を見回して最後に、はっ!ってなるから何かに気づいたんだな。何だろう。
そもそも「神隠し」というのが何なんだろう。
色々な解釈ができて楽しいですねw
これ以前の宮崎駿作品のほうが面白い
働かざるもの食うべからず
成長物語?
ジブリクオリティを体現した作品
さすがの宮崎駿
もう何度も小さい頃から見ているはずなのに、何回見てもこの映画には新たな発見があります。
千と千尋は1度見ただけじゃ、深すぎてなにかを感じ取るには難しい映画でしょう。
ストーリーはみなさん誰でも知ってると思うので省きますが、誰もが楽しめる映画なのは確かです。
幼い頃は何も考えず見ていましたが、今歳を重ねて見てみると、またほかの側面からこの作品は見ることが出来ます。
そんな深みのある千と千尋が大好きです。
日本の興行記録ぶっちぎりの1位なのも頷けます。
この独特の世界観、映像美、キャラクターの個性、ストーリーどこをとっても似た作品は出てこないんじゃないかと思います。宮崎駿の天才さが余すことなく発揮されていますね。
特に、ジブリの人間以上に人間らしくというキャラクターの書き方で本当に表情は人間よりも生き生きとしています。大げさなくらいな大粒の涙、身体のひとつひとつの動き、表情の変化さえもここまで描くか!!というくらい細かいですよね。
だから宮崎駿の作品は本当にアニメらしくないというか…………実写でもいけちゃう?くらいに思えるのですが、でも、アニメ独特の色彩感で物語を彩るので、やっぱり宮崎駿のアニメは実写よりもずっーと美しく見えるのです。
名作
最高傑作
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