千と千尋の神隠しのレビュー・感想・評価
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毎年スクリーンで観させてくださいっ。
2001年の制作ですが、未だに色褪せない作品で、数年に1度📺でやっている"金ロー"とは違い、大迫力の映像と音響に引き込まれた感動・感心・感嘆の124分でした。
一緒に観に行った娘は、「鳥肌たった〜。一旦、記憶を無くしてから観たかった〜。」と大満足❗
凛々しい! なんと凛々しい!!
凛々しい! エンディングで、"湯屋" を去る時の千尋のその表情の、なんと凛々しいことか。
ひとりの少女の成長物語として、こんなにもすごい映像が撮れるなんて。
実は、ジブリ作品をちゃんとスクリーンで観ることはなかった。41年前に、東京で 「カリオストロの城」 を観たのが、スクリーンで宮崎駿監督作品をみた最初にして唯一。まだジブリという集団はできてない頃だ。その後、スタジオジブリがスタートし、ナウシカ、ラピュタ、魔女の宅急便、紅の豚、もののけ姫、千と千尋の神隠し … 。それこそあまたの作品を観てきたが、おそらく自分は、そのすべてを地上波で観てきた。それで十分に感動していたので、「スクリーンで観ていない」ということにちっとも気がつかないままでいた。
今回、コロナ禍後の劇場再開で、ジブリ映画をかけてくれている。ふと思い立って観た。心から、観てよかった。それはオープニングから。最初に現れた千尋、へちゃむくれた千尋、子供らしく不満たらたらの表情、そして "湯屋" につながる廃墟に入っていくときの心細そうな表情。そのひとつひとつが素晴らしい。地上波で流してみたときには観ているつもりで流していたたくさんのことが、真っ暗なスクリーンの中に次々に現れる。この風景、あの風景、こんなにもすばらしいものだったのか、と。
映画館で集中してみることの素晴らしさをあらためて味わうとともに、ジブリ映画がいかに劇場で観るべき映画かということを痛感した素晴らしい経験だった。
このチャンスにいくつものジブリ映画を観よう。こんなに新鮮な気持ちで観られるのだから!!!!
エンガチョ
宮崎駿監督の作品にはいくつか傾向があるように思う。
風の谷のナウシカ、もののけ姫のように、明確な主題を押し出したストーリー重視な作品。
となりのトトロ、千と千尋の神隠しのような世界観やキャラクターが重視され、物語的には非王道?な作品。
いくつかある傾向の中で、この二者は非常にはっきり傾向が見てとれる。
後者は、姉妹が変な生き物に出会った話、少女が八百万の神が住む不思議な世界に迷い込んだ話、という、あとはどう説明して良いかわからない、とにかく演出の妙で突き進む話である。
千と千尋の神隠しはとにかく巨匠宮崎駿の演出力、キャラクター構成力が冴え渡る傑作である。
正直、話の内容はよくわからない。何故最後に、父親と母親がいないことが分かったのか、千尋の成長といえばそうなのだろうが、明確な説明はない。カオナシとは何なのか。リンは人間ではないのか。ハクはどうして川の神なのか。銭婆の生活を見るに、契約印など何故必要なのか。よくわからない。
が千尋がハクを救おうと一生懸命になっていく姿には心を打つものがあるし、ハクからもらったおにぎりを涙ながらにほおばる千尋に不覚にも涙が出た。
よく理解はできないのに間違いなく面白い、千と千尋の凄さはそこにあると思った。
1番好きなシーンはネズミ坊が千尋の足跡を踏み、エンガチョする場面である。
独特の世界観
なぜ湯屋でなく油屋なのか?
まずお湯のゆうという字を使う所を油という字をなぜ使っているのか?_
これは見た目と外見が違うということの暗示だと思った.
カオナシとは何なのか?
これはつまり見た目はなし,取り込んだものによって見た目と中身が出来上がるということの感じだと思った.ちひろはひろという字を取られて千というナンバーになってしまったが本質は千尋のままだ。ハクは元は小川だったが今は蓋がされてしまって暗渠となってしまっているが本質は川である。
この物語はつまり外見と中身は違う,中身によって外見は変わってくるということを言いたい物語だと思った.いや外見は変わらなくても変わって見える!・・・主人公は最初ステ腐れていてどう見てもブス. しかし物語が終わった時はこの主人公は誠に魅力的で輝いて見える.宮崎駿アニメの中で最も魅力的なキャラクターとなった.つまり中身が外見を作るのだ. そして人間の中には本人も知らない未知のパワーが秘められているのである。
物語の構成は最初は主人公の心境や性格や与えられた課題を追って行き,途中から脇役であるハクの物語へ展開していく.主人公切り替わり型脚本のひとつの見本のような素晴らしい完成された作品だと思う.お金も存分にかかっていて宮崎駿監督作品の中でもカメラが実によく動く作品である.宮崎駿の最高傑作といったら客観的に言ってこれだ!!ということになるだろう.
私の主観的には違うけどもね.
最高
ハクがイケメン
完成度を高めるだけが面白い作品を生むとは限らない
見たのは久しぶりで2度目。
いろいろと発見がある、というのは楽しいですね。
不思議な世界に、どうしても、
そこに何かの意味を見出したくなってしまうのが、人の常なのですが、
宮崎駿が描きたかったのは、
私たちが見たそのまま、
つまり、
湯婆婆のいる迷宮と、そこに迷い込んだ千尋の奇譚そのもの
であったような気がしています。
「欲望とその果てにある汚物の山」はそこかしこに散りばめられたモチーフであるけれど
この寓話を通して、愚かな現実を比喩的に描きたかったとか
ましてや、警鐘を鳴らしたかったとか、
そんな解釈をしなくてよいような気がしました。
もちろんそういう解釈で、謎を解く楽しみを見つけたとすれば
それは、一つの楽しみ方ではあるのでしょうが。
よく考えてみると
寓話の世界にも、現実と相似形の出来事がなければ
私たちは楽しめない、というか、その寓話を何も理解できないことになってしまい、
寓話は必然的に現実の相似形になるのです。
『崖の上のポニョ』は、
誠に勝手ながら、私には破綻した作品にしか見えなかったのですが、
『千と千尋の神隠し』は、
破綻の手前きわどい所で踏みとどまった作品に感じました。
いろいろ盛り込みまくって、攻めまくって、ぎりぎりに踏み込んで。
で、とどまれた。
それって何?どこ?って、
いろいろありすぎるわけで、だから銭婆について詳細に描けなくなっているのじゃないかと。
でも、その結果生み出されたカオスが、面白さ、楽しさを倍増している稀有な作品、
それが『千と千尋~』。
と、これが私の印象です。どうでしょう。
The ジブリ
色んな解釈があっていいと思う。
ジブリには色んな都市伝説が囁かれているけれど。
宮崎監督はこれはこうだからこうなんだっていう、制作者が語ったんだからそれが絶対的な正解なんだっていうのをやらない。
それが本当に粋だなあ、と。
千と千尋に関しては温泉街のお仕事に就く女性の比喩という話があったと思いますが、それに引きづられつつも色々と考えながら観てました。
カオナシは人を食い物にして、プライドが急に高くなって威張り散らしてるから・・・
あー、現実世界ではあんな感じで稼いでる人たちかな。
じゃあ「湯屋にいるからいけない」という千尋の発言は何を表しているんだろう・・・?とか・・・一つ一つにいちいち、これはなんでだ?って思っちゃうシーンが満載ですね。
最後の選択のシーンは本当になんだろう。
豚を見回して最後に、はっ!ってなるから何かに気づいたんだな。何だろう。
そもそも「神隠し」というのが何なんだろう。
色々な解釈ができて楽しいですねw
これ以前の宮崎駿作品のほうが面白い
働かざるもの食うべからず
成長物語?
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