「70年前の競馬に思いを馳せる」シービスケット shawさんの映画レビュー(感想・評価)
70年前の競馬に思いを馳せる
久々にDVDにて鑑賞してみる。
公開前に予告編だけでなぜか涙し、劇場で思いっきり感動し、原作をむさぼり読み、DVDでも何度か再鑑賞をしているくらいお気に入りの作品なのですが、何度観ても良いものは良いですね~。
いろいろとピンポイントで弱い映画でもあるのですが。
・栄光と挫折、そして再生の物語(サクセスストーリーに弱い)
・レースの臨場感が素晴らしい(あのマッチレースは本当にやばい)
・馬が好き(競馬好きでもある)で、馬の描写が美しいだけで嬉しくなる。
・娯楽映画としても完成度高し。
原作では、70年前の競馬についてかなりのディテールまで描いていて、それが競馬好きにはたまらない面もあるんですが、映画ではどこまでそれを描くかの取捨選択がとても巧い具合に調整されてましたね。競馬を語る上で、本来では欠かせないだろう斤量の話とかもばっさり切っちゃってますが、そういう細かい面をはぶいちゃっても映像ならではの魅力や説得力で、70年前の競馬の雰囲気を堪能することができるのがたまらないです。
競馬に興味がない人でも十分に楽しめる映画だと思いますが、馬が好きな人なら一度は観るべき作品かと。で、その後で原作を読み、さらにDVD特典の「シービスケット×ウォーアドミラルのマッチレース」VTRで鳥肌たたせるのが、この作品を楽しむ正しい(?)流れではないでしょうかw
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