初恋のきた道のレビュー・感想・評価
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中国の片田舎ののどかで広大な自然風景と、純朴な少女と、初恋を実らせ...
中国の片田舎ののどかで広大な自然風景と、純朴な少女と、初恋を実らせた父と母の若かりし日の物語。全てがキラキラして心が洗われる。
初恋の最高傑作!
初恋をこれ以上に尊く描いた作品は知りません。
それほど、どこまでもまっすぐでひたむきで微笑ましいです。
今回は数十年ぶりの二度目の鑑賞。
どんなに素晴らしい映画でもすぐ忘れてしまうのですが、この映画は本当の初恋のように観る人の心にきれいに残る作品だと思います。
初恋ゆえのひたむきさや不器用さがかわいくて仕方ない!それによる失敗がかわいすぎて笑えたり泣けたりしました。
夫婦になってもずっと好きで居続けるなんて、本当に素敵で羨ましい。
不満をあげるなら、短いのがとにかく残念…。ふたりのうまくいく様を見たかった…!ふたりのシーンなさすぎる!
あと、先生があんまりかっこよくないかな。もうちょっとさわやか男前だったら、私も主人公のようにときめいて初恋気分味わえたのになぁ。
現在が白黒なのも残念。過去と現在が分かりやすいけど、早々に挫折しそうな人が多くなる要因になってる気がします。過去編が始まって10分も経てば気づいたら終わってるから見て欲しい!!
余白があり過ぎるのが逆にいいんだろうな。シンプルでムダがなくて。創り物じゃないみたいでした。
純映画
甘いセリフも抱擁もなく姿・表情だけで想いが描かれる恋愛映画は初めて観ました。
回想という手法も見事です、思い出は心の中で美しく浄化されるものですから。回想というと普通は過去の場面をセピアやモノトーンにするのですが本作は思い出がカラー、それはそうでしょうメインなのですから、四季の映像の美しさ、赤色の活かし方も素晴らしかったです、現在の場面は冬で悲壮感と相まって白黒画面が生きていました。
チャン・ツィイーのデビュー作、どうりで初々しくも麗しい、まさに鄙(ひな)にも稀な美人さんです。恋路を阻む偏屈な村人が出てこないかとはらはらしましたが登場人物も善人ばかり、貧しい中での健気さが一層胸を打ちます。
陳腐な邦題が多い中、「初恋のきた道」とは秀逸、凄いセンスですね、どんぴしゃりです。
小説における純文学という表現を借りるなら、まさに純映画、万人の魂を揺さぶる一級の芸術作品でした。
チャン・イーモウ監督は本作はイランのアッバス・キアロスタミ監督へのオマージュと言っていますがアッバス監督は小津安二郎監督のフリークとしても有名ですから、私たちと感性が近いのでしょうか人種を超えて心が響きあうという好例なのかもしれません。
老婆心ながら頭でっかちになる前に若い人たちに観ておいてもらいたい映画のひとつです。
ある日村に赴任してきた若き教師。それに一目惚れした美しき娘。そして...
ある日村に赴任してきた若き教師。それに一目惚れした美しき娘。そして娘はストーカーと化す(笑)
とにかくピュア。届くかわからぬ料理を懸命に作る姿。吹雪の中、帰りを待ちわびる姿。
欧米人や今の日本の若い娘に見せてやりたい。こういう恋愛をしろと。
チャン・ツィイーの可愛さがなんとも強烈。こんな娘に惚れられたら…妄想が広がります(笑)特徴ある走り方が唯一の弱点か、いやそれすら愛しく思えてきます。圧倒的存在感。
それ故か、モノクロの現代パートがあまり…感動的な話なのに何故だ、不思議。相手の教師役、近所のパパに似てるので減点(笑)
ピュアなチャン・ツィイーの圧倒的存在感。それ見るだけで価値ある作品です。心洗われます。
NHKBSで放送があったものを録画して見る。 もう20年も前の映画...
NHKBSで放送があったものを録画して見る。
もう20年も前の映画なんだね。
純粋な、本当に混じりけのない「愛」をチャン・ツィイーがうまく演じ、それを監督が引き出している。
1990年代末、まだ中国という国が今日あるのは彼らも予想していなかった、と思うのだが、資本主義、拝金主義はかなり押し寄せていた時代だろう。
それでも、貧しい時代に、庶民が抱いていた、生きることに必死な中でも人を愛することの大切さ、それが何かをうまく描いた作品だと思う。
見ていて、自分が人をこれほどさように愛していたことがあったのか、という現実を考えてしまった。
こういう映画を見て、ロマンチックになれるのがいい、のではあるが。
優しい涙がこぼれた
あれ?この作品って白黒だっけ?。
チャン・ツィイーのあの可愛い写真って、カラーだったよね??。
そんな疑問形から話に入っていきました。
父が亡くなった知らせで帰郷した話から始まり。
両親は当時珍しい恋愛結婚だったことなど、「初恋」の結果もわかってます。
現在の話を白黒で、両親の出会いの話をカラーという、普通とは色が逆転して話が進むのが新鮮です。
結果はわかっていても「どんな過程を経て、どうなった」。
その説明の描写がシンプルで、女子的には「だよねだよね」。
先生(のちの夫)に偶然を装って会えるよう、学校そばの家から離れた井戸まで水くみに行ったり。
ま、一歩間違うと「まちぶせ」だけど、それが嫌味に感じないのが、チャン・ツィイーの素朴な笑顔のなせる業かな。
少しずつ先生と少女の距離が縮まっていく所が、胸キュン。
「そうかー、よかったねえ」でほろっと来たけど、まだあった。
そう、肝心の父の葬儀。
冒頭で母(かつての少女)は「棺に赤い布を被せるんだ!、昔の織機出してこい」って言ってた意味が、そうかとまたホロリ。
最初と最後を繋げる話が、あのカラーの場面だったのか。
最後まで教師として奔走していた父の逸話。
語り部としても出ていた息子の、粋な計らい。
またホロリ。
原題:我的父親母親=私の父と母。それを「初恋のきた道」とつけた邦題は、観終えてわかった的確なつけ方だと拍手。
今までアジア圏の映画はほぼ見なかったけど。
いいじゃん、なぜ見なかった私。心に染み入る素敵な作品でした。
チャン・イーモウ
若い頃のストーリーは大したことないのに、これだけ泣けるのも不思議だ。やはり現代のホロリとくるエピソードが秀悦なのでしょうねぇ。それでも、そのまま教師になるのではなく、一度だけ授業を行うだけ。
韓国の純愛映画と比べると、わざとらしさもなく、本当に単純であるためにいい作品になってるのだと思う。音楽は『タイタニック』を思い起こさせる。
上級者向け
顔のアップおおすぎ
走ってるシーン長すぎ
ストーリー単調すぎ
最初からお父さんお母さんの話って説明あってからの回想なので、まぁ2人はくっつくんでしょ?と展開わかってるんだから、もう少し話の見せ方工夫欲しかった。
私は睡魔との戦いで、あまり面白さが解らなかった。沢山映画見てる人は好きなのかな
もう最高の純愛映画! 父も母も立派な人で感心させられました! 父の...
もう最高の純愛映画!
父も母も立派な人で感心させられました!
父の遺体を町から村へ運ぶ際、教え子が100人以上集まり、お金も受け取らず、あの遠い道のり、寒い雪の中を担いでる所はじーんとくるし、教師としていかに慕われたかが伺い知れます。
最後、学校で父が教え子に読み聞かせた、父オリジナルの教科書を私(息子)が子供に読み聞かせているところはよかった。
(あの読み聞かせたものが、オリジナルであったということと、内容が胸に残ります)
チャン・ツィイーがよかったー!
先生に会うために、遠い表井戸に通うところ、先生に会うために、わざと桶の水を井戸に戻すところ、
先生が町に戻るとき、餃子を包んで最後まで諦めずに追いかける姿、雪の中先生の帰りをまっている姿、40年間授業の声を聞いていたところ、、、、。
純愛です!
チャン・ツィイーの素朴さと、田舎の村の雰囲気がとてもマッチしてました!!
あっという間の90分!素晴らしい!ありがとうといいたい!
美しいけどちょっと切ない〜
皆さんが書いておられる通り、
チャン・ツィイーのかわいさですべて許してしまう様な作品。
笑顔も素敵ですが、あの走り方〜
あの地方の人はみんなあんな走り方をするのか?
それとも当時のチャン・ツィイーが編み出した走り方か?
腕を殆ど曲げず、振らず、腰から上を前後に振る様な走り方
まるでR2D2が二足歩行してるみたい。
まあ、其の走り方でありながら、後ろ姿に全面に
憧れの先生から声をかけられた嬉しさと恥ずかしさが溢れてて
超可愛い名シーンだと思う。
田園地帯の秋の風景も、雪に埋もれた冬の景色も
其の中で躍動するチャン・ツィイーの赤い服も
兎に角美しい〜〜!!
可愛く、美しけど、田舎の農村は貧しく
古き良き習慣や村人達の繋がりは
今はもう失われてしまったかも知れない。
急激に変わりゆく中国をなんとか画面に留めようとした
生真面目な監督の気持が切ない。
セリフも殆んど無しに先生への想いを表現するチャン・ツィイーは流石で...
セリフも殆んど無しに先生への想いを表現するチャン・ツィイーは流石です。
ただ、これだけ想いを募らせることになるエピソードが全くないので、感情移入出来なかった。
初恋だけでななく、二人で歩んできた人生に思いを馳せる
午前十時の映画祭で鑑賞。チャン・ツィイーの先生をまっすぐに慕う少女役の演技が素晴らしかった。あの純粋さ、ひたむきさに誰もが惹き込まれたのではないかと思う。文化大革命の苦難の時代、一途な思いを叶えた二人、村の教育に尽力した人生、荒涼たる大地の秋の色づき、冬の厳しさ、テーマ音楽も感動を盛り上げる。
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