「逆も真なり」情婦 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
逆も真なり
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原作アガサ・クリスティ(検察の証人)、典型的な二枚目俳優のタイロン・パワーに大スター、マレーネ・ディートリッヒ共演とくればそれだけでかなりの力作と伺える。
ビリー・ワイルダー監督と言えばジャック・レモンやマリリン・モンローのコメディタッチの映画が有名だが本作でも原作にないユーモアも足されている、初の法廷ものだがサスペンスものも得意の様だ。ご本人は自らを職人といい芸術作品より娯楽映画づくりを好んでいたようだ。
エンドロールにも「結末は他言無用」とあるようにミステリーの肝だから多くは書けません、役者に渡された脚本も最終日まで10ページ欠けていたという徹底ぶり。今では法廷ミステリーも数多く驚くには至りませんが背面宙返り2回ひねりのような着地に当時の観客は度肝を抜かれたに相違ありません。
タイロン・パワーさんの惜しくも遺作でもあります(44歳)。
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