劇場公開日 2001年8月11日

RED SHADOW 赤影 : 映画評論・批評

2001年8月1日更新

2001年8月11日より丸の内東映ほか全国東映系にてロードショー

赤影のキラリと光る涼しい目は、まっすぐな青春の輝きなのだ

(c)「RED SHADOW/赤影」製作委員会
(c)「RED SHADOW/赤影」製作委員会

「今回は『赤影』じゃなくて、あくまで『RED SHADOW』」……撮了直後の監督から確かにそう聞いてはいた。でも幼年期、特撮TV時代劇「仮面の忍者 赤影」に熱中した世代としては、やはり赤影に“仮面”がない(!)って部分に不安があったのも事実。

しかしそれは杞憂でした。まず、なんといっても安藤政信の「キラリと光る涼しい目」! それは正義の名のもとに敵を一刀両断にするキレ者忍者の目ではなく、生の憂いに煩悶しながらも懸命に生きる、まっすぐな青春の輝きなのだ。なにしろ「忍法の極意は天地の気との一体化にある」(これを説く長老は“中野映画常連忍者役”の谷啓)ってんだし、まさにこれは中野裕之ピース印全開の作品なのである。約2300に及ぶというカット数にもハッタリ感は皆無でテクノビートと相まった爽快なスピードを紡ぎだしているし、バートン版「バットマン」を連想させる衣装デザインもカッコいい。三池崇史組の名キャメラマン山本英夫とタッグで殴り込まれたかたちの東映城、まずは無血開城って感じだろうか。

正統から逸脱してると見えつつも、恋と青春に焦点を定めたその清新さは、かつての東映時代劇のニュー・ウェイブ、沢島忠モダニズム時代劇の後継とみることもできるはずだ。

(ミルクマン斉藤)

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