劇場公開日 2001年7月7日

「【ドラッグ&TV中毒者への警鐘を装った、ダーレン・アロノフスキー監督の性癖全開の人生崩壊ジェットコースターSMホラームービー。他人の不幸は蜜の味なのである。嫌な気分に浸り方には、本作はお勧めである。】」レクイエム・フォー・ドリーム NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【ドラッグ&TV中毒者への警鐘を装った、ダーレン・アロノフスキー監督の性癖全開の人生崩壊ジェットコースターSMホラームービー。他人の不幸は蜜の味なのである。嫌な気分に浸り方には、本作はお勧めである。】

2022年5月10日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

難しい

■ブルックリンに住む孤独な未亡人・サラ(エレン・バースタイン)はTV漬けの日々を送っている。所謂、腐った奥様である。(By 山下達郎・・。)
 お気に入りのテレビ番組から電話抽選で出演依頼を受けた(と思い込んだ)サラは、スリムなドレスを着こなそうとするが、自堕落な生活を送っている故にドレスが着れない。で、ダイエットを決意する。
 一方、ドラッグ漬けの生活を送るサラのひとり息子・ハリー(ジャレッド・レト:ドラッグ系の怪しい薬物を体内に注入してオカシクなっていく様を演じさせたら、右に出るモノ少なき俳優。最近で言えば「モービウス」は、ドラッグの密売を持ちかけられ...。

◆感想

 ・とにかく、ハリーの恋人マリオンを演じたジェニファー・コネリー(良く、あの役受けたなあ‥。)を筆頭に、マリオンの薬売り仲間のタイロンを始め、人生の転落っぷりが凄い。
 それを、短カットを多用した映像を駆使して、ダーレン・アロノフスキー監督がホラーテイストたっぷりに魅せる。

 ・まあ、一番凄いのはTV依存症のサラを演じたエレン・バースティンの痩身に努力する狂気の様であろう。

<ダーレン・アロノフスキー監督は全作、観賞した訳ではないが「ブラック・スワン」などは、完全にホラー映画でしょう。
 けれども、その狂気に呑み込まれていく様をナタリー・ポートマンがホワイト・スワンと紅い目のブラック・スワンを見事に演じた故に、作品は世に認められたと、私は思う。
 「レスラー」にしても、トーンは違うが、然りであると思う。
 では、今作はといえば、初鑑賞ではあるが、私は、好きである。
 ”他人の不幸は蜜の味・・”
 ブラックNOBUが出てしまいました・・。

 私:”私は変態でしょうか?”
 お医者さん:”今作が面白いと感じる貴方は、立派な変態です・・。”>

NOBU
ミカさんのコメント
2022年5月10日

私もダーレンは大好きです。20年前に観たから衝撃が強すぎたのだと思います。

ミカ