レクイエム・フォー・ドリームのレビュー・感想・評価
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薬物中毒を描く陰鬱映画の名作!
薬物中毒の3人の若者、そしてTVクイズ番組に出るために薬物ダイエットに染まっていく孤独な未亡人サラの衝撃的な物語でした。観終わった時は虚脱感すら覚えてしまう陰鬱な映画です。
4人は幸せになる夢を抱いて進んでいくが、薬物に手を出してしまった彼等には破滅への道しかなく、一度薬物に手を染めた者には、幸せな未来は訪れないと見せつけられるのです。
なんとも悲惨な映画なんですが、現実社会でも興味本位で薬物に手を出してしまう事が多々問題になっていますが、未来は絶望しかないと教えてくれます。
薬物中毒から更正するような映画もありますが、更正できるのは一握りで本作が示す結末が正解なのかもしれない。何度薬物は駄目と言い続けるより、まずこの映画を見てと言ったほうが効果がある気がします。
やっぱり、ダーレン・アロノフスキー監督は人間の弱さを描くのがうまいですね。監督作品どれもそうなのですが、本作はまさに人間の弱さそのものを見せつけられる作品でした。音楽もクールだし繰り返し見せる薬物を体内に取り込む様の映像も今までにない見せ方、映像技術としても素晴らしかったです。
ラスト、若者3人が体を丸くして悲しむ姿が妙に心に残りました…。
ヤクの教本のような映画
ただヤクの怖さしか焦点を合わせておらず、怖い人達や人間関係の変化が全くなく観ていて違和感を覚えました。
演出で悲壮感漂っていましたが状況はそんなことないので題材の割には作りが浅く、少年から青年へ向けた映画のように感じました。
何より胸くそ悪い、後味悪いといった触れ込みが多かったので期待していたのに…残念でした。
ジェニファー・コネリーの肛⚪︎プレイが観られるのは本作だけ!
いや、多分なんですけど。きっとそうですよね?
なんかすいません。
でも、それ以外にも見どころは多い本作。有名な作品なので前々から観たかったがソフトにプレミアがついてきているのでなかなか手が出ず、やっとレンタルで見つけて鑑賞。
"群像劇"ではあるものの4人が全て近しい人たちであり、ドラッグによる関係性の崩壊がやはり哀しい。摂取する時の描写はドラック摂取の爽快感とそのヤバさがわかる。
存外、過程が悲惨だがラストは(もちろん悲惨なのだが)"死"を見せないあたり監督の優しさを感じた。
「鬱映画」なんてジャンルあるの?
いかにも今風なジャンル名ですが、心理スリラーです。
薬漬けでおかしくなっていくお母さんと、ヘロインで転落していく息子と彼女の幻覚が加速度的に交錯します。「落ち込む映画No1」らしいですが、内容よりも独特の映像感覚が斬新な新感覚派作品です。
バーンスタイン選手、安定の迫真演技でした。笑い顔が圧倒的に不気味です。
うわーん、おててが…。
2001年劇場公開時鑑賞。当時『π』で注目を集めたアレノフスキーの新作ということで、期待度も高めで前売り買って観に行って…廃人出来上がり。ちょっと無理して、ちょっといい生活、ちょっとお楽しみを求めただけだったのに。三者三様の転落の仕方がそれぞれエゲツなく、こちらの精神を粉砕しにくる。もう一度見る勇気はなかなか無い。
薬物で人生を棒に振る男女。 この映画を観たら薬に手を出そうとは思わ...
薬物で人生を棒に振る男女。
この映画を観たら薬に手を出そうとは思わないな。
その意味でできれば評価を上げたいところだが、ちょっと観るに堪えないシーンもある。
それにしても患者に麻薬を出す医者なんているのかね。
物語のテンポの良さ、早送りを使った映像や独特な幻覚の表現などのスピ...
物語のテンポの良さ、早送りを使った映像や独特な幻覚の表現などのスピード感が、エンタメを素早く消化する事に慣れている現代日本の若者たちにウケる速さなのでは?と感じました。
また劇中で何回も流れるサントラの、絶妙に焦りを感じる曲調と耳に残るメロディ…このサントラが、映画を鑑賞しているこちら側にとってのドラッグという印象を持ちました。
痛い,救いがない
テレビを見ることが楽しみな中年女性サラ。息子はろくに働かず家の家電を勝手に売っては薬を買う。最初から嫌な雰囲気。
ある日サラにテレビ出演の話が着て、ワクワクするサラ。自分が美しかった頃のドレスを着て行こうと思うが、体が入らない。ダイエットを決意して、しばらくサラは楽しそう。空腹に耐え、冷蔵庫が気になってしょうがない。あの、冷蔵庫に目がいってしまう衝動、わかります。悲しいことに。
息子がサラの薬を見て、これはドラックだ、身体に悪いといっていたが、ドラックではなくてもサラのように決められた量を守らず、乱用したら身体も精神もそりゃあおかしくなっちゃうよ。
息子ハリーもろくに仕事もしていないのに恋人サラに一緒に店をやろうとか、もっとよく考えようよ。結局、違法なことをして行き詰まり、友人恋人と共にドラック漬けになってしまった。
サラも哀れ、息子も哀れ、恋人のマリオンも哀れ。友達がまだいちばんマシかもしれないが、やはり哀れな結末。誰一人救われることなくどん底に。まあ、警告的な映画だけど、あまりにも救いがなくて観終わって気分はどんより。
20年以上も前の映画だが、全く古さを感じない。
薬物や何かに依存する怖さ、共通点のようなものを描いている やり直せ...
薬物や何かに依存する怖さ、共通点のようなものを描いている
やり直せると思いますか?という問いも感じる
ドラッグを他のものに置き換えるとまた怖さが親近感がわくと思う
酒やギャンブルなど身近な食べ物なんかかな
母が薬物依存になるきっかけや動機がちょっとわかりにくい、弱く感じる。
自分が最近TVに魅力を感じないからそう感じるのかもしれない
ダイエットは自分自身や虚栄心、リバウンドなど葛藤要素いっぱいだから大変。
早送りのカットシーンと音楽が独特で同時に薬物に対する怖さ、焦りのような怖さを感じる
刺激のあるラストだった。エレンバースティンの廃人っぷりが圧倒的
何故親子であるのか、他に隠された比喩、メッセージを知りたい
【ドラッグ&TV中毒者への警鐘を装った、ダーレン・アロノフスキー監督の性癖全開の人生崩壊ジェットコースターSMホラームービー。他人の不幸は蜜の味なのである。嫌な気分に浸り方には、本作はお勧めである。】
■ブルックリンに住む孤独な未亡人・サラ(エレン・バースタイン)はTV漬けの日々を送っている。所謂、腐った奥様である。(By 山下達郎・・。)
お気に入りのテレビ番組から電話抽選で出演依頼を受けた(と思い込んだ)サラは、スリムなドレスを着こなそうとするが、自堕落な生活を送っている故にドレスが着れない。で、ダイエットを決意する。
一方、ドラッグ漬けの生活を送るサラのひとり息子・ハリー(ジャレッド・レト:ドラッグ系の怪しい薬物を体内に注入してオカシクなっていく様を演じさせたら、右に出るモノ少なき俳優。最近で言えば「モービウス」は、ドラッグの密売を持ちかけられ...。
◆感想
・とにかく、ハリーの恋人マリオンを演じたジェニファー・コネリー(良く、あの役受けたなあ‥。)を筆頭に、マリオンの薬売り仲間のタイロンを始め、人生の転落っぷりが凄い。
それを、短カットを多用した映像を駆使して、ダーレン・アロノフスキー監督がホラーテイストたっぷりに魅せる。
・まあ、一番凄いのはTV依存症のサラを演じたエレン・バースティンの痩身に努力する狂気の様であろう。
<ダーレン・アロノフスキー監督は全作、観賞した訳ではないが「ブラック・スワン」などは、完全にホラー映画でしょう。
けれども、その狂気に呑み込まれていく様をナタリー・ポートマンがホワイト・スワンと紅い目のブラック・スワンを見事に演じた故に、作品は世に認められたと、私は思う。
「レスラー」にしても、トーンは違うが、然りであると思う。
では、今作はといえば、初鑑賞ではあるが、私は、好きである。
”他人の不幸は蜜の味・・”
ブラックNOBUが出てしまいました・・。
私:”私は変態でしょうか?”
お医者さん:”今作が面白いと感じる貴方は、立派な変態です・・。”>
【鬱注意】麻薬中毒者の映画
普通の生活をしていた人々が、ドラッグにより破滅してゆく様を描いた衝撃作です。
■メンタル弱い人は見ない方がいい。
うん。絶対に後悔するから、一番上に書いとくわ。
■センスが良い作品ではある。
演出がスタイリッシュでカメラワークもテンポも良い。
効果音とかBGMとか、使い方がクールでセンス良いなって思った。
■重症化してからの追い打ちが凄い。
薬物系の映画って撮り方、表現仕方、幻覚が見えるシーンとか独特ですよね。
中毒者が見る光景ってこんな感じなのかしら?
怖いよ‥怖いよ。幻覚怖いよ。
■母親が可哀そうでならない
母親は意図してドラッグに手を出したわけではないですもの。
ただ痩せてTVに出たかっただけなのに。。。
■鬱になりそうな内容
最後の最期は鬱になりそう。1回見たらもういいわ。しんどいわ。
終わり方もね・・・はぁ・・・鬱ですw
■アメリカは大麻が合法の州が増えてきている
大麻はドラッグへの入り口であることは確かなのに、何故アメリカは
大麻合法化する州が増えてきているのでしょうか。
この映画見たら絶対にドラッグなんてしたくないけどな。
■教材に使える映画だけど色々キツイか。。
カットすべきシーンがいくつかあるが、上手く編集すれば薬物の怖さを
教える教材になる映画だと思う。
なかなかの衝撃的な作品でした。
ドラッグなんて興味ないし、やりたいなんて絶対思わないけど
よく芸能人も捕まってるしね、日本でも身近な存在になったよね。
だからこそ、こういう映画でドラッグの恐ろしさを知るのは良い機会だったと思いました。
堕ちるほど、女よ、美しく成れ。
凄い一本。
スコセシとクロネバのエエトコどりでいて、何れでもない奇作。
目を見張るのは堕ちたジェニファー・コネリーの異様な美しさ。
墜ちる程スケベな程に女よ美しく成れ、という変態的願望と視点。
これを大幅に薄めたのが同監督のブラックスワンだ。
エンタメ兼道徳映画
後味の悪い映画が観たくなり、ググって出てきた本作を観賞しました。
救いが無いのは確かですが、主人公には自業自得な面もあり、「青少年よ、ドラッグはやめましょう!」みたいな主張を感じました。
ドラッグシーンと言えば監督の多種多様な絵作り、演出の見せ場?だと思うのですが、テンポの速いキマリ場面やバッドトリップの魅せ方は他の作品より秀でているのでは無いでしょうか。
固定カメラや画面を縦に2分割する演出もあまり観たことがなかったので効果的に映りました。
救いはないといいつつ、主人公は〇〇を失っただけなので意外と被害が少ないような…
これじゃNHKスペシャルな
覚せい剤はこんなに危ないよというテーマをそのまま使いすぎ。そういうテーマは他のテーマの中に埋め込むがテーマであってその後も暑かったんじゃストレートすぎて全然面白くないよ。見ているこっちが禁断症状で苦しんでる気分になった。
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