「自分の居場所を探して」プルートで朝食を 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
自分の居場所を探して
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20年前に映画ファンに衝撃を与えた『クライング・ゲーム』のニール・ジョーダンが再び《キトゥン》と言う名の女性像を作り上げた。
あの頃では表現出来無かった事も今では自由に出来る時代の為か?ストレートな内容の『クライング…』と比べるとあちこちに枝派が飛ぶストーリー展開になっています。
それでも寓話的な箇所もあり監督としてキャリアを積んで来て成熟した演出を観せてくれます。
だけど少しヴィム・ヴェンダースの有名な‘あのシーン’に似た場面だけはちょっと苦笑しましたが…。
彼女は母親を探すのですが、実際は【自分探しの旅】であり、当時の社会事情から【自分の居場所】を探していると言えます。
そして相変わらず音楽の使い方のセンスの良さは見事ですね。
「フィーリング」や「煙が目にしみる」、「キャラバン」、「慕情」等のあまりにも有名なベタな曲でさえ作品の一部分として溶け込んでしまうのですから。
(2006年6月14日シネ・スィッチ銀座1)
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