真珠の耳飾りの少女のレビュー・感想・評価
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総合芸術
真珠の耳飾りの少女(2014-12-26)
★★★★☆
フィメールの真珠の耳飾りの少女は、なぜあんなにも人を引きつけるのだろうか。
何か見透かされたような目と言いたげな唇青と黄色の静かなコントラスト
その全ての魅力を最大限に引き出し、さらに多くのプラスアルファを加えたものがこの作品である。
スカーレット・ヨハンソンは相変わらずの美人であるが、この作品では色っぽさをましている。
口で口説くとか、身体であからさまな表現をしているとかではないけれど
だからこそなおさらの甘美な甘さが感じられる。
しっとりとした目つきだとか、髪を見られたときの表情だとか
共感してくれる人が欲しかったんだろうな
自分の妻に「そんなこと」と言われることを木にかけてくれる存在がどれほど貴重で且つ待ち望んでいたか
これは愛情だとか欲情だとか そんなレベルの欲求ではないのだ
1時間40分をかけて1枚の絵画を見ている感覚
最後にクローズアップされる真珠の中身に入ったように錯覚をした
瞳に魅入られている私は、また瞳の中に存在しているのだと
美しい。こんな映画好きです。
美術の謎に対する一つの解釈だが、ちょっと時間を持て余す
総合60点 ( ストーリー:60点|キャスト:65点|演出:65点|ビジュアル:75点|音楽:70点 )
フェルメール作品を分析して、光がどの角度からどのように当たっているのか、絵はどのような状況を描いているのか、使われている絵具は何かなどということを明らかにする研究家がいる。この作品はそのような数々の研究成果を劇中にひっそりといくつも取り入れていて、美術好き・フェルメール好きな人には美術的観点から興味深い点もあるだろう。場面場面にフェルメール作品を意識したと思われる情景をそのまま映してくるのも、それらへの造詣が窺われる。
自分もフェルメール作品が好きで「真珠の耳飾りの少女」が収蔵されているマウリッツハイスをはじめとする美術館を見て歩いているので、その意味では再現された当時の生活と雰囲気も合わせて楽しめた部分もあった。
でも物語としてはそれほど大きなこともなくて、美的感覚を共有した大天才画家と少女の二人の一瞬の触れ合いと、この謎多き絵画誕生の一つの解釈だけ。実際は絵の中の少女が誰なのかは未だにわかっていないのでこれはこれでいいのだが、ちょっと時間を持て余し気味だった。
絵画のような映像です。
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