真珠の耳飾りの少女のレビュー・感想・評価
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まさに絵画を見てるようだった
スカーレット・ヨハンソンが絵から出てきたみたいにそのまんまだし、美しすぎて見惚れちゃう
コリン・ファースのロン毛かっこいい
変態じみてるところが上手いなぁって
真珠の耳飾りの少女って誰だか特定されてないんじゃなかったっけ?
心まで描くの?
完成前の絵を見たグリートが「心まで描くの?」と驚く。多少大げさな脚色だなぁと感じることは否定できないが、彼女の絵の感性がよく伝わる部分だ。窓を拭くところ、椅子の構図を勝手に替えるところもそうだ。父親(盲目にならなければ一流の画家になったであろうと推測できる)の描写は少ないものの絵心の遺伝子を受け継いだことを静かに表現している。
また全体的に台詞がかなり少なめであるにもかかわらず、登場人物の心を演技力と映像のみでまるで絵画のように描いている。これは説明部分が少なく、観客の想像力に委ねられているのだが、見事に成功していると思う。
しかし、大奥様(フェルメールの妻の母)の心境の変化や子供たちのイジメシーンが少ないことはバランスが悪い。あと10分ほど長くすれば解決できたかな・・・ちょっと甘めに5点。
【2004年映画館にて】
当時がよく再現されている
フェルメールが活躍した17世紀オランダの様子がよく再現されている映画。デルフト(オランダ)の街並みや室内装飾、人々の服装が、当時の風景画、風俗画を連想させる。冒頭の街並みは、フェルメールの『デルフトの眺望』そのものの印象を受けた。私もフェルメールの絵を含めた西洋絵画は好きなので、絵画を切り取ったようなシーンがしばしば出てくるのは観ていて嬉しい気持ちになった。また、フェルメール自身が謎に包まれた人物という印象も相まって、彼が映像として動いている姿を観れる点も良かった。
ストーリーは、主人公グリートとフェルメールの周囲の人間を悪役にすることで、2人の関係を引き立てる手法を取っているが、単調であまり面白くは無い。また、グリートと精肉店の息子が恋愛関係に発展するのが早すぎて、全然感情移入できなかった。その点はもう少し工夫できたのではないかと思った。
あの名画から展開されたストーリー
映像全てが絵画の世界
陰湿、淫美になってしまった
気になる絵
【”光の絵画”若きスカーレット・ヨハンソンの横顔が「真珠の耳飾りの少女」に見えた品性高き作品。フェルメールを演じたコリン・ファースの長髪ハンサムな姿も魅力的である作品でもある。。】
ー 舞台は、1665年オランダ・デルフト。
フェルメールの使用人としてやって来た少女グリート(スカーレット・ヨハンソン)が、その優れた色彩感覚をフェルメールに認められ、妻に内緒で彼の絵のモデルを引き受ける姿を、フェルメールの妻の嫉妬心、女たらしのパトロンのファン・ライフェン(トム・ウィルキンソン)、グリートと恋仲になる肉屋の息子ピーター(キリアン・マーフィ)の姿を絡めて描き出した作品。-
◆感想
・グリートは、学は無いがタイル絵師の父の血を引いたのか、色彩感覚や絵を描く際の光の加減のセンスに長けているシーンが、序盤彼女がフェルメールの画室を掃除する際に、何気なく描かれている。
・そんな彼女の才能に気付いたフェルメール(コリン・ファース)が、彼女に絵の具を買ってくるように依頼した時の台詞。
字幕では、”群青”と出るが、コリン・ファースは”ラピスラズリ”と言っている。ウルトラマリンとも呼ばれる鮮やかな青を出す高価な鉱石である。
そして、その青が「真珠の耳飾りの少女」のターバンの鮮やかな青になっているのである。
・フェルメールがグリートに、絵の具の調合を手伝わせるようになり、アトリエに籠る事で、世間やフェルメールの妻は猜疑心に駆られていく。
- 劇中、フェルメールの娘がグリートに、嫌がらせをするシーンが描かれるが、妻と同じく自分をモデルにしない父への反発心であろう。ー
・そして、フェルメールがグリートをモデルにする事を決め、”妻の耳飾り”を付けるために、グリートの片耳にピアッシングするシーンはエロティシズムさえ、感じさせる。
<若きコリン・ファース、キリアン・マーフィという英国俳優の姿も印象的な、品性高き作品。
真の芸術家の審美眼と、貧しくとも光の加減や色彩感覚の優れた少女が生み出した「真珠の耳飾りの少女」
芸術性溢れる、魅力的な作品である。>
光の画家
光の画家 フェルメールは、17世紀 レンブラントと並ぶ
オランダを代表する画家ですね。
そのフェルメールの傑作と呼ばれる
『真珠の耳飾りの少女』(青いターバンの少女)が
愛の物語として、映画化された作品。
左側からの光が入るものが多いフェルメール
アトリエのセットも作品の感覚を表現していたり
その世界を、十分楽しめる映画です。
静かで、穏やかな雰囲気が伝わってくるものが多くて
窓辺の表現が印象的。
フェルメール
その、人間関係は、波乱に満ちたものでした。
少女を演じる スカーレット・ヨハンソン
幸せそうにも 寂しそうにも見える表情を
良く表現されていました。
フェルメールを演じるのは
「英国王のスピーチ」で有名な
コリン・ファース。
TVドラマ ジェイン・オースティンの
「高慢と偏見」で、ダーシー役で、
熱狂的な支持を獲得されていますね。
イギリスを代表する個性派俳優さんです。
芸術的センスの共鳴から生まれた名画の物語
グリートは芸術的なセンスのある召使い。切った野菜をきれいに並べるし、アトリエの窓を磨いて部屋に魅力的な光を取り入れる。雲の色は単純な白ではなく、色んな色がまざっていることが彼女にはわかる。フェルメールが描いている絵を見て、構図が窮屈だ、と椅子の位置を変える。自分がモデルになった絵を初めて見た時には、心まで描くの、と言う。
反対に嫉妬する妻はその絵を見て、汚らわしいと言い、絵を壊そうとする。フェルメールはお前にはわからないと告げる。だからこそ、妻は、彼の絵のモデルには選ばれない、
芸術的センスの共鳴が、フェルメールに名画を描かせ、2人のプラトニックな愛までも高めていく。濡れた唇、光る真珠、謎めいた表情、そのどれもが、モデルは誰であったのだろうという想像をこんなにも掻き立てる、
芸術性満載の作品!
物語の内容は、非常にがっかりしたかな。もっと驚く何か隠された謎があの絵の中には隠されているのかと思ったんだけど。そのような所は、全然ありませんでした。わかったのは、フェルメールがエロで腰抜け親父だったってな事だけ。
でも映像は神秘性、芸術性があって、17世紀のオランダの時代そのものが、そのまま映ってるようで、ものすごく感動しました。DVDを買って永久保存版にする価値100%です。
少女役のスカーレット・ヨハンソンの演技も抜群!アスレチックな演技が目立つ彼女だけど、本作では、演技派女優の才能にやられました。話の中では、社会的立場は弱いんだけど、女としての精神的な強さが、表情からだけでも強烈に伝わってきました。
野菜を切っているだけの最初のシーンから、ひきこまれました。 映像が...
光だけでなく人生までも描き写した名画
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