「フェルメールの悩める生活」真珠の耳飾りの少女 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
フェルメールの悩める生活
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現役のフェルメールはまだ売れない画家、妻の実家に棲み資産家の義母に生活の面倒を頼りながら画家をしていた、驚いたのは子だくさん、15人も子供が居て、うち4人は夭折したが11人の子と暮らしていたこと。彼の絵のモデルは娘だったという説もあるようだが記録が残っておらず不明のまま、まあ、暮らしぶりは史実に近いのだろうが家政婦のグリートをモデルにしたのはロンドン在住の米国の小説家トレイシー・シュヴァリエさんで、彼女の小説(The Virgin Blue)が映画の原作。
グリートがフェルメールに気に入られるのは美貌という訳では無く彼女の内にある絵心かな、雲は何色と問うシーンは象徴的、というのも彼女の父もタイル絵の職人だったから遺伝かも知れませんね。モデルに推したのはグリートに下心を抱くフェルメールのパトロン、ライフェンということになっていました。有名な絵画の名作の裏にどんなストーリーがあったのか、トレイシーさんの作家性はなかなかでした。
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