「芸術的センスの共鳴から生まれた名画の物語」真珠の耳飾りの少女 imymeiさんの映画レビュー(感想・評価)
芸術的センスの共鳴から生まれた名画の物語
グリートは芸術的なセンスのある召使い。切った野菜をきれいに並べるし、アトリエの窓を磨いて部屋に魅力的な光を取り入れる。雲の色は単純な白ではなく、色んな色がまざっていることが彼女にはわかる。フェルメールが描いている絵を見て、構図が窮屈だ、と椅子の位置を変える。自分がモデルになった絵を初めて見た時には、心まで描くの、と言う。
反対に嫉妬する妻はその絵を見て、汚らわしいと言い、絵を壊そうとする。フェルメールはお前にはわからないと告げる。だからこそ、妻は、彼の絵のモデルには選ばれない、
芸術的センスの共鳴が、フェルメールに名画を描かせ、2人のプラトニックな愛までも高めていく。濡れた唇、光る真珠、謎めいた表情、そのどれもが、モデルは誰であったのだろうという想像をこんなにも掻き立てる、
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