パプリカのレビュー・感想・評価
全101件中、81~100件目を表示
好みは分かれそうですが、私は好きです。
『妄想代理人』『パーフェクトブルー』など、独特なアニメ映画を手がける今敏氏の監督作品。いろいろと考えを巡らさせてくれます。
好みは分かれそうですが、私は好きです。
見る人を選ぶ作品
この作品は見る人を選ぶ。人によっては「何だこれ」と言われるのは間違いないだろう。しかし私はこの作品を高く評価する。この作品は、ただわかりにくいだけなのだ。
私は今監督が好きだ。その中でもこれは一押しだ。アニメ、CG(本作にはない)でなければ出来ないことが目白押し、濁流のように押し寄せる。その色彩美に見とれるのは必然と思われる。
そのインパクトと難解なセリフ選びに引きずられて脚本が見えなくなることもあるが、見返すと割とシンプルで小さなシナリオでできていることもわかる。それもそのはず、この作品の原作は「時かけ」を書いた人だ。内容の面白さも保証される。
最後に音楽だが、これは正直、いやここが一番好みがわかれるところだと思う。平沢氏の曲は独特だ。故に、この作品のコンセプトでもある「夢」という恐ろしいものにマッチしている。
この内容で「見たくなった!」という人はあまり多くないだろう。正直、簡単に人に勧める類の映画ではない。しかし、映像作品が持つ力を、この作品は持っているということだけは伝えたい。
林原めぐみ祭
説明できません笑。
友達から観ていて現実と夢の違いがわからなくなってなんか不安定になるみたいなことを聞いていてそんなドラックムービーあんのかよと思いずっと気になっていた作品。池袋新文芸坐の今敏オールナイトで鑑賞。
内容はとにかくサイケでカオス。
他人の夢に入り込める機械DCミニを悪用した犯罪に立ち向かう千葉敦子/パプリカ一行を描く。
潜入した夢の中で突然足場が崩れたり、得体の知れない巨大なモノに襲われたりと理解の範疇を超えた現象が次々と発生する。この辺りは傑作AKIRAを彷彿とさせる。
開始数十分で壊れだす所長や暴走した時田ロボットの発言の通り言っていることすらわけがわからない。こんだけ人が理解できない用語を羅列させるのは一種の才能だと思う。
クールビューティーな千葉敦子と陽気でキュートなパプリカを演じ分けるまさに林原めぐみ祭的なとこもたまらない。使い分けが上手すぎて同一人物には思えないパプリカ超かわいい敦子に踏ま(ry
それと平沢進の音楽最高。白虎野の娘の浮遊感たまんないこれ聴きながらスカイダイビングしたい(したことない笑)
原作を読んでもう一度見返したい作品。
言葉のチョイスが面白い
そこまで難しい内容ではないが私は二回くらい見ないとわからなかった。
それ抜きにしても言葉のチョイスが面白くてそれだけでもう一度見たいと思い見てしまいました。なので芸術よりの作品と感じました。
終わり方はあっさりしていたけど、まさかあいつとあいつがああいう関係だとは予想もしなかった。
映像美しすぎ
内容を理解するのがちょっと難しかった(笑)
だんだんどっちが現実でどっちが夢なのかわからなくなっちゃう。サカサマのパテマ見た時みたいな混乱(笑)結構こういう混乱しちゃう映画好きです。私の知能レベルが低いだけか、そうさせられてるのかは微妙なとこですが、面白かったです!なんといっても作画好み。あと、他の方のレビューを見てインセプションと似たストーリーだと思ったってゆうのは納得した!たしかに!インセプションも何回も巻き戻してみたなあ……(やっぱり私の理解力ないだけですね……)確実に映像に飽きは来ない
カラフル
アニメ映画を普段観ていなかったことを後悔させられたくらい、面白い作品。
夢の中がカラフルで素敵だったことが一番強く印象着いています。SF好きにはたまらないと思います。どんどん引き込まれて心を掴まれました。
圧巻
恋人から意味はわからないけど綺麗だし観るべきだと勧められて観た作品。
大体のあらすじは理解できたと思うけど
詳しい理解はできていないと思います。
けど、それでも十分楽しめました!
ただただ平沢進の熱した音楽と
今敏の映像美が圧巻でした。
夢心地
普段、お恥ずかしい話でジブリ以外、あまりアニメ作品は見ないのですが、昔は大友克洋の漫画なんかはよく読んでたです。その頃の雰囲気を丸ごと味あわせてくれるような作品でした。馴染みの感覚があったので、表面的な錯綜ぶりに惑わされずに、この夢と現実にまたがるテーマを、むしろ懐かしささえ感じながら味わうことができました。嫌いではないです、こういうの。
いや、しかし夢が題材ではあるのですが、本当に夢に出てきますよ、このイメージは… 出てきたら、嫌だなぁ、と。
ただちょっと、たとえば人物が巨大化する時の感じとか、爆発のイメージとか、その辺が快感が足りなかったかなぁ、という感じはしましたですね。
ただ、平沢進の音楽、サイコーです! サントラ、買っちゃおうかなぁなんて思いましたです!
圧倒的なにかが通り抜ける
ゆめが夢をつくり
夢がゆめを発する
相対するものが連鎖して自分となり
自分を隠そうとする自分と
解放したい自分が
コインの表裏となってくるくるまわる
どちらがでるかは触れることでしか
わからない
どっちがでても愛せるかどうか
夢の中へ行ってみたいと思いませんか
幻想的なビジュアルや表現を夢幻的とかいうけれど、この映画の映像は文字通り夢の中の世界。
夢の中という誰もが知ってるけれど、誰も本物を知らなくて、何でもありの世界を美しいビジュアルと現実にはあり得ない映像の数々で表現して見せてくれたので、これぞアニメーションと喝采してしまいました。
っていうか、そもそもオレは映画を観るときに、誰も観たことがない映像とか衝撃的な映像とか、とにかく凄くてワクワクするようなものを期待しちゃう。そういう意味では、この映画の映像はオレのそういう期待に見事に応えてくれました。
物語の筋は決して分かりやすいものじゃないです。難しい言葉も出てくるし。
夢か現か幻かと言うけれど、そのとおりこの映画では夢と現実の境目がどんどん曖昧になっていって、それがトリックの一つにもなっています。
だから、ストーリーを追いかけていって、目の前の事象にいちいち納得しなければ済まない人には、きっとあんまり向かない映画だと思います。
じゃあオレはどうだったのかというと……序盤から、グングン! と加速しながら映像を畳み掛けてくるので掴みから良かったです。
パプリカが夢の中を駆け抜ける夢幻的なアクションや、悪意が夢を侵略する不気味さとかは感覚的にオモシレー! と思えました。
あ、あと、まったくの余談だけど公式サイトがゲーム感覚で面白いです。
radioclubもありますよ。
夢と現の境界線
気になっていたのでsがうが、中々見る機会がないまま。
やっとみれました。
感想としては、人それぞれかなりこのもいによって好き嫌い分かれそうだな―と。いう感想が一番に。
個人的には楽しかったし、かなり好きです。
アニメとして動きも魅力敵ですし、色鮮やかな世界がたまりません。
夢というものについて個人的に考え、それこそ創作の中に入れている事が多いので、そういう視点で見るとこれは「一つの夢の在り方」として、他者の考えが垣間見れ楽しいですし。
夢と現の境界線が曖昧になっていく過程が本作の魅力かもしれません。
見ていて恐らく「え、どっち?」となる。この置いてきぼりな感じの演出は、ある意味境界線が分からない世界観は演出出来てていいのかも、と。
ただパプリカが魅力的過ぎてあとのキャラが個性的なはずなのに薄い。
あと某SFアニメと声優が被ってるところがあって、違うキャラがちらつき過ぎてしまいました(笑)
混沌としてるのが夢というなら本作はまさにそれ
観終わった感想は「なんかよく分からんかったー」が第一声。
ワイヤレスのヘッドセットみたいなデバイス・DCミニを装着すると、サイコセラピストが夢にダイブ、クライエントの治療に効果を発揮するらしい。
ちょっと違うけど『インセプション』のように他人の夢に出入りできると。で、制限はあるものの、夢のオーナーに何かしらの影響を与えられる。そんな設定のようだ。
なんかわからん設定も説明なしにガンガン進むのだけど、この辺は好みが分かれるところ。
個人的には長々とした説明なんぞいらんから、映画としてスッキリさせてくれたらいいかと思っている。
そういう点で、本作はなんだか分からん部分も残しつつ、マッドハウス仕込みのビジュアルが全体を救っている。
夢の人格パプリカはコケティシュなキャラクター、しかし現実の人格はツンとしたインテリ。プラットフォームが違うだけで感情表現がこんなに変わってしまうかと思うほど、両者のパーソナリティは違って見える。
ただ、僕らだってネトゲやるときには現実の自分を隠す。人によっては性別すら変えちゃうわけだから、そんなもんかと思わんでもない。
素の人格で夢にダイブする人もいたが、これだって本名でアカウント作る人がいると考えたら理解できないこともない。
それはそうなんだが、これは対比してみようと思えば理解できることであって、映画初見ではちんぷんかんぷんになってしまいそうな気はする。
まぁ、それが筒井ワールドといってしまえばそれまでなのだけど。
もっとも筒井小説は『朝のガスパール』くらいしか読んだことがない身としては、とっても無責任なのは自覚しているが。
ではつまんなかったかといえば、決してそうじゃない。
パプリカが夢世界を縦横無尽に飛び回る姿は痛快だし、女性主人公がタフな精神を見せて問題にぶつかるさまはカッコイイと思う。
ただ釈然としないなーって思いが脳みその片側にわだかまっているだけ。
説明欲しがる観客でない永賀が感じるのだから、説明ないと地団太踏む観客には我慢ならないに違いない。
何より奇妙な感じがしたのが、ラストがラストっぽくないこと。
収拾つかないところまで進行したところで、「おい、そういうオチかよ!」というような。
決して夢オチではない。そんな単純な決着のつけ方はしていない。
けれど、どんな悪夢も目覚めてしまえば忘れてしまうように、唐突にスッキリさせられてしまうと、観客の側は全然スッキリしない。
途中までは覚えているような気がするけど、終わった瞬間を覚えていないというのは、まさに夢そのものの感想を抱かせる。狙ってやってるなら妙技だ。
では評価。
キャスティング:2(有名な声優が多すぎて別のキャラクターが想起されてしまう)
ストーリー:3(序盤から中盤まではサイコ・ミステリ、後半はカオス)
映像・演出:9(全編丁寧な描画。夢の世界ならでは不確定な部分も映像化)
ギミック:7(他人の夢にダイブできるDCミニというデバイスはとってもユニーク。ただ理解不能な説明がやたら挿入されて閉口する)
オチ:1(後半からの難解な流れを一刀両断されたら伏線回収も何もあったもんじゃない)
というわけで総合評価は50点満点中22点。
『時をかける少女』や『七瀬ふたたび』といったマイルドな作品になれた人が、もっと毒々しい筒井ワールドに浸りたいと思ったらオススメ。
難解を高尚と変換理解できる人には超オススメ。
監督の自己満足
自ブログより抜粋で。
--
流暢なオープニングはセンスを感じる楽しいビジュアルと心地いいメインテーマ曲で期待させてくれたけど、それで終わり。
夢の世界に登場するパプリカは魅力的だったが、対を成すサイコ・セラピストの千葉敦子に知性も魅力も感じられなかった。
現実と夢の交錯という題材を描くには、土台となる現実世界にこそリアリティが必要と考えるが、そこがまるでできていない。
夢の表現も意外と平凡で刺激が少ない。きっとこのイメージをアニメーションで映像化するには相応の苦労があったろうと忍ばれはするのだが。
クライマックスの現実と夢がごちゃまぜの大混乱で少しだけ盛り上がったけど、全体的に監督の自己満足に終始している印象しか残らなかった。
全101件中、81~100件目を表示