「映画の内容まとめています、とても良い映画でした(※ほぼネタバレしてます。)」きみに読む物語 yuta-n18さんの映画レビュー(感想・評価)
映画の内容まとめています、とても良い映画でした(※ほぼネタバレしてます。)
認知症の年配の女性に対して、同じ施設に暮らす年配の男性が本の読み聞かせをするシーンから映画は始まります。
本の内容は、貧しいが自由に生きるノアと裕福で美しいが縛られた人世を送るアリー、2人の恋の物語。
ある日、ノアはアリーに一目惚れし猛アプローチをする。アリーは最初、見境もない行動をするノアを理解できず距離を置こうとするが、徐々にノアの生き方に惹かれていく。
その後、家族ぐるみの付き合いとなり2人の関係も深まっていく。
しかし、アリーの両親はノアが貧しい家の出身だという事を良く思わず、アリーを連れ突如NYへ引越す事となる。身分の違いによって2人の恋は急遽幕を閉じる。
ノアは毎日1年間、365通もの手紙を送るが、返事はこず。2人はそれぞれの道を歩み始める。
ノアはアリーの事が忘れられず、その後もアリーを思い生きていくが、偶然街ですれ違ったアリーは既に新しい恋をしていた。ノアはアリーの事を忘れようと仕事に打ち込み始める。
一方、アリーの新たな恋は順風満帆に進み、恋人からプロポーズを受け、婚約まで至る。ウェディングドレスの試着中、ふと新聞を見たアリーは、ノアの記事を見て失神してしまう。そう、アリーはノアの事をまだ覚えていた。結婚式前アリーはやり残した事をしたいと婚約者に伝えノアに会いに行く。そして遂にノアとアリーは数年越しに再会し、今でも2人が愛し続けていた事に気づく。
2人は2日間愛し続けるが、その街にアリーの母親と婚約者が迎えに来る。母は娘に判断を間違えないよう伝え、過去にノアがアリーへ送っていた手紙を渡す。
~ここのシーンでの母親の心理はとても複雑で、娘の気持ちに寄り添い、誠実さを感じました。~
しかし、結局アリーはノアではなく婚約者を選び、物語はめでたしめでたし。
再び時は現在に戻り、認知症の女性は読み手の男性に伝える。「誰がめでたしなの?…これは私達の物語だわ」と。
アリーの記憶が一時的に蘇り、2人は再び強く抱き締め合う。ここで、実際には物語の内容とは異なり、アリーは婚約者ではなくノアと結婚していたことがわかる。
~このシーンはこれまで見てきた映画の中でもとても感動的なシーンでした。ノアがアリーに思い出してもらう為にわざと物語を変えたのか?それともアリーが執筆中に認知症となり、結末だけを意識的に変えたのか?色々な憶測ができとても良いシーンです。~
数分後、アリーの記憶は再びなくなり発狂します。ノアはその後、心肺停止となり生死を彷徨います。容態が安定した夜、ノアは施設内のアリーが眠る部屋へ向かいます。ノアがアリーを起こすとアリーの記憶は戻っていました。二人は手をとりあい、再度お互いの愛を確認し、覚める事のない眠りにつきます。