「静かに淡々とした日常の恐ろしさ」誰も知らない ニョロさんの映画レビュー(感想・評価)
静かに淡々とした日常の恐ろしさ
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この映画の恐ろしさは、色々な出来事が全て一定のトーンで描かれていることかもしれない。
母親は子供を可愛がっているようなのに、恋人と出掛けて帰ってこない。この母、明るくて全然罪悪感ないのが不思議なのだ。この役をYOUが好演している。
長男はそんな母の代わりに3人の兄弟の面倒みてる。お金がなくなると,元の父親にもらいに行ったりコンビニに廃棄食料もらいに行ったり。
悲惨な貧乏暮らしなのに、それが普通のように淡々と描かれてる。そして、事故で末っ子が死んでしまうのもその子を埋めに行くのも日常のようにすぎていくのだ。
なぜ,周りが誰も気が付かないのか。子供が4人もいるのがバレないわけない。誰も知らないというタイトルはみんなが知らないふりってことか。
最後の子供達の後ろ姿、誰か気づいて助けてあげてほしいと思う。
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