劇場公開日 2004年8月7日

「みんな知らないフリ?」誰も知らない go-chanさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0みんな知らないフリ?

2021年2月7日
iPhoneアプリから投稿

Amazonプライムで鑑賞。
何年か前にTSUTAYAに置いてあったのを見て、森山未來の若い頃の作品か〜と思っていたら全然違う人だった。

Youの母親、よかった。
子どもたちの無邪気な姿からの変化も良かった。
Youは一見、子どもの気持ちに寄り添える
あたたかいお母さんで、みんなそんな
お母さんが大好き。
子どもは純粋で真っ直ぐ。
大好きなお母さんの言うことは聞くし、
信じて待っている。
それがなんだか切ない。
ダメなお母さんなんだけど、
子どもたちはしっかりしてるんだよなー。
それが不思議。
最初は良いこと、悪いことの区別がついていたし、京子が妹が登った遊具の砂を落としていたり、ところどころ躾がちゃんとしてるのが
なんかリアルだった。

同じアパートに住む人
コンビニの店員さん
明の友達
女子高校生
電気、水道、ガス会社の人

この人たちは児相に通報しようとか、
誰かに相談しようとか
考えられなかったのかなって。
明は「一緒に住めなくなるのは嫌だ」と言った。しっかりしていて、弟妹の面倒が見れる、
ご飯も作ってあげられる、買い物も…
けど、そこはやっぱり子どもなんだって
思った。

ずっとモヤモヤしたままで、最後は
どうなるんだろうと気になったが、
ふんわりした終わり方でさらにモヤモヤ。

誰かが児童相談所に連絡
子どもたちは保護
ゆきの遺体発見
母親逮捕

こんな終わり方を望んでいたんだけど、
そこまでキッチリやらなくても
いいのかなって
最後4人で歩く後ろ姿を見たら
そう思った。

go-chan