「全然猟奇的ではない彼女」猟奇的な彼女 ハムの大臣さんの映画レビュー(感想・評価)
全然猟奇的ではない彼女
ちょっと昔の映画を見ようと思ったら、タイトルだけ聞いた事があったので鑑賞。
まず、女優(チョン・ジヒョン)がかわいい。とてもかわいい。彼氏をよく殴って制裁しているが、それが許されるだけの美貌とスタイルである。また、理屈が通らない事について、見知らぬ人にケチをつける(今風に言えば論破?)していく所はヒヤヒヤするが、それがかえって特別感が出ていてよい。とにかく見ていて何かホクホクした気持ちになった。今この頃は、頭でっかちで、男性にに対して理屈をこねまくって常にファイティングポーズを取っている女性が多いが、それと比べると、優しいキャラを、していると思う。
また、男の方(キョヌ)は、ハッキリいってブサイクだが、まあ、優しさの権化である。何をされても切れなさそうである。実際に色々されていたが、マジギレしたことは一回も無かった。また、自分が彼女と余りにも釣り合いが取れていないと感じ、彼女の見合い相手にトリセツを説明したりと、本当にいいヤツである。つまり、相手の事を一番に考えられる優しいヤツであるのだが、こういう人はもしかしたら現実でもモテるのかもしれないと思うこの頃である。
ただ、よい映画ではあるが、完璧な映画ではない。彼女の描く荒唐無稽な台本をいちいち映像にする必要はない。また、剣道をやっていたが、その描写いる?と思ったし、最後、あんだけすれ違って会えませんでした〜という感じを出していたのに、結局キョンは死んだ昔の恋人の従兄弟で会ました!みたいなエンディングでひっくり返りそうになったりはした等、部分部分で、疑問を感じる事はままあった。
まとめると、四半世紀前の映画ということもあり、また、コメディ色があんまり面白くない点はあるが、良質なラブコメディであり、見る価値はある。何より、女優さんがカワイイ。暇な時に見るのに最高である。
