「勝者だからこその戦争観か?」シン・レッド・ライン Bluetom2020さんの映画レビュー(感想・評価)
勝者だからこその戦争観か?
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静かな戦争映画が第一印象。爆発音や阿鼻叫喚は控え目か。それでいて淡々とそれぞれの心の声が聞こえる。これに徹したのはすごいと思う。戦場の実際は表現しきれないと割りきったのかな?
さらに、違和感は戦勝国の驕りというか優越感だね。敗戦側は今この瞬間で精一杯、生きるが最優先だったはず。この目線がしっくりこないのは、敗戦国民の僻みだけじゃないと思う。
愚かな上官も勝てば英雄、負ければ犯罪者。この構図は今も繰り返されるのがなんとも悲しい。戦場に英雄は要らない。
特筆はキャスティング。良く揃った感じ。エイドリアン・ブロディの次の成功を予想させる妙な存在感。ワンカット的なスター登場はおまけだな。
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