「人類の未来は明るいのか、暗いのか、それは人の手に掛かっている。」メトロポリス 星組さんの映画レビュー(感想・評価)
人類の未来は明るいのか、暗いのか、それは人の手に掛かっている。
戦争が終わってすぐのこと
手塚治虫はこの漫画を世に出した。
多くの人が傷ついた戦争を目の当たりにし
世界の未来を憂いたのかも知れない。
地球に暮らす全てのモノ達には必ず「心はある」
それが手塚の作品の根底に有るものだと思う。
ジュール・ヴェルヌやH・G・ウエルズ
彼らが考え見てきた人類の未来の姿を
手塚なりの手法で表現したメトロポリスは
悪にもある優しい心、善の普遍的な美しい心
それが随所に見られてとても心地いい。
さて、この映画。
すごく魅力的なキャラクターと世界を描いている。
ただ、誰がメインなのかが見えないのである。
選曲と効果音のバランスや、それに関わる演出、
また中途半端なシーン変わりがいくつか続いていた。
それを打ち消したのは作画の力
声優達の力なのだと強く感じた。
原作者の「心」
伝えたい「心」
それは存在した。
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