殺人の追憶のレビュー・感想・評価
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凸凹トリオ!?
始まりから事件の内容に比べ周りの雰囲気や話の進み具合など呑気な感じでコメディ要素が目立ち緊張感も特に無く観ていたら。
終盤からシリアスな展開に憔悴仕切った表情に追い込まれる刑事たち同様、観ている側も物語の流れ通りに深刻さが増し印象がガラリと変わる。
ダメ課長からマシな課長になったかと思いきや結構イカれた人で三人の刑事もデコボコな遣り取りを展開させ本当にコメディかと思ってしまう。
猟奇的?な連続殺人事件を幾らでも陰惨な雰囲気に出来る筈が携わる刑事や周りの人達の人間味を滑稽に描きそれでも残酷な事件は起こり続ける現実と解決出来ない擬かしさを絶妙なバランスで撮れている
正統派に撮ろうとはしないポン・ジュノの変わった雰囲気が炸裂。
うーん…。
主人公の刑事、地元で事件が起きたんだから、
多少は真面目にやれよ。中盤までの彼らの愚行は観てらんない。
田舎の夜は非常に暗く、雨が降ると余計に前が見えづらい。不気味さで恐怖。
ストーリーはけしてスッキリしないし、オチは凄かった。絶妙。
殺人の追憶
「普通の顔だったわ」この一言が逆に怖い。普通のところで異常なことが起こる、そのギャップが恐怖感を増長させるのかも。
追いかけるシーンとかの音楽がゾクゾクさせる。時折笑いもあるから飽きない!
ただフィクション故に結末がパッとしないというか。ゾディアックみたいにしばらくしたら「あれ?どんな終わり方だっけ」ってなりそう。
犯人は何処に…。
未解決事件を映画にした作品。
女性の絞殺死体が次々に発見されますが、犯人の証拠が全く出てこない事件。
たまたま事件を目撃した知的障害の男性や、山奥で下着を見つめて興奮している男性を無理やり犯人に仕立て上げるも、結局2人の男性も証拠がないため釈放します。
そして、一番犯人臭かった工場事務の男も証拠がなく逃げられる結果に…。
日本の3億円事件のように、これだけ大胆なことをやっていながら犯人の姿が見えてこないのが不思議です。
今でも犯人がのうのうと生きているのだと思うととても怖いです…。
あの時代のメタファーが満載
1980年代、民主化へ進む過渡期の韓国情勢を見事な描写で表現していると思います。
直接描写はそんなにないんだけれど、強烈に残る犯人の残忍性。私の心で犯人をより巨大なものにしてしまった。
観るものをそういう気持ちにさせる監督の手腕、そしてなにより役者陣の実在感に感服ですね。
凄いんだけどさ。
ちょっと観る心持ち間違えた
犯人探しで見てた
まあ間違えじゃないけど
結局だれ犯人よ?ってなっちゃった
(ソ刑事とか疑ったりして)
そうじゃないんだね、この映画は
これがリアルなんだよね…
怖さの演出は素晴らしかった
韓国映画の良さが出てる
ウィット皆無の凌辱シーンや暴力シーンや下ネタがどうにもだめ。なんで...
ウィット皆無の凌辱シーンや暴力シーンや下ネタがどうにもだめ。なんでこんなことわざわざ映画にしたの?人間ドラマ?薄っぺれ~、笑わせんなよ。評判いいのはムードに流されてるだけ。まがい物は結局まがい物、みんな目を覚ませ!2点(最低点)
初期北野武作品のような泥臭く美しい映画
実在した事件を元に作成された映画。独特の泥臭い描写は昔の北野武に通ずるもの美しさがあった。暴力、シリアスやギャグを織り交ぜ、見せつける面白い映画だった。
圧倒的骨太
アジョンやオールドボーイに通じる圧倒的なパワーを感じる。
実際にあった事件を題材にしたフィクションということなので取調べの描写は多少はオーバーなのかもと思うが、軍事政権下の時代背景を考えるとあながちホントなのかもしれない。
主に3人の刑事を中心に物語は進行。日本では考えられない捜査と現場にズカズカ入り込むメディアに嫌悪感を覚えながらラストは結末のない結末。
しかし、ラストの刑事のアップは観る者に様々な感情を抱かせる素晴らしい表情だったと思う。
どうしても邦画と比べてしまうが、全編を通した色合いと言いラストのアップシーンとか邦画には無い味があり魅入られてしまう。
韓国映画史上最高の作品
との評価を聞いたので、鑑賞してみました。確かに現在の日本映画にはないパワーみたいなものを感じました。映画ファンなら見ておいて損はないと思います。
私は映画ファンではないので、嫌悪を催す描写には素直に嫌悪しました。そういうのも含めて名作なのだと思いますが、鑑賞者のレベルが割と高くないと、良さがわからないところもあります。特に、捜査の仕方がひどすぎて、ちょっと引きます。
とにもかくにも、犯罪はよくないということですね!
『お前が殺ったことを覚えているか?』 追憶とはこのことだったのか。...
『お前が殺ったことを覚えているか?』
追憶とはこのことだったのか。
刑事たちが追い詰められる様が見てる方まで痛く苦しい。
タイトルの意味はラストシーン
容疑者が現れては犯人ではなく、被害者もいながら顔は見ていなくて、目撃者もいながら死んでしまう。
そして、結局犯人を捕まえられないまま、数年後に現場に戻った犯人を見た少女が、普通の顔だったと言うラストが印象的。
同時に、未解決事件の犯人が一般人と同じように暮らしている腹立たしさと怖さを感じる。
どこまで本当かは分からないが、容疑者を犯人と決めつけるかのような刑事の乱暴な取り調べは頂けない。
疲れる映画
何の予備知識も無く観ました。
映画comで評価が良いのにはびっくり!!
マニア向けの映画だったのでしょyか?
確かに眠くならずに観れたのですが、途中では少しイライラ・・・
いい加減な捜査に腹が立ってしまいます。
だらだら感もあって、やっぱり未消化な感じの映画です。
ただ救いは最後の女の子ですね。
はぁ〜・・・。
凄いね・・・。
映画にパワーがある感じがするね♪
未解決事件とわかっていても、グイグイ引っ張られるストーリー・・・。
何よりもそこら辺にいそうなおっさんなのに惹きつけられるガンホ・・・。
ラストシーンの表情はなんとも言えないね・・・。
やるな・・・、ガンホ・・・。
やはり奇妙なポン・ジュノ作品
あらゆる登場人物が生命力に溢れていて「韓国映画観てるな〜」と思わせられる。
母なる証明の前の作品ですが、母なる証明同様の奇妙なシーンをはさみ込むポン・ジュノの変態性は癖になります。
追憶って単語深いよね
非常におもしろかった!
直接的な描写はある程度避けながら、揺れ動く男たちの心象に迫る物語の書き出し方は非常にクール!
ぼくはこの作品を見て映画『セブン』を思い出したのだけれど、それとはまた違ったこの映画の独自性みたいなものは多分に感じられました。
ただ、作品の良し悪しとは関係のないことですが、「サスペンス映画の完成系」だとか「これを超えるスリラーは存在するのか?」というレビューが多く、過大評価されすぎな感はあります。
サスペンス・スリラーという一ジャンルは、この作品ひとつで語りきれるはずもなく、そういったレビュワーが思っているよりも遥かに懐の深いジャンルだと思います。
必要以上の期待をかけずラクに観れたなら、DVDラックに置いておきたくなる作品になることでしょう。
一般人でいても魅力的な男優
殺人の追憶
ラスト前の涙を流すところ 都会の理性派 知的な刑事の貌が一度に崩れ去って 素の人間性が出る場面 サンギョンさんならではの表情と思う。
サンギョンさんの存在自体が陰惨な中に少しだけでも希望を与える感がある
不思議な演技をしている
癖の強い演技派でないのに作品全体に影響する演じ方が面白い
サンギョンさんにはあらゆる事にとらわれない信念があるンだろうね.
「殺人の追憶」は未来を苛む
本作の邦題が、「追憶」であって「記憶」ではない点を考えてみる。そうすると本作の核はラストシーンにあると思い至る。あのラストシーンから本当の物語が始まるのだ。
実際に起きた事件を元にしている猟奇的な殺人事件の、犯人の異常性とか、警察の暴力とか、ずさんな田舎警察の現場検証とか、それらは全て長い前置きに過ぎない。ある事件が起きるとそれに関係する人々や、報道如何によってはそれを見聞きした何の関係も無い人々の「記憶」に残る。よほど大きな事件でないかぎり、無関係者の「記憶」はあっという間に消える。しかし関係者には「追憶」となって心に残ってしまう。
この事件で「追憶」を持つ者は大きく分けて3人。まずは唯一生存している被害者女性。当然のことながらその恐怖は生々しく肉体に残り、彼女の「追憶」は「消したくても消せない記憶」であり、その「追憶」に一生怯え続けなければならない。次は本作ではついに姿を見せない真犯人。彼の「追憶」は正に「懐かしく偲ぶ記憶」だ。女性を暴行し殺害する時の快感や、愚かな警察をあざ笑う優越感など、事件から17年たって事件現場に足を運ぶほど、彼には楽しい記憶となっているはずだ。最後は犯人を検挙できなかった担当刑事。ガンホ演じる地元のパク刑事と、サンギョン演じるソウル市警から派遣されたソ刑事。アプローチの全く違う2人は何かにつけ反発しあうが、犯人を憎む気持ちは同じだろう。もしかすると真面目なソ刑事の感情の方がパク刑事より少し熱いかもしれない、そして犯人を逮捕できなかったという「後悔という追憶」も。
しかし、前述の通り本作の核がラストシーンにあるのなら、事件後辞職し、17年後には2人の子供を持つセールスマンとなっているパク刑事の「追憶」が本作のテーマだ。事件後、平穏な毎日を送っている彼にとってこの事件の「追憶」は心の片隅に追いやられている。しかしふとしたはずみで思い出す「追憶」に日々苛まれている。だから事件現場を通りがかると、つい車を降りて死体のあった排水溝を覗き込んでしまう。それは犯人の「追憶」と表裏一対となるものだ。
だが、彼が背負う「追憶」は、単なる過去の事件に対する苦々しい記憶ではない。現場に戻ってきた犯人と思われる男を目撃した少女の存在が、「過去(追憶)」を「現在」に変えてしまったのだ。少女ははっきり男を見たと言っている。今は刑事ではないパクは今後どのような行動をとればいいだろうか(もしかしたら時効を過ぎているのかもしれない)?もう刑事ではないが市民の義務として、或いは自分の中にある「殺人の追憶」を消すために、犯人を追いつめるべきか?それとも自分にはもう関係のないことと、「殺人の追憶」を「追憶」のまま胸にしまったままにするか・・・。
いずれにせよ、元刑事の胸に刻まれた「殺人の追憶」が、彼の今後の人生を左右することに間違いはない。鬼才ジュノ監督が描きたかったのは事件そのものの異常性ではなく、1つの事件に関わった者の悲劇は事件が終わっても一生続く、ということなのだ。
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