「韓国映画にハマったきっかけ。」殺人の追憶 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)
韓国映画にハマったきっかけ。
犯人が見つかったタイミングで久しぶりに見たけど、
めちゃくちゃ面白い。
これでソン・ガンホを知り、自分の漫画の読み切りに
ガンホ先輩というキャラを登場させました。
当時は犯人が捕まってなくて、どうオチを付けるのか?
犯人が分からなくて面白いのか?
と半信半疑だったけど、
ミスリードに次ぐミスリードでぐいぐい引き込まれた。
今見れば警察の失態というより、軍事政権の酷さと
国民のストレスを焼肉屋の喧嘩で表してるのかな?
と思うと、
ただのミステリー映画ではないなと思います。
確か映画公開時のCMでかなり打点の高い
ドロップキックが写ってて、
それで見ようと思ったのでした。
本編では取り調べでのドロップキックはアングルが
変わってるけど、
そして、畑からガバっと犯人が出てくるシーンも
映画史に残るシーンだと思う。
良い映画というのは、
こうやって忘れられないカットが
いくつもあるんだなと勉強になります。
最終カットのソン・ガンホのカメラ目線も
当時は意味が分からなかった、
というか印象付けるためのカットくらいにしか
思わなかったけど、
どこにでもある顔、からのカメラ目線は
逃げてる犯人に対して、
俺は見てるぞ!逃げられないぞ!
という意志が感じられてグッと来た。
韓国映画にハマるきっかけであり、
最高傑作でもある。
僕にとってそんな映画です。
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