メメントのレビュー・感想・評価
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2001年に渋谷の映画館で観て以来
23年振りに劇場で「メメント」が観られるとは…。難解で頭が痛くなるが革新的なストーリー展開と白黒からカラーに変わる演出はお見事。作品の冒頭が「TENET」のようなのは今となってはご愛嬌。新作が公開されるごとに劇場に足を運ばざるえない監督です。
真っ白な状態で鑑賞した過去の自分が羨ましい
初見時の衝撃を味わうことは、ダメだった。20年以上前に見たきりなのに、進んでいくうちに記憶が蘇ってきてしまった。 それぐらい、衝撃の作品とも言える。 時間軸をシャッフルするノーラン監督の得意技はもちろんのこと、マトリックスのキャリー=アン・モス、ジョー・パトリアーノの2人の胡散臭さが、レナードの人物像を真実とは異なる方向に誘導してしまう。 真っ白な状態で鑑賞した過去の自分が羨ましい。
えーっと、見たようで見たかなぁ?
やっぱり、タトゥーしておくべきだった。 鑑賞している最中は、展開に集中していたが、不思議とタトゥーと注射の画面になると、 これは昔、観たなぁ ドンドン展開が速くなるが、 次の展開が見えて来て、 殺した男の服に着替えた時、 これ見たやん!!! 最後に解説が多く面白くない! 感想まで思い出してしまった。 こんな事、よくある。ある。 調べてみるとやっぱり4年前に観ていた。 _φ(・_・ メモント メメント クリストファー・ノーラン監督の出世作となった長編第2作で、 記憶障害によりわずか10分間しか記憶を保てなくなった男が妻を殺した犯人を追う姿を描いたクライムサスペンス。 物語の時系列を逆行させながら描くトリッキーな構造が話題を集め、 ノーラン監督の名を一躍世界に知らしめた。 ロサンゼルスで保険調査員として働くレナードは、自宅に侵入してきた男に妻を殺され、自らも頭部を損傷して記憶障害を負ってしまう。 それ以来、新しい記憶を約10分しか覚えていられなくなった彼は、 ポラロイド写真を撮ってメモを書き入れ、重要な情報を身体のあちこちにタトゥーで刻んで記憶を繋ぎ止めながら、妻を殺した犯人を追うが……。 「L.A.コンフィデンシャル」のガイ・ピアースが主演を務め、 「マトリックス」シリーズのキャリー=アン・モス、 「バッドボーイズ」シリーズのジョー・パントリアーノが共演。 メメント ALLTIME BEST 劇場公開日:2001年11月3日 113分
1番信用できる人は自分
リバイバル上映にて鑑賞。 時間逆行と断片的な繋ぎ合わせにより、記憶が保たない主人公を擬似体験しながら鑑賞できる。 構成として難解ではあるが、点と点をつないで徐々に1本のストーリーを観客自身の中で作るのは斬新。
かなり理解が難しいがVODもあるので是非。
今年156本目(合計1,248本目/今月(2024年4月度)30本目)。 (前の作品 「異人たち」→この作品「メメント」→次の作品「トレインスポッティング」) 新テアトル梅田(旧シネリーブル梅田)になっていわゆる「昔の映画祭り」の一環で見に行ってきました。 うーん、なかなか理解が難しいですね…。いったいいつの話をしているんだろう…というもやもや感がありながらも100分くらいで終わってしまう映画です。 帰りにバスに乗るときにここのサイトを見て「時間が逆向きに描写されている」という書き込みがあって、そりゃわかりにくいよなぁ…というところで自宅に戻ったら、結構古い作品でアマゾンプライムでは無料で見ることができるので(プライム会員のみ)、その前提でみてもよくわからないという…。「時間が逆向きに描写されている」ことはともかく、具体的な日時の描写がない、「逆向き」であることを具体的に示唆できる描写があるわけではないというところも難易度をあげているんじゃないのかな…というところです。 ただ、テネットほかより難易度が高い同監督の方よりは(理解の)難易度は低いということですが、さすがに難しいなぁ…というところです。高難易度(ここでいう「難易度」というのは、コナンみたいな映画のタイプではなく、映画の趣旨自体を理解するという意味)の映画が好きな方にはおすすめといったところです。 映画館では期間限定ですが、アマゾンプライムほかで補助的に復習できることも考慮して映画自体の問題でもないしスコア上考慮はしませんでした。
記憶って何?時間て何?的な
我々は主人公のレナードに感情移入しながら、複雑な状況を理解しようと画面を追って行く。この主人公、最愛の妻を殺された上に、それが原因で10分間しか記憶が持たないというとんでもない障害を負っている。となると感情移入もより深いものになる。 我々もレナード同様の記憶障害を患った状態で、時系列が分断された映像を見せられる。何かが起こる。その原因は…。レナードの記憶障害を利用しようとする者も現れる。だからレナードのメモそのものが本当なのか、だんだん怪しくなってくる。レナードに感情移入していた自分が記憶って何?的な状況に。記憶がなければその人にとって時間の経過なんて意味のないものになる。だから時間て何?的な状況にも陥っている。時間とは人間の妄想に過ぎないと大真面目に主張する物理学者もいるわけで、訳が分からなくなるがそれがまた面白い。結局、レナード自身が一番ヤバい奴だったということなのかな?
斬新な手法
時間を逆行させて描く斬新な作風。 テネットみたいと思っていたら、同じ監督の作品ではないか ! 何も予備知識を仕入れずに観たが、なかなか凄い作品だった。 記憶は人を人たらしめている機能ではあるが、 あまりにも凄惨な体験をすると記憶を消去する脳の防衛本能があるという。 記憶を都合が良いように書き換えることもある。 いろいろ考えさせられる作品だった。
見せ方で主人公と同じ感覚に
確かに前評判通り離解が追いつきませんでした。 しかしそれはストーリーが破綻しているからでは無く、時間軸の見せ方によるもの。 普段そのように映画を観ることがないので主人公と同じ様に「10分前のどんなシーンでこれに繋がるんだっけ?」と主人公と同じ感覚に陥ります。 記憶は当てにならないとのことですが、事件以前の主人公自身の記憶自体も….
何度も同じ場面を少しずつ異なる見せ方をすることで、全体像が見えてくる!
クリストファー・ノーランの凄さをあらためて感じることができた作品です。 10分しか記憶が保てない主人公って設定だけで、どういうストーリー&オチを持ってくるんだろうと すごくワクワクしながら観ました。 冒頭からミスリードさせまくりなんですね。 ミスリードすることで鑑賞者の認識を、今後の展開で徐々に裏切っていく&変えていく、 そして事実が明らかになっていく・・・ということの面白さ。脳みそフル回転しながら観るので 大変疲れはするものの、それが楽しい映画ですね。 時間をいじるノーランはこの時からすでにそうだったのかと。 本当によくこんなの考えるなぁと、あらためてすごい監督だと思いました。 今観ても全然色褪せない、名作だと思います。スクリーンで観ることができてうれしかったです。
ラストが衝撃
カラーが時間を逆行し、白黒は時間が進みかつ細切れでバラバラに組み合わさるストーリー展開と、主人公が10分しか新たな記憶が 出来ないため今どの場面なのか理解が追いつかず、頭が掻き回されて、視直し必須でした。 理解が進むと、いつのまにか夢中になります。スルメのような映画です。 全ての事実が判明するラストは衝撃でした。
斬新で難解で主人公に傾倒してしまう
携帯電話登場以前の作品だが、作品そのもののクオリティに関し、古臭さはみじんも感じさせない斬新さが漂う。 しかしこの作品は、主人公レナードの記憶がすぐになくなる症状と事件と現在地のつながりが、レナードの記憶に合わせて作られているために、非常にわかりにくく描かれている。 彼は記憶障害となり、妻は糖尿病。この事実をサミー夫婦という主人公の作り上げた架空の人物に置き換えて生きている。 そしてレナードの記憶では、彼は保険会社に勤務し、サミーの症状は外的要因ではなく精神的要因からくるものなので保険金は下りないという報告書を作成したことで、自分自身がサミーと同じ症状になって初めて彼らの苦しみが理解できたとしている。 またレナードは、彼の介護に疲れインシュリンを打たずに風呂場で倒れた妻が、何者かに襲われて死んだことにして、その犯人であるジョンGを探しているのだ。 彼の行動に付き合っているのがテディで、彼は元警官だ。レナードは1年前にジョンGを殺害しており、精神病棟へ。しかし彼の症状では法律上裁くことができなかったと思われる。テディはレナードを利用して麻薬取引のお金を盗み出そうとしていた。 モノクロシーンが時系列で、カラーシーンは時系列とは逆になる。 つまり最も新しいシーンは、冒頭でレナードがテディを打ち殺した場所になる。 記憶のない彼がなぜテディを殺したのか? 視聴者はその謎を彼のよみがえった記憶とともに探しに行くのである。 レナードの泊まるモーテルには幾度となく電話がかかってくるが、それはおそらくテディだろう。 ナタリーはドットと別れたいがため(?)にレナードを利用している。 なんとなくわかったように思うが、まだまだ隠し扉がありそうに思う。 この作品について誰かと話せば、それぞれ違った意見が出ること必至だろう。
かなりの低予算、だけど10年に1本、稀有な雰囲気を持つ映画
主人公の心の中にグサグサ入ってゆく!! 「観ている人も思い出しながら進む」 そう思えばいい。 ただ真正面から取り組んだら、、、 ごく普通の映画、物語になっている。 見せるタランティーノ 感じさせるノーラン これは面白い。 ※
難解ではなくて、覚えてられないだけ・・・
クリストファー・ノーラン監督の実質上の長編劇映画デビュー作、20年以上前にこのプロットを作り込んでいる事に感服します 時系列が崩され、ラスト→始め→ラストのちょっと前→始めからちょっと進んだ所→・・・というストーリー展開が理解できればストーリー自体は全然難しい内容ではないのですが、いかんせんその時系列で起こることを順列で整理しながら覚えていられないので、結果“難解”と言われるんだと思います 先日のアカデミー賞受賞式にて「オッペンハイマー」で監督賞を受賞したノーラン監督ですが、これまでの監督作品「インセプション」「インターステラー」「テネット」といづれも“時間”をテーマにした傑作群、その原点がこの作品というのが、元来おそろしい感性の持ち主だなあとあらためて感心しました 何にしても、一回観たら直ぐにもう一回観たくなる中毒性のある作品だと思います
いやこれ思ってたのと違う・・・
約10分おきに時間を遡っていくシーンと、現実の時間に沿って挟み込まれるシーンが交互に流れるため非常に混乱する。クリストファー・ノーラン作品だと後から知って納得。TENETよりはわかりやすいか。 博士の愛した数式よろしく、記憶が10分しか持たない男が自分の身体に刻み込んだ入れ墨メモを頼りに、妻を殺した犯人を突き止める…というサスペンスかと思いきや…なんてこった。こんな展開になるとは。 見終わった後に、最初からもう一度、いや10分おきに巻き戻して観たくなること間違いなし。
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