メメントのレビュー・感想・評価
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構成が面白い
チャプターごとの組み立てが秀逸だった。 衝撃の結末から衝撃の事実が明らかになる最初のシーンまで時間を逆さにして観せていく。 そうする事で、なぜそのような結果(シーン)になったのかという疑問がテンポよく移り変わりながら抱くことができ、最後まで集中してみることができた。 主人公を利用する人間が登場、活躍するなかで、最終的に主人公自身が一番どうしようもない原因を抱えている結末は良かった。また主人公を含む登場人物も全員ただ良い悪いだけで済ませられない内面を抱いている部分がリアルに感じられ良かった。 ただ初見で理解しにくいと思われる部分だけは少し残念。
自分には初見では難しすぎたが面白かった。
一度観ただけでは、全てを理解出来ず思わずネットで解説を読みました。 なるほど、そういうことだったのか、と後から思い出して理解しました。 ホテルの入り口のドアも何度か開けているのに、引くところを押してしまったりする、細かい記憶喪失の演技がすごく良かった。
断片的記憶の連続
「パルプ・フィクション」が映画の基本構造を破壊して以来、直線的なストーリーラインをなぞらず、今作ではこんなフラッシュバックの使い方があるのかと考えさせられた。レナードがテディを殺害するパート(最も現在)から全ての真実を明かされ新たなジョン・G捜し(過去)までを逆説的に描く手法。モノクロのシーンは大過去であり、簡易的に示すとこうなる。
モノクロ(大過去)→真実を知る(過去)←テディ殺害(現在)
(過去)の時点に向かって物語はパラレル構成的に進展していく。つまり、(過去)の真実を知り、新たなジョン・G捜し(テディ)をするのがキイ・インシデントとなっている。これらのシーンは全て連続性があり飛躍的なシーンの転換はほぼ見られない。信用できない人間を主人公の周りに配置して、またそれを安易な人物像ではなく主人公の記憶障害による疑心暗鬼へと観客を導いたのもこの映画の魅力。観客も主人公と同じ目線で同じ情報量で真相に近づいていく。後に世に放たれる「ダークナイト」を観て初めてノーラン監督の存在を知り、映画の深みにハマっていったが、本当にこの人の映画における時系列の操作。時間の扱い方が上手だなと感心させられる。モノクロからカラーへと移り変わるシーンをとっても、セリフではなく映像だけで状況を説明している演出。ノーラン監督の画期的な方法を追求する姿勢や映画へのこだわり、考え方には脱帽します。
記憶は自分の確認のためなんだ。みんなそうだ。
ネバダ州 目を閉じててもきっと世界はそこにある。 短期記憶障害の男。彼を利用しようとする人。 最初のシーンが逆再生になっているのが肝。 傷の有無で時系列を推測
自分の内なる世界と外側に存在する世界
レナード…押し入り強盗に妻をレイプされ犯人の一人に頭を殴られ10分しか記憶が持たない障害になる テディ…レナードを騙してジミーを殺されて麻薬代金を横取りしようとする悪徳警官 ジミー…モーテル「ディスカウント・イン」で取り引きをする麻薬密売人だがレナードに絞め殺される トッド…相棒のジミーを探しにナタリーに近づいたところレナードに撃退される ナタリー…バーテンをしてるジミーの女、ジミーの服を着たレナードを利用してトッドを始末させる サミー…レイプされ殺されたとされるレナードの妻、またはレナードが以前保険の仕事で出会った健忘症で妻を死なせてしまった男 ・約10分ごとにシーンがさかのぼる ・モーテルで電話を受けるシーンと保険外交員の白黒のシーンの意味は? ・復讐は1年前に完了してた意を表す笑顔の写真 ・知らない分からないまま話が進んでいくが、話を聞きながら頭で組み立てていきさらにそれも裏切られる快感があった
モヤモヤして楽しい!!
らせんのように進行し、前向性健忘を上手く表現していたと思います。主人公騙されてるだろと思って観ていたら、観ている人が騙されていたというのはナイスでした。謎を解き明かすというよりは、都合の悪い事は忘れて良いし、それも主体性だという事を学びました。同じく前向性健忘がテーマの小説、小林泰三の「記憶破断者」とはまた違った感じで楽しめました。
2度見て初めて理解する
面白かった 物語の時間軸が逆に進んでいって最後に全てを理解するという内容でした やはり人間、記憶がないと誰も信用できなくなるし、じぶんも信用できないし どうしようもない主人公は妻の仇のためにこれからも人殺しを続けて行くのかと思うと辛い
特典ディスクの普通さ
懐かしの名作メメント 映画館でみた時は設定の斬新にうなりDVDを思わず購入 特典ディスクにあった逆再生じゃない普通編みたらあまりのつまらなさに衝撃をうけた記憶が。 この普通のつまらない事件が映像を組み替えるだけでまるで深い謎に巻き込まれている気分になるマジック。 これ思いついた監督は凄いにつきるよ
かなり集中して考えながらみないと時系列が変わりすぎて訳分からない映...
かなり集中して考えながらみないと時系列が変わりすぎて訳分からない映画だと思う 最後のどんでん返しはおもしろかったけど 推理するために集中せざるを得ない映画でした 伏線回収しきれなかった もう一回みたい
むずかしい
タイトルエンドが流れたときの第一感が、え、終わったの?です。 その後でネットにあったあらすじを読んで、そういうことかと納得しました。 それを読みシーンを思い返しながら、実に面白い構成で、人間の本心のところを表した内容だと気付きました。
記憶喪失体験
保険会社の調査員のレナードは自宅に押し入った強盗により頭部に損傷を受け、記憶が10分しか保たない後遺症と妻を襲われ殺害された過去を持っていた。 復讐を誓い、残しておいた写真やメモを頼りに犯人を追い詰めていくレナードを描いたサスペンス映画。 物語の終盤から序盤にかけてをコマ切れに逆再生していく構成とレナードが謎の相手と電話越しに語り口調で綴るモノクロのシーンを混同させた展開が大きな特徴。 どなたかこの展開の時系列を図解した資料の作成を願います笑。 観ながらだとどうにか時系列を頭の中で組み立てながら観ることができるが、のちのち展開をメモしたのを見返すと何を言ってんだこいつはってなる笑。 簡単に説明すると厨二をこじらせた男を斬新なプロットで表現するといった感じ。すごい文句を言われそうな表現でちょっと怖い笑。 ラスト全てが繋がり、ありとあらゆる断片的なシーンが繋がっていく感覚は超気持ちいいが、観た後にすぐ内容を忘れてしまうまさに記憶喪失体感ムービー。 自分に記憶力がないだけかもしれないが笑。 主人公同様記憶が断片的にないかのようか体験ができる初期傑作 2015年01月05日(月)1回目 2017年09月03日(日)2回目
77点
結末からの逆の見せ方斬新!
けどやっぱりちょっとだけ分かりにくかった!
あと予想はついたけど最後はシャッターアイランド風ですごかった。
潜入捜査官を怪しく見せさせすぎてこんなやつおらんやろってなったw
もっかいみたくなる映画
久しぶりにじっくりと
何年ぶりかに観ましたが
面白いですねぇ。
記憶障害を皆で利用する…当の本人も。
結局みんな嘘つきでしたね(笑)
記憶は自分に都合良く改竄されて、都合良く記録される。
自分で書いた曖昧なシナリオを自分でミステリー風に解いていく…。
面白いです。
複雑で難解だからこそ何度も見る そしてその度新たなことに気づき、新...
複雑で難解だからこそ何度も見る そしてその度新たなことに気づき、新たな驚きを覚える そこにノーランという監督の奥深さがある 難しいからもっと単純に というのは思考停止でしかない そこで留まるのではなく、自ら踏み込み映画を楽しむ姿勢も大切じゃないだろうか
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