メメントのレビュー・感想・評価
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いやぁ…難しい
ずっと観たかった作品。
時間が取れてじっくり観ましたが、まぁ難しいというかなんというか。
時間逆行型と記憶が持たないという前情報だけで観ましたが…
観終わったあと解説をみて自分の解釈と全然違ってビックリした 笑
この人生は辛すぎるし人間不信になりそうだけど、自分の選択でこうなってるんだなというのが最後にわかった時には本当に驚きましたね。
見事なパースペクティブ
クリストファー・ノーラン監督の名を一挙に世に知らしめた出世作が劇場でリバイバル上映です。
妻を殺されたショックで、直近の記憶が10分程度しか続かなくなった男が犯人を追うミステリーですが、その造りが頗る刺激的なのです。
何の説明もないままに、現在から過去へ向かう時間軸と過去から現在への時間軸を並行して描かれます。しかし、何の説明もないので、「これは一体何なんだ?」とはじめは混乱するのですが、その構造が腑に落ちると、「一体どうなるんだ?」の興味を惹き付けて、入り組んだ複雑な構造にもかかわらず、全く混乱する事がないのはクリストファー・ノーランならではの卓越した力です。これがカッコいいからと下手に真似しようとすると大火傷必至だろうな。
時間と記憶に拘った作品作りが処女作の『フォロウィング』(1998)から更に発展され、やがて『テネット』(2020)にまで続く歴史を2023年の地点から振り返ると見事なパースペクティブです。
傑作。
タイトルなし
ノーランのデビュー作フォロウィングを観る事ができたので久々に観返してみた。
初見の時はストーリーはともかく、メチャクチャ頭の良い人が作ったんだろうなと感心した事を覚えている。話が結末から遡って進んでいくものだから、記憶障害を持った主人公と同じ様に、何故今のような状態に陥っているのか解らないという不思議な体験をしながら観賞できる稀有な作品。
時間の逆行そして順行。
クリストファー・ノーラン監督の長編2作目。
2001年公開作品。
この長編2作目で俄然注目の的となった記念的作品。
妻を殺されて自分も殴られて、記憶が10分間しか持続しなくなる主人公。
ポラロイド写真で会った人を写して、写真にメモ書きする。
それに飽き足らず身体中にタトゥーを彫り込み身体を記録簿にする
異常者。
そしてこの事件の真相を知る男テデイ。
実は始まりのシーンでレニー(主人公の保険調査員で妻を殺された男)を
演じるガイ・ピアースは、テデイを殴り殺している。
ここが結末なのだから、最後に知ると唖然とする。
だから10分間しか持たないレニーが、なぜテデイを殺したか?
その理由を追って行くミステリーだと言える。
記憶が続かないのを良いことに、レニーは利用されまくる。
ナタリー(キャリー・アン・モス)の情夫のジミーを殺させたり、
テデイは実は刑事だがジミーの相棒で麻薬取引で手を組んでいて、
罪をレニーに、なすりつけようとしているし、
レニーは記憶が続かないのを利用されて、周りは悪人ばかり。
キャリー・アン・モスの悪女ぶり、
テデイ役のジョー・パントリアーノの親切を装うテデイの悪知恵。
そして一番哀れに思ったのは、レニーが顧客のサニーという男を
妄想で作り上げるところ。
保険金の申請に来てレニーに偽の記憶障害と決めつけられて、
却下される。
サニーの妻はそれを信じきれない。
自分の糖尿病のインシュリン注射をサニーに頼む。
時計の針を3回も戻して注射を受け続けて、意識を失い妻は
死んでしまう。
精神科病棟で呆けたように座る男こそレニーの実像かも知れないのだ。
しかしラストでは記憶の障害も乗り越えて、ジミーを見事に
殺して復讐を果たすレニー。
スカッとするけれど、やはり妻る訳でもなく、
切ない。
3回観て理解出来るかな…いや無理笑
多少難解
時系列の一番未来が冒頭にあり、シーンを遡りながら何があったのか展開するカラー映像と同時に白黒映像はある時点から順に時間を進み、最後に時間軸がつながり全てが明らかになる。主人公の記録が事実であるという意識誘導で、謎が明かされるまで色々と推理しながら物語にひきこまれて行くが、真実がかなり救いようのないものだったことでカタルシスを得られなかったが、凄い作品ではあったという印象は残るテクニカルなサスペンスだった。
ノーランの天才を知る恐るべき傑作。
クリストファー・ノーランの長編第2作の再映。
映画凍結期の作品なのでありがたい。
妻を殺され自身も頭部の損傷による記憶障害で10分間しか記憶を保てなくなった男が妻を殺した犯人を追う。
と思いきや、、、
時系列を小刻みに逆行させながら描く斬新な構造。
緻密に計算された凄い構造だった。
記憶を繋ぎ止めるためにポラロイド写真を撮ってメモ書きする。タトゥーで身体に刻む。
自分への伝言ゲーム。
観る我々は彼が書き記す際のミステイクを知る。書き記した言葉のミスリードを知る。もはや真実からかけ離れた迷宮にいることを知る。
そう、過去が、そして自身の存在が刻一刻と上書きされていく彼の未来を思った。
非常に難解だったたけど面白かった!!
素晴らしい
え、ええぇ〜!
映画館リバイバル上映
「メメント」 2024年 映画館リバイバル上映の感想文
「オッペンハイマー」「フォロウィング」に続いてクリストファー・ノーラン作品を観た。全て映画館で。これで3作目だ。
「フォロウィング」も「メメント」も最近、映画館でリバイバル上映されていたのだ。
メメントは自分でも名前を聞いたことがあるぐらいの有名作だったので是非映画館で観てみたかったので、映画館のラインナップに並んでくれたのはちょうど良かった。
改めて、この有名作の感想を言うのは相当に蛇足な気はする。もう世の中に大量の感想と考察、賞賛の記事が存在するだろう。
だがそれでも書くと、この映画の手法は他とは一味違う。他の映画は過去から未来へと時間が進み、そして最後に結末が明らかになる。だが本作はその逆で、まず一番未来の結末が提示され、そこから1段階ごとに過去のシーンが映し出され、最後に最も過去に辿り着き、そこで真実が明らかになるのだ。
主人公は記憶障害を負っており、なんと記憶が10分程度しかもたない。なのに殺された妻の復讐を果たそうとする男だ。
どう考えても犯人を突き止めるのは無理ゲーだと思うのだが、記憶が飛んだ後の自分にメモを残したり、中でも重要な情報は体にタトゥーとして刻みつけたりして、犯人に迫らんとする。
そして物語にはいかにも怪しげな男や、協力者の女や、薬の密売人などが登場して観客を惑わせる。
観客に本当に記憶障害を疑似体験させることは難しいかもしれないが、観客も主人公と同じく過去への記憶がブロックされているという点で、映画の仕掛け的にも「記憶障害」的な感覚を実現しているのだ。
惜しくもこの日、本当に眠かった自分は、こともあろうか大事な最初の30分ほどをうとうとして過ごしてしまった。時系列の未来にあたる大事な部分だったのに。
途中からはちゃんと目覚めて見始めだが、シーンごとに時間が逆に進んでいるということに気づいたのは、しばらくしてからだった。クリストファー・ノーラン節的には時間を未来過去に前後させているという先入観があったせいもある。
で観終えた感想はというと、オッペンハイマーやフォロウィングでクリストファー・ノーランの手法を知っていたせいかものすごく大きな驚きはなかったが、それでも初めて見る手法の映画なので楽しませてくれた。
記憶の捏造
こりゃでれ面白い。やみつきになる。
クリストファー・ノーランってこの頃から時間を操ることに囚われてたんだな笑 記憶障害によりわずか10分間しか記憶を保てなくなった主人公。そんな彼の複雑な脳内を映像化するためにノーランがとったのは、時系列をまるっきり逆転させるというぶっ飛んだ演出。それにより、観客は主人公レナードの奇妙な記憶障害を疑似体験することが出来、気付かぬうちに摩訶不思議な復讐劇へと飲み込まれていってしまう。この演出だと、観客である自分たちの記憶の保持能力までも薄れてしまうんだよね...スゴすぎ。
少しでも触れたらネタバレになっちゃいそうだから大雑把に言うんだけど、この人物って一体何者?ここに行くまでに何があったの?が徐々に判明していくのが、探偵気分を味わえて最高に楽しい。サスペンスで頭を悩ませる部分もありながら、バラバラのものがひとつになっていく爽快感もありで、今まで押されたことの無いツボに刺激が与えられたような、そんな感覚。ストーリーの発想はもちろん、これを映像化させる力、マジでバケモンだよね。何回でも見たくなる傑作。ノーラン映画でいちばんすきかも。(ダークナイトは個人的に別枠)
10分!
こちとらオッピーを巡り軽めの夫婦喧嘩になったよノーラン(°▽°)
メメント。。
はい、ノーランの初期作品。
出世作ですかね。
この時から時間軸の操作、好きなんだね〜って思う(^。^)
普通に見せれば、一見何のこたぁ〜ないお話しを、時間を操る事で、これほどまでにすんごい物に仕上げてる。
ノーランの頭の中では完璧に完成している物を、他者(制作陣)に落とし込み、理解してもらい、共有して作り上げる凄さ。
宮崎駿監督に通じる所があるな。と、個人的には思います。
(でも何かの記事で読んだが、カメラマンとかも、今これはどんなシーンなの?ってわからない所も多かったって言っていたw)
今のノーラン作品に比べると明らかに低予算であった事もみて取れて、時代を感じます(^。^)
私は、何度も観ているので、仕掛けはガッテン承知٩( ᐛ )وなんだけど、初めましての人でも、そんなに難しくはないので、ちゃんと観ればわかります。
そして何度でも観られる作品です。
初見時の、あの衝撃は失われてしまうけれど、やっぱり劇場でかかるとなると見過ごせない。
けんと陰陽師が観たいのに、予約ポチはこちらを選んでしまうアタシ。
好きなんですよねメメント。
何だろ?怖いですよね。嫌〜な感じ。
けどクセになる。
妻を殺され、記憶に障害を持った、可哀想な主人公に感情移入しちゃってるから、真相が明かされてからのあの衝撃!
えΣ('◉⌓◉’)!!
ミスリードされまくり。。
こわいこわい。。
でもクセになる。。スルメ。。
好きな作品なのに、書きたい事もたくさんあるのに、
最近忙しくて眠くて5分で仕上げた手抜きレビューで不甲斐ない( ̄∇ ̄)
今、又、劇場でかかってるから、沢山の人に観て欲しいな。
ノーランの手のひらで転がされて下さい。
おすすめ。
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