メメントのレビュー・感想・評価
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映画館リバイバル上映
「メメント」 2024年 映画館リバイバル上映の感想文
「オッペンハイマー」「フォロウィング」に続いてクリストファー・ノーラン作品を観た。全て映画館で。これで3作目だ。
「フォロウィング」も「メメント」も最近、映画館でリバイバル上映されていたのだ。
メメントは自分でも名前を聞いたことがあるぐらいの有名作だったので是非映画館で観てみたかったので、映画館のラインナップに並んでくれたのはちょうど良かった。
改めて、この有名作の感想を言うのは相当に蛇足な気はする。もう世の中に大量の感想と考察、賞賛の記事が存在するだろう。
だがそれでも書くと、この映画の手法は他とは一味違う。他の映画は過去から未来へと時間が進み、そして最後に結末が明らかになる。だが本作はその逆で、まず一番未来の結末が提示され、そこから1段階ごとに過去のシーンが映し出され、最後に最も過去に辿り着き、そこで真実が明らかになるのだ。
主人公は記憶障害を負っており、なんと記憶が10分程度しかもたない。なのに殺された妻の復讐を果たそうとする男だ。
どう考えても犯人を突き止めるのは無理ゲーだと思うのだが、記憶が飛んだ後の自分にメモを残したり、中でも重要な情報は体にタトゥーとして刻みつけたりして、犯人に迫らんとする。
そして物語にはいかにも怪しげな男や、協力者の女や、薬の密売人などが登場して観客を惑わせる。
観客に本当に記憶障害を疑似体験させることは難しいかもしれないが、観客も主人公と同じく過去への記憶がブロックされているという点で、映画の仕掛け的にも「記憶障害」的な感覚を実現しているのだ。
惜しくもこの日、本当に眠かった自分は、こともあろうか大事な最初の30分ほどをうとうとして過ごしてしまった。時系列の未来にあたる大事な部分だったのに。
途中からはちゃんと目覚めて見始めだが、シーンごとに時間が逆に進んでいるということに気づいたのは、しばらくしてからだった。クリストファー・ノーラン節的には時間を未来過去に前後させているという先入観があったせいもある。
で観終えた感想はというと、オッペンハイマーやフォロウィングでクリストファー・ノーランの手法を知っていたせいかものすごく大きな驚きはなかったが、それでも初めて見る手法の映画なので楽しませてくれた。
記憶の捏造
こりゃでれ面白い。やみつきになる。
クリストファー・ノーランってこの頃から時間を操ることに囚われてたんだな笑 記憶障害によりわずか10分間しか記憶を保てなくなった主人公。そんな彼の複雑な脳内を映像化するためにノーランがとったのは、時系列をまるっきり逆転させるというぶっ飛んだ演出。それにより、観客は主人公レナードの奇妙な記憶障害を疑似体験することが出来、気付かぬうちに摩訶不思議な復讐劇へと飲み込まれていってしまう。この演出だと、観客である自分たちの記憶の保持能力までも薄れてしまうんだよね...スゴすぎ。
少しでも触れたらネタバレになっちゃいそうだから大雑把に言うんだけど、この人物って一体何者?ここに行くまでに何があったの?が徐々に判明していくのが、探偵気分を味わえて最高に楽しい。サスペンスで頭を悩ませる部分もありながら、バラバラのものがひとつになっていく爽快感もありで、今まで押されたことの無いツボに刺激が与えられたような、そんな感覚。ストーリーの発想はもちろん、これを映像化させる力、マジでバケモンだよね。何回でも見たくなる傑作。ノーラン映画でいちばんすきかも。(ダークナイトは個人的に別枠)
10分!
こちとらオッピーを巡り軽めの夫婦喧嘩になったよノーラン(°▽°)
メメント。。
はい、ノーランの初期作品。
出世作ですかね。
この時から時間軸の操作、好きなんだね〜って思う(^。^)
普通に見せれば、一見何のこたぁ〜ないお話しを、時間を操る事で、これほどまでにすんごい物に仕上げてる。
ノーランの頭の中では完璧に完成している物を、他者(制作陣)に落とし込み、理解してもらい、共有して作り上げる凄さ。
宮崎駿監督に通じる所があるな。と、個人的には思います。
(でも何かの記事で読んだが、カメラマンとかも、今これはどんなシーンなの?ってわからない所も多かったって言っていたw)
今のノーラン作品に比べると明らかに低予算であった事もみて取れて、時代を感じます(^。^)
私は、何度も観ているので、仕掛けはガッテン承知٩( ᐛ )وなんだけど、初めましての人でも、そんなに難しくはないので、ちゃんと観ればわかります。
そして何度でも観られる作品です。
初見時の、あの衝撃は失われてしまうけれど、やっぱり劇場でかかるとなると見過ごせない。
けんと陰陽師が観たいのに、予約ポチはこちらを選んでしまうアタシ。
好きなんですよねメメント。
何だろ?怖いですよね。嫌〜な感じ。
けどクセになる。
妻を殺され、記憶に障害を持った、可哀想な主人公に感情移入しちゃってるから、真相が明かされてからのあの衝撃!
えΣ('◉⌓◉’)!!
ミスリードされまくり。。
こわいこわい。。
でもクセになる。。スルメ。。
好きな作品なのに、書きたい事もたくさんあるのに、
最近忙しくて眠くて5分で仕上げた手抜きレビューで不甲斐ない( ̄∇ ̄)
今、又、劇場でかかってるから、沢山の人に観て欲しいな。
ノーランの手のひらで転がされて下さい。
おすすめ。
記憶の断片
正直、1回見ただけでは理解できない。他の方々のレビューはとても参考になる。知人はテネットを繰り返し見てしまうと言っていた。これもその中毒性に近いのであろう。
記憶は自分の確認だと言っていたのが印象に残っている。
2001年に渋谷の映画館で観て以来
23年振りに劇場で「メメント」が観られるとは…。難解で頭が痛くなるが革新的なストーリー展開と白黒からカラーに変わる演出はお見事。作品の冒頭が「TENET」のようなのは今となってはご愛嬌。新作が公開されるごとに劇場に足を運ばざるえない監督です。
真実は過去に
評判は耳にしており、気になっていた作品。
“仕掛け”は事前に把握してたし、一つ前と軽くクロスオーバーさせてくれるので、理解はしやすかった。
しかし成程、確かに知らずに観たら混乱は避けられない。
カラーパートが過去に、モノクロパートが未来に向かって進んでゆく。
ただ変わった構造になっているだけでなく、最後にその交点で真相が浮かび上がってくる構成になっていた。
“物語”と“仕掛け”がこうまで有機的に結びついているのは見事でしかない。
ただ、明らかに10分では収まらない行動をしている点は気になってしまう。
その度にメモを取って思い出してでは無理があるし、作中でも「毎回目が覚めたばかりみたいだ」という台詞がある。
そんな状態、運転中であれば事故るし、走っていれば(こちらは明確にそのシーンがあった)転ぶだろ。
スーツやシャツ、靴までジミーのもので違和感がないのもご都合主義的。
「スーツ着てるならペンくらい常に挿しとけよ」と思ったが、都合の悪いことをメモしないためなのかな。
テディの免許証に“存在しない日付”と“存在しない番地”があったという記事も見た。
要するに、レニーは精神病院から出ておらず、すべては妄想という説らしいが、これも面白い。
胸くそ悪くスッキリとはしないが、とてもスリリングで楽しめました。
数カ所コミカルなところもあって、エンターテインメントとしてのバランスも最高です。
真っ白な状態で鑑賞した過去の自分が羨ましい
初見時の衝撃を味わうことは、ダメだった。20年以上前に見たきりなのに、進んでいくうちに記憶が蘇ってきてしまった。
それぐらい、衝撃の作品とも言える。
時間軸をシャッフルするノーラン監督の得意技はもちろんのこと、マトリックスのキャリー=アン・モス、ジョー・パトリアーノの2人の胡散臭さが、レナードの人物像を真実とは異なる方向に誘導してしまう。
真っ白な状態で鑑賞した過去の自分が羨ましい。
時間を知らない俺が癒やされるのか
こないだ鑑賞してきました🎬
10分しか記憶を保持できない、ガイ・ピアース演じるレナードが、妻を殺害した犯人を追うというストーリー。
途中でキャリー=アン・モス演じるナタリーや、ジョー・パントリアーノ演じるテディの助けを借りながら、必死に犯人を探すレナードですが…。
私は一回観ただけではわからなかったので、解説サイトを読みました😅
映画のエンディングが、時系列の丁度真ん中に位置するんですね。
で、最終的にはテディもレナードに殺され…それをポラロイドで撮る彼。
その後はまた、ジョン・G探しに勤しむのでしょうか❓
ガイ・ピアースの記憶が持たないレナードを演じた表情や仕草は良かったです🙂
キャリー=アン・モスも、レナードを助けるように見えて利用してもいるナタリーを好演。
個人的には、悪女役は似合わないと感じました。
いずれにせよ、ノーラン監督の時系列シャッフルが炸裂していて難解な映画ですが、魅力的なプロットで面白かったです😀
えーっと、見たようで見たかなぁ?
やっぱり、タトゥーしておくべきだった。
鑑賞している最中は、展開に集中していたが、不思議とタトゥーと注射の画面になると、
これは昔、観たなぁ
ドンドン展開が速くなるが、
次の展開が見えて来て、
殺した男の服に着替えた時、
これ見たやん!!!
最後に解説が多く面白くない!
感想まで思い出してしまった。
こんな事、よくある。ある。
調べてみるとやっぱり4年前に観ていた。
_φ(・_・ メモント
メメント
クリストファー・ノーラン監督の出世作となった長編第2作で、
記憶障害によりわずか10分間しか記憶を保てなくなった男が妻を殺した犯人を追う姿を描いたクライムサスペンス。
物語の時系列を逆行させながら描くトリッキーな構造が話題を集め、
ノーラン監督の名を一躍世界に知らしめた。
ロサンゼルスで保険調査員として働くレナードは、自宅に侵入してきた男に妻を殺され、自らも頭部を損傷して記憶障害を負ってしまう。
それ以来、新しい記憶を約10分しか覚えていられなくなった彼は、
ポラロイド写真を撮ってメモを書き入れ、重要な情報を身体のあちこちにタトゥーで刻んで記憶を繋ぎ止めながら、妻を殺した犯人を追うが……。
「L.A.コンフィデンシャル」のガイ・ピアースが主演を務め、
「マトリックス」シリーズのキャリー=アン・モス、
「バッドボーイズ」シリーズのジョー・パントリアーノが共演。
メメント
ALLTIME BEST
劇場公開日:2001年11月3日 113分
1番信用できる人は自分
リバイバル上映にて鑑賞。
時間逆行と断片的な繋ぎ合わせにより、記憶が保たない主人公を擬似体験しながら鑑賞できる。
構成として難解ではあるが、点と点をつないで徐々に1本のストーリーを観客自身の中で作るのは斬新。
かなり理解が難しいがVODもあるので是非。
今年156本目(合計1,248本目/今月(2024年4月度)30本目)。
(前の作品 「異人たち」→この作品「メメント」→次の作品「トレインスポッティング」)
新テアトル梅田(旧シネリーブル梅田)になっていわゆる「昔の映画祭り」の一環で見に行ってきました。
うーん、なかなか理解が難しいですね…。いったいいつの話をしているんだろう…というもやもや感がありながらも100分くらいで終わってしまう映画です。
帰りにバスに乗るときにここのサイトを見て「時間が逆向きに描写されている」という書き込みがあって、そりゃわかりにくいよなぁ…というところで自宅に戻ったら、結構古い作品でアマゾンプライムでは無料で見ることができるので(プライム会員のみ)、その前提でみてもよくわからないという…。「時間が逆向きに描写されている」ことはともかく、具体的な日時の描写がない、「逆向き」であることを具体的に示唆できる描写があるわけではないというところも難易度をあげているんじゃないのかな…というところです。
ただ、テネットほかより難易度が高い同監督の方よりは(理解の)難易度は低いということですが、さすがに難しいなぁ…というところです。高難易度(ここでいう「難易度」というのは、コナンみたいな映画のタイプではなく、映画の趣旨自体を理解するという意味)の映画が好きな方にはおすすめといったところです。
映画館では期間限定ですが、アマゾンプライムほかで補助的に復習できることも考慮して映画自体の問題でもないしスコア上考慮はしませんでした。
記憶って何?時間て何?的な
我々は主人公のレナードに感情移入しながら、複雑な状況を理解しようと画面を追って行く。この主人公、最愛の妻を殺された上に、それが原因で10分間しか記憶が持たないというとんでもない障害を負っている。となると感情移入もより深いものになる。
我々もレナード同様の記憶障害を患った状態で、時系列が分断された映像を見せられる。何かが起こる。その原因は…。レナードの記憶障害を利用しようとする者も現れる。だからレナードのメモそのものが本当なのか、だんだん怪しくなってくる。レナードに感情移入していた自分が記憶って何?的な状況に。記憶がなければその人にとって時間の経過なんて意味のないものになる。だから時間て何?的な状況にも陥っている。時間とは人間の妄想に過ぎないと大真面目に主張する物理学者もいるわけで、訳が分からなくなるがそれがまた面白い。結局、レナード自身が一番ヤバい奴だったということなのかな?
斬新な手法
時間を逆行させて描く斬新な作風。
テネットみたいと思っていたら、同じ監督の作品ではないか
!
何も予備知識を仕入れずに観たが、なかなか凄い作品だった。
記憶は人を人たらしめている機能ではあるが、
あまりにも凄惨な体験をすると記憶を消去する脳の防衛本能があるという。
記憶を都合が良いように書き換えることもある。
いろいろ考えさせられる作品だった。
見せ方で主人公と同じ感覚に
確かに前評判通り離解が追いつきませんでした。
しかしそれはストーリーが破綻しているからでは無く、時間軸の見せ方によるもの。
普段そのように映画を観ることがないので主人公と同じ様に「10分前のどんなシーンでこれに繋がるんだっけ?」と主人公と同じ感覚に陥ります。
記憶は当てにならないとのことですが、事件以前の主人公自身の記憶自体も….
状況の説明は十分してくれるのについていけない
めちゃくちゃ面白かったけど、結局理解が追いつかず頭がこんがらがったまま、突然終わってしまった、、、時系列が逆行して描かれるので、必然的に我々観客も、主人公と同じく「先のことがわかっていて過去のことが分からない」状態になるというおしゃれな演出方法。
主人公はじめ登場人物がよく喋るタイプの作品なのでその辺の置いてけぼり感はなかったけれど、時間が反対に進むせいでかなり複雑な構成になっていて凄い。結局、あれだけ主人公に感情移入させておいて、実はこいつが1番やばい奴だった?「記憶は思い込みだ、事実とは異なっている」が特大ブーメランだったってこと、、??理解しきれなかった部分も多いけれど、作り込まれすぎた内容に大満足です。
何度も同じ場面を少しずつ異なる見せ方をすることで、全体像が見えてくる!
クリストファー・ノーランの凄さをあらためて感じることができた作品です。
10分しか記憶が保てない主人公って設定だけで、どういうストーリー&オチを持ってくるんだろうと
すごくワクワクしながら観ました。
冒頭からミスリードさせまくりなんですね。
ミスリードすることで鑑賞者の認識を、今後の展開で徐々に裏切っていく&変えていく、
そして事実が明らかになっていく・・・ということの面白さ。脳みそフル回転しながら観るので
大変疲れはするものの、それが楽しい映画ですね。
時間をいじるノーランはこの時からすでにそうだったのかと。
本当によくこんなの考えるなぁと、あらためてすごい監督だと思いました。
今観ても全然色褪せない、名作だと思います。スクリーンで観ることができてうれしかったです。
全243件中、21~40件目を表示