「記憶の逆再生による演出がとことん面白い」メメント こたーさんの映画レビュー(感想・評価)
記憶の逆再生による演出がとことん面白い
記憶を保てない主人公が、妻の復讐のためある男を殺したところからスタート。そこから"リセットされた記憶毎に"過去へ遡り、何をしてきたのかを主人公とともに追っていく。
すでに何をしたかの結果が明示されているのにも関わらず、一体なぜこんな事態になってしまったのか、と気になるように作られているのが流石。この過去へ遡っていく感覚が、主人公が負った後遺症を観客も受けたような気分にさせられる。前後関係がよくわからなくなり、思わず直前のシーンを巻き戻し再生。
よくこんな演出を思いついたなーと感心してしまった。
何が正しくて間違っているのかわからないが、彼は彼自身の理論に基づいて復讐へ突っ走る。こんな事態を悪用するよう画策する人物がいるのも想像がつく。
主人公に対して哀れみを覚えてしまった。
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