「難解。」メメント P.N.映画大好きっ子さんさんの映画レビュー(感想・評価)
難解。
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非常に難解な映画。
当方は頭が悪く一度では理解できなかった。
見た後の考察、脳内整理までがノーラン作品の醍醐味か。
ない頭で理解できたことは、事件前に自分と同じような
症状を持つサミーという人物を空想上で作り出し、
自分よりも重い症状にすることで妻を殺したのが自分では
ないと自己暗示していたこと。最後はサミー=レナードだと
テディに明かされる。
レナードの仇であるジョンGは一年前の時点で
既に殺されていたこと。
テディはレナードの妻殺害事件の担当刑事でレナードが
行う復讐を黙認していた。
しかし、レナードはジョンGを殺したことで完了したはずの
復讐劇をメモせず敢えて忘れることで殺しを楽しんでいたか
あるいは復讐を生き甲斐にここまできたのでそれを失うことを恐れたのか、新たなジョンGを見つけては殺し続ける。
終い(劇中では序盤だが)にはテディをジョンGとして殺害。
今後レナードはどうするのだろうか。
また存在しないサミーを安定剤に殺しに励むのだろうか。
この映画は登場人物全員が腹黒い汚い奴である。
エミリーは自分のためだけにレナードを騙して利用し、
テディはジミーが持つ20万ドルを狙っていた。
大家はレナードの記憶障害を利用し2部屋分の金をとる。
全員が救いのない実に人間臭さのある奴である。
この難解映画は
白黒→→→→→→→→→→→→→→→
←←←←←←←←←←←←←←←カラー
という時系列が交互に映され、鑑賞者に頭を使わせる作品。
終盤に時系列の折り返し地点を衝撃的に見せることで、
さまざまな憶測が生まれ、もう一度見たいと感じさせる。
個人的にはここまで複雑だと疲労感がすごい。
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