劇場公開日 2001年11月3日

「難しかった」メメント すっさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5難しかった

2016年4月3日
iPhoneアプリから投稿

記憶のなんと曖昧なことか
サリーの話がレナードの事実の書き換えだとしたら、それは記憶があるが故に起こってしまったことだと思う。

妻を殺した記憶、さらにはいくつもの殺人を行った記憶を認めないために、無意識的に記憶をすりかえ、“記録”をしない。

記録は確かな情報として自分の手元に残るが、記憶は曖昧で自分自身にとってさえも不確かなもの

でも記録だって全てじゃないし、レナードが“復讐を果たした”という記録さえ残せばこの悲劇はなかった。

レナードはこれからも同じように人に利用されて人殺しを続けていくのかな…それはすごい悲しい

この映画のもう一つ悲しいところは、誰もが金や欲のために人を利用していること。
結局、"愛"のために行動してたのってレナードの妻だけじゃない?
まあ、その愛故に死んでしまったのだけど。

レナードもテッドもナタリーも、みんな金のために行動してる。"愛"が行動の理由として1番下に置かれてる。これが1番悲しい。

解読のために見返したけど、そう何回も観たい映画じゃないなあ

すっ