「まさに現代の「西鶴一代女」を、どう映画にするのか 見事な解答だと思います」嫌われ松子の一生 あき240さんの映画レビュー(感想・評価)
まさに現代の「西鶴一代女」を、どう映画にするのか 見事な解答だと思います
恐ろしく悲惨な女性の一生です
まともに映画にしようとすれば、余りの陰鬱さに映画にはならない題材です
溝口監督の世界的名作「西鶴一代女」は江戸時代のお話ですから、悲惨であっても観客は距離を置いて観れます
しかし現代劇でこの物語はあまりにキツイ
それを、苦い薬を飲み易くする糖衣錠のように、ポップな古いMGMミュージカル風の演出でくるんであります
古いミュージカルパロディだけでなく、刑務所の歌とダンスでは、現代そのもので大変にカッコイい
まさに現代の「西鶴一代女」を、どう映画にするのか
見事な解答だと思います
気がつけば、とっても苦い薬を全部飲み込めているのですから
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