劇場公開日 2006年5月27日

「好き嫌いは別れるが、これぞ作家性!」嫌われ松子の一生 johnny B badeさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5好き嫌いは別れるが、これぞ作家性!

2016年4月19日
PCから投稿

作家性のある映画は、熱狂的ファンも生みますが
とことん嫌われる一面もあると思います。

今の映画界では、珍しくそれを持った中島監督は
あの大林宣彦大先生の後を継げる唯一の存在だと思います。
CM制作出身者っていうのは、
制約の中でクリエイティブをしてるから
やっぱり強いんですね。大林監督も中島監督も。

どの作品も拝見していますが、
一番印象に残っているのがこの作品です。

中谷さんの日記的な書物も読みましたが
本当にひどい現場で、ひどい監督。
だからこそ、こんなに悲惨なのに笑える映画が
産まれたのだと納得。

救いのない、中身もない作品が多い中
この作品の悲壮さの先には希望がありました。

そして、彼女の原点が教師であったという経歴が
あんな形で帰結するとは思っても見ませんでした。

出演陣も豪華。いずれも凄いです。必見。

johnny B bade