「奴隷でいる幸せ」マンダレイ ミカさんの映画レビュー(感想・評価)
奴隷でいる幸せ
アメリカの正義や白人型民主主義への皮肉たっぷりな今作品。
でも、評論する側に回る私自身はいったいどうなんだろう。
まだ会社を辞める準備ができていない。人には役割があるから、私が敢えてやらなくても良い。最悪を逃れたいから、嫌でも会社にしがみつき社畜として生涯を終える。
つまり、この作品はアメリカだけに限った話ではなく、私自身の話とも取れます。
人が生きていくためには、自由は不自由でしかない。生きていくには、与えられた役割を演じ続けるしかない。最悪を逃れるのが、最善な方法である。
自分で決定し自分で責任を負いたがる人間は、極めて少数派。そして、人生はしんどい。決めるのはしんどい。だからこそ、神や権力者やリーダーを自ら渇望して、自らの失敗のしんどさを軽減させるのです。
戦後、アメリカによって民主主義を与えられた日本人、いや私が、作品に出てくる黒人奴隷と被って見えました。奴隷でいることの幸せとは?トリアーは、相変わらず辛辣です。
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レントさんのコメント
2024年11月7日
経済政策の面で支持集めるのもわかりますが、私は人権の面でどうしてもゆるせないですね。またあれだけ違法なことをし続けた人間を選ぶなんて町山さんが言うように法治国家の崩壊が進むんじゃないでしょうか。日本も裏金議員当選させてるから同じですけどね。
レントさんのコメント
2024年11月7日
トランプが勝利してしまいましたね。人は自分で考えて行動して責任を負わされるよりも、命令されてただ従っている方が楽なのでしょうね。だから自分たちを支配してくれる独裁者を求めてしまうのでしょう。